【置き去り事故(車掌乗務せずに発車)多発!】JR東日本は電鈴(発車合図ブザー)を使わないのか?

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JR東日本では、置き去り事故(車掌が乗務せず発車する)事案が多発している。理由は様々あるが、車掌が運転士に対して発車合図を出していない事が大きな原因ではないか?

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★列車発車手順の基本は、車掌が運転士に対して電鈴(車内ブザー)で発車合図を出す

強制力はないと思うが、国土交通省は鉄道各社に対して車掌が乗務する列車では、車掌がドアを閉めてからホームの安全を確認し、問題がなければ運転士に対してブザー等の合図を出して、発車を指示するように通達を出している。

確認方法は簡単。運転席付近に立っていれば良い。車掌がドアを閉める→音が鳴る→列車が動き出す・・・と言う手順である。車掌がドアを閉めてから音が鳴るか?である。この音こそが運転士に対する発車合図なのだ。

JR各社(JR東日本の電車を除く)・関東大手私鉄各社=「ブーー!」

名鉄=2000系や2200系は「ブッ!ブッ!」、その他の車両は「カン!カン!」

京阪・近鉄=「キン!キン!」

阪急・阪神・南海=「チリン!チリン!」

会社によって多少は音色が異なるが、車内ベル・車内チャイム・(以下「電鈴」と言う)で車掌が運転士に対して発車しても良い合図を出す決まりなのだ。

電鈴はいろんな合図に使われる。いくつか書くと、発車時にドアを閉めて発車合図を出したが、駆け込み乗車等で緊急に列車を止める必要がある場合、発車自体を取り消す事も出来る。JRグループの場合は電鈴を連打(ブッ!ブッ!)する。

次の駅に停車する場合到着前に電鈴を1発鳴らして、運転士に対して停車駅である事を知らせる。するとそれを確認した運転士から逆に1発電鈴が返ってくると言うのは、名鉄等の私鉄各社で多い。西武、京阪、近鉄の場合はドアを閉める時に運転士がホームに出て、運転士側からドアを閉めて良いと言う意味で1発鳴らし、車掌がドアを閉める。ホームの安全を車掌が認めたら発車合図を出している。

停止位置不良(オーバーラン)が発生した場合は、その旨を電鈴で鳴らした上で、正しい位置に停止するように修正を依頼する。お客に「停止位置を修正します」と放送。動く時に1発電鈴を鳴らし車両を所定の位置まで移動させる。その他停電や車内電話に出るように指示する時も、電鈴を鳴らす。それぞれに「鳴らす音色」「鳴らすパターン」が決まっているため、相手側は何の要件なのか?すぐにわかる。

★JR東日本はなぜ電鈴を使わないのか?

↑列車監視をする車掌。原則としてあからさまにホームにお客がいない事がわかっていても、ホームが消えるまでは列車監視しないといけない。

JR東日本では電車においては電鈴を使用していない。

これは「車内合図式」と言うもので、車掌がドアを閉める→全てのドアが閉まった時に点灯するランプを運転士が確認→このランプが点灯=発車して良い状態とみなす→車掌は電鈴を鳴らさない。ホームの様子を監視するだけ→運転士は列車を動かす・・・と言う手順。

私鉄各社やJR西日本がそうだが、車掌がドアを閉めて電鈴を鳴らした時には、乗務員室のドアは開いたまま。動き出してからドアを閉めている。

一方でJR東海の場合はドアを閉めて、「ドア・ホーム・オーライ!」と声を出して安全を確認。その後乗務員室に入りドアを閉めて、ホームの様子を見ながら電鈴を鳴らす。鳴らす時間も長めである。そのため、JR東海管内では置き去り事故が極端に少ない。

私としてもJR東海のやり方を推奨する。

ではなぜJR東日本で置き去り事故が多発するか?これはいろいろあるので全てのパターンを述べる事は出来ないが、ドアを閉めてから何らかのトラブル(お客の対応、帽子が風に飛ばされた等)が発生して、運転士はそんな事を知るわけがないので、「発車して良いものとみなして」動いてしまった結果、車掌がホームに取り残される・・・のである。

電鈴をしっかりと使っていればかなりの確率で置き去り事故は防止出来る。

ではなぜJR東日本は電鈴を使わないのか?理由としては以下の事がある。

①車掌の労働強化、車掌の責任範囲拡大になるため

②本数が多いので、電鈴を鳴らしているだけで遅延につながる

①についてはJR東労組等の組合の力が大きいとされており、組合側も黙認状態で、国から「電鈴を使え!」と言われても徹底的に拒否していると言う。車掌の労働強化とは、車掌のやる仕事が増える事を組合側や現場側が拒んでいるため。車掌が発車合図を出すとホーム上で起きた事故は運転士よりも車掌の責任が重くなるため、電鈴を使わなければ責任は運転士にもある(責任の分散)と考えているためである。

②については、電鈴を鳴らすだけで数秒のロスタイムになる。ドアを閉めたら即座に発車させないと、わずか数秒とは言え後続列車との間隔が接近し過ぎる原因になるため、このわずかのロスタイムをカットするために電鈴を使いたくないと言う。だが、そんなこと言い出したら首都圏でJR東日本並みに過密なダイヤを組んでいる私鉄は多数あって、東京メトロや東急は電鈴を使っていても、少し(0.5秒程度)しか鳴らさない。それでも特に問題なく列車の運行は出来ているが、東京メトロや東急が出来ている事が、”天下のJR東日本”が出来ない理由はない!そこに出来ない理由を付けたらまさに”屁理屈”である。

★まとめ

JR東日本が電鈴を使わない理由を述べた。組合や現場側の都合があるのだが、「面倒くさい事をやりたくない」と言う本音が見えてくる。実際には車掌の置き去り事故と言う輸送障害に発展しているが、それが多発しているからと言って電鈴を使いだす事はやらないだろう。それは上記で指摘した2点の問題が大きい。他社では特に問題なく出来ている事が、JR東日本ではそれが出来ない。JR東日本と言う会社における”左的な変な考え方”が蔓延している証拠と言えよう。会社の体質そのものを変えない限りは、電鈴を全列車で使う事はなかろう。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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