【2018年8月乗車記と車窓/福島~新潟県境は超秘境地帯!新潟のキハ40只見線2423D只見→小出】鉄道で行く避暑地を求めて⑤
2018年8月乗車記。只見線の只見~小出は再び列車に戻る。新潟のキハ40だ。只見~大白川は福島と新潟県境で携帯電話の電波も通じない超秘境地帯!新潟に入ると田んぼの中を走る車窓豊かな路線に。沿線では只見線に対して手を振る住民が多く温かみを感じる。車窓が良い!リゾートシリーズのような観光列車がほしい
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【常磐線→水郡線→袋田の滝→磐越西線】2018鉄道で行く避暑地を求めて①
【只見線423D七日町→会津坂下】2018鉄道で行く避暑地を求めて②
【只見線423D会津坂下→会津川口】2018鉄道で行く避暑地を求めて③
【只見線列車代行バス会津川口→只見】2018鉄道で行く避暑地を求めて④
もくじ
★「只見線に手を振ろう」
【乗車日】2018年8月5日(日)
【列車番号】2423D(只見線小出行き)
【時刻】只見9:30→小出10:43
【車両】キハ40-2023+キハ40-2020(新津車)
【備考】車掌乗務

↑会津川口からの列車代行バスで只見に到着。駅の真ん前に止まる。
只見駅では地元の人が出て、野菜等の地元の物産を販売。すると他の地元の人が何人も集まってきた。どうやらお客のようだ。
「駅に人が集まらない」と言う事はなくて、あくまでも「人が集まる所が駅」であってそれが只見でもしっかり機能している事に安心した。

↑只見駅周辺の様子

↑「只見線に手を振ろう!」 農作業している人の人形が数体あって、只見線の線路に向いている。話が前後するが、このあと乗った只見線では、只見駅発車時に地元の人が手を振って、新潟県内に入ってからも同様に地元の人が手を振る。そのシーンは今年春に廃止になった三江線でも非常に多く見かけたが、手を振る方も車内で手を振られる方も気持ちのいいもので、心が温まる。やはり只見線は交通機関が乏しい奥会津地区では非常に大切な存在。
★只見~小出間は新潟のキハ40で運転

↑9:15に小出からの2422Dが到着。新津のキハ40だ。只見線は本来会津若松のキハ40が全線運行し、乗務員も仙台支社所属の人であったが、災害で分断されているため、小出~只見の新潟県側は本来エリア外であった新潟支社の車両と人で対応している。


↑改札外から見た只見駅ホームの様子

↑駅の入口。きっぷ売り場もあるが、「みどりの窓口」は未設置。駅員もいるが、どうやら直営駅らしく、運転扱いにメインのために常駐している感じだ。

↑列車は、小出行きが1日に3本発車するだけ。左側は空白となっており、これが埋まった時には只見線が全線復活する事になる。

↑特に改札はなく、そのままホームに入る。

↑「おかえりなさい 只見線」

↑ホームまで長い通路を歩く。運転上拠点となるのは昔から変わらない事で、構内自体が広く、作業用の車両も側線に止まっている。


↑小出↔大白川↔只見の取替不要のサボ。本州でこのスタイルを見る事は今やほとんどない。盗難防止や落失防止のために端はワイヤーで固定していあるのは、”時代の流れ”とも思ってしまうと寂しい。

↑ホームは暫定的に1線だけしようしているようだ。駅名表には隣の会津蒲生(鉄道では運休中)もしっかりそのまま残されている。これも安心した。東日本大震災で被災し長期間運休となった区間については、駅の運賃表から駅名が消され、駅名表も次駅以降運休区間ならば白く消されていた。それはまさに「廃線」と言わんばかりの感じがあったが、只見線はまだまだ残っている。運休中でも駅名は消さない。これが良い。


↑しばらくは線路が続いているが、只見駅構内が終了し単線になる所で、物理的に入線出来ないようになっているようだ。
★福島~新潟県境は超秘境地帯!只見駅を発車すると次の駅まで30分かかる!
先頭のキハ40-2023には7人、後ろのキハ40-2020には10人程度乗車し、只見を発車。次の停車駅大白川は新潟県で、22,8キロを30分かけて走る。2013年までは田子倉駅があったが、利用者数が少なすぎたため廃止。いわゆる「明かり区間」は只見駅周辺のちょっとだけで、この後は25分ほどトンネルやスノージェットが連続。山肌を見ても険しい。携帯電話の電波も通じず、圏外になる。こんなに厳しい地形の所に鉄道や道路を通せる事自体がスゴイ! 超秘境地帯だ!

↑30分走って大白川駅。かなり立派な駅舎だ。やっと人の営みが感じられる。携帯電波の電波も通じる。

↑大白川~入広瀬
この手のスノージェットが目立つのも只見線の福島~新潟県境付近だ。


↑入広瀬駅。数人が乗ってきた。駅ではきっぷ販売がないため、車掌が販売する。


↑上条~越後須原
★只見線にもほしい「リゾートシリーズ」のような観光列車

↑魚沼田中~越後広瀬
沿線では只見線列車が通ると、手を振る人が目立つ。それも数か所も続く。
思ったのが、「只見線にもリゾートシリーズが欲しい」こと。今は定期列車しかなく、単発でSL(蒸気機関車)やトロッコ列車が年に数回運行するが、毎週末運行するような観光列車は設定されていない。
私としては、「只見線こそが観光地」で、奥会津の途中駅や沿線は魅力がたくさん!
今回は只見線乗り歩き(途中下車を繰り返す)をしたかったが、猛暑続きの今日この頃、それは体力的に厳しい事や熱中症等のリスクを考えれば8月にやるのは良くない。別の機会にやりたい。
「リゾートシリーズ」のような毎週末運行の観光列車があれば、もっと只見線は乗りやすくなるし、只見線の宣伝や集客にもつながるはずだ。「リゾートシリーズ」がない事自体もったいない路線で、それはJR東日本から見れば「収支が合わない」等のコスト面が大きい。よそで要らなくなったまだ使える観光車両を只見線に転用しても良いだろう。只見線に観光列車がない事がむしろマイナスで、1日1往復程度で良いのであった方が良い。

↑越後広瀬駅。2~3人が乗り降り。全くの乗り降りがないと言うわけではなく、只見線全体的にどの駅でもわずかながらの乗り降りがあるのは、安心した。それは只見線を必要としている人が少ないながらもいる証拠で、過去に廃止された所とか存廃で揺れる北海道ではこんなにも人が細かく動く事はない。

↑越後広瀬~薮神

↑薮神駅。ひまわりがキレイに咲いていた。
・・・只見線は本当に面白い路線。夏の「涼しさ」と言う事であれば、ずっと乗っている「乗り鉄」に徹すれば、熱い想いをしなくても済む。 只見線は冬季閉ざされる所があるので、春や秋と言った気候の良い時に1日じっくりいろんな駅を巡ってみたいのが、今度の只見線訪問時の目標である。
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【2018年8月乗車記/E129系信越本線1334M長岡→青海川/海は暑い?青海川から鯨波へ】鉄道で行く避暑地を求めて⑥
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