【繰り返される値上げとダイヤ改正の理由は?】高速バス静岡新宿線2019年6月18日から普通運賃値上げ!

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静岡駅~新宿駅(バスタ新宿)を結ぶ高速バス静岡新宿線は、2019年6月18日(火)から普通運賃を値上げする。

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もくじ

★静岡新宿線の普通運賃を値上げ!人件費高騰が原因か?

「静岡新宿線運賃(2019年6月18日から・しずてつジャストラインホームページ)

↑静岡駅~新宿駅の場合、現行(2019年6月17日まで)普通運賃は2,930円であるが、今後(2019年6月18日から)は3,000円に値上げする。

↑静岡新宿線で運行中のしずてつジャストラインの車両

2018年3月から往復運賃を廃止。代わりに「特割」と称する割引運賃を新たに導入し、最安値は静岡駅~新宿駅が片道2,000円である。

実際に私が使ってみようとしたら、乗車直前では売り切れの事が多く、ほとんどのお客は定価で乗る事になる。「特割」は使用できる座席も決まっており、5列目~7列目のみとなっている。最大で12人まで「特割」が使える計算で、40人乗車出来るとして、京王発券分(ハイウェイバスドットコム)の4人分を除くと実質的には、36人-12人=24人は定価で乗らざるを得なくなる事になる。それでも東海道線で東京山手線内(3,300円)まで、新幹線で品川・東京まで(自由席で5,830円)の片道運賃・料金よりも安い事には間違えないが、これが東海道線で小田原まで+小田原から小田急(急行を利用)=1,660円+870円=2,530円とこちらの方がバスよりも安い。「特割」を使えば、静岡新宿線が最安値である事には変わりないが、徐々に高速バスの方が値段が高くなっている感がある。

公式には値上げの理由は説明されていないが、値上げの理由は世間的に言われている事情であろう。すなわち、人件費の高騰、その他教育費、設備投資、安全対策、燃料費の高騰があるだろう。昔は「価格破壊」の乗り物であったが、もはやそれは過去のものとなっていると言わざるを得ない。そういう時代ではなく、高速バスも「適正な価格を取りますよ」と言うのが世の中のトレンドなのかもしれない。それは仕方がない。納得せざるを得ない。

それで値上げになるのは仕方がないが、実質的には定価で高速バスに乗る事が基本となるので、「駿府ライナー」時代の往復割引(4,600円)を知る者からすると、往復でプラス1,400円も増えるのは金銭的に痛く、”お得感”も薄くなった。それでも「安くて乗り換えもなくゆっくり過ごせる」と言う事が人気のため、土日祝日を中心に満席になる便が多発しているため、お客が東海道線や新幹線、マイカーに逃げる傾向は今の所は見られない。

★しずてつジャストラインの一般路線バスが頻繁に繰り返すダイヤ改正の謎は?

「2019年5月18日ダイヤ改正について」(しずてつジャストラインホームページ)

↑一般にダイヤ改正(しずてつジャストラインは「ダイヤ改定」と称している)は、キリの良い日付に行う事がほとんどだ。例えば4月1日とか10月1日、JRグループだと毎年3月後半の土曜日と言った具合だ。

しかし今回のしずてつジャストラインのダイヤ改正は、5月18日(土)となんとも中途半端。私の記憶が間違えなければ、今年の3月31日(日)前後にもダイヤ改正を実施している。航空便のダイヤを反映した空港連絡バス関係とその他路線であるが、それから2カ月もたたないうちに再びダイヤ改正。さらには6月1日(土)にもダイヤ改正を実施する予定だ。

あくまでもダイヤ改正は全社的に行うのではなく、各路線ごとに細かく実施しているのが特徴。6月1日のダイヤ改正については前日に路線廃止がある関係で、他路線の便数等が増減するわけではないようだ。

ここ数年の傾向として、しずてつジャストライン全体では1年間に3~5回程度ダイヤ改正を実施している。普通は年に1回程度しかダイヤ改正はしないので、年に何回もダイヤ改正する事自体極めて異常である。

ダイヤ改正実施の理由は概ね下記の2点である。

①利用者の減少、利用者の増加に対応するため

②運転士の人数の増減に左右されるため

①については極めて考えにくい。短期間に利用者が極端に減少したり、極端に増加する事はありえない話。Jリーグの試合とかその他イベント等で特定の日だけお客が増える事もあるが、それはそれで臨時便で対応しているので、定期一般路線のダイヤを頻繁に変更する理由としては該当しないのだ。

そうなれば②しか考えられないのである。バスの便数が増加すれば、運転士の人数も増加しないといけない。しかし、バス運転士は慢性的な人手不足。しずてつジャストラインも例外ではない。1つの営業所で1か月に5~6人も退職するのが当たり前だと言う。実質的には退職した分だけの新人が入社してくるので、±ゼロで何とか人手を確保出来てはいるが、今やバス業界そのものが「ブラック」体質と言う事がわかり切っている。マニアであっても「職業としてのバスの運転士」を志す者が減少し、必要な人手が確保出来ず、「常に欠員状態」だと言う。しずてつジャストラインでは、静岡駅周辺を走る一部路線について運転士不足を理由に利用者は多いのに、路線自体を廃止(同社は「休止」と称している)する事態に発展している。これは大問題だ。

そこで会社側は1人あたりの乗務回数を増やすor便数を減らすしかないのだ。それでも前者は労働問題等で限界があるので、実質的な対策としては後者しかないのだ。

利用者数の増減に関係なく、運転士の人数=便数が決まると言って過言ではない。

5月18日ダイヤ改正の路線は、利用者が多い路線で減便になれば1便当たりの混雑が増すだけ。朝なんて超満員が当たり前。それに余計に拍車をかけて大丈夫なのか?と思う。

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KH8000

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