【2018年8月乗車記/クーラーの効いた車内!只見線423D七日町→会津坂下】鉄道で行く避暑地を求めて②

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2018年8月乗車記。エアコン(クーラー)が効いたローカル線車内は涼しいだろうか?会津若松~小出までの只見線は車窓が良く人気のローカル線だ。しかし本数は少なく七日町早朝の会津川口行きに乗る。今回は七日町駅周辺の様子と、会津坂下までの只見線の車窓を

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【常磐線→水郡線→袋田の滝→磐越西線】2018鉄道で行く避暑地を求めて①

もくじ

★ローカル線のクーラーの効いた車内は涼しいか?会津盆地を大きく右にカーブして会津坂下へ

【訪問日】2018年8月5日(日)

【列車番号】423D(只見線会津川口行き)

【時刻】七日町6:03→会津川口8:01

【車両】キハ40-2026+キハ40-584

【備考】車掌乗務。キハ40-584は”スーパーロングシート”

暑い時に途中下車して、観光や1駅歩いてみると言う事は、かなり大変だ。これが猛暑ならばなおさらで熱中症で倒れるリスクも高くなる。 だったら、途中下車せずに朝から晩までずっと列車に乗ったまま、車窓を眺めるのはどうだろうか? ちょうど夏の時期なので、JRならば「青春18きっぷ」を活用すれば”安価に涼める”わけだ。

今や列車内に冷房(クーラー)が搭載されていない車両は、北海道の国鉄型や特殊な車両(旧型客車等)を除けばほとんどなく、JR・私鉄問わずに「原則冷房搭載」と思って良い。

↑早朝の七日町(なぬかまち)駅周辺を歩く。明治~昭和にかけてタイムスリップしたかのような街並みで、こういう街は好きだと思って駅に進む。

↑街並みに上手く溶け込んでいるのが七日町駅。街の外れに駅はあるが、只見線の初発に乗るために10人近くが集まってきた。七日町を含む只見線の会津若松~西若松は、会津鉄道と線路を供用しているため同社の気動車も頻繁に乗り入れる。

↑ホームはバリアフリーになっている。駅舎から段差なしでホームには入れる。駅舎は待合室やトイレ、乗車券券売機もある。

↑特に接近放送はなくて、6:03を少し過ぎて423Dが入線。2008年に只見線に乗車した時には、どの窓も開いていたが、今回は全て閉まっていた。それもそうだ。2008年の時は同じキハ40、同じ塗装でも非冷房車だったのだ。 だが、仙石東北ラインが2015年に営業開始し、小牛田に所属していたキハ40(冷房車)が石巻線や気仙沼線等で使用する事がなくなり、只見線(会津若松)に移籍。非冷房のキハ40は廃車になって、外国に輸出。そのため、同じ車両、同じ塗装でも10年前とはサービス面では大きく違っているのだ。

只見線は東日本トップクラスのローカル線。乗り鉄諸君や18キッパーにとっては、「誰もが乗りに行きたい路線」で、普段はガラガラの車内でも、青春18きっぷ利用可能期間では超満員になる事もある。 私も2008年に小出→会津若松で乗った時にも超満員で、小出発車時に着席出来ないと会津若松までの約4時間立ったままになった。 座れないと大変な事になるが、車窓から展開される景色は日本一!とも言えるもので、2011年にも乗車する事を計画した。

しかし、2011年7月の豪雨災害で只見線各地で大規模な被災をした。鉄橋流失箇所もあったため、「只見線は復活しないのではないか」とも危惧されたが、最終的には鉄道施設は地元自治体が維持管理して、JR東日本は列車運行に専念する、「上下分離」で只見線全線の完全復活が決まった。2021年を目標に工事が進んでいるが、2018年時点では会津川口~只見のみ列車代行バスによる輸送を展開。 今回は七日町~会津川口は鉄道、会津川口~只見は列車代行バス、只見~小出は鉄道のリレーで進む。ダイヤ上は接続出来るようになっているが、時刻表には「接続保証はしていない」旨が記されている。

只見線では全線で車掌乗務。ワンマン化されていない。これは一部区間で列車無線が通じない事、事故等が起きた時に人里ない秘境地帯なので、運転士1人では対応出来ない可能性がある等の安全上の理由で収益が見込めなくても車掌乗務せざるを得ないのだ。同様の理由は、山田線の盛岡~宮古、飯田線の中部天竜~天竜峡でもある。

車内を見ると西若松発車時点で2両で25人~30人程度のお客。先頭車はボックスシート搭載のセミクロスシートであるが、後ろの車両は前側のドアから後ろ側のドアまでの全てがロングシート。途中で仕切りも何もない”スーパーロングシート”で、これは改造で生まれたものであるが、主に国鉄型の一部で見られる。JR型の車両では”スーパーロングシート”は見かけない。

↑西若松~会津本郷
只見線と言えば、「山岳路線」と言うイメージがあるかもしれないが、会津若松側からでは最初のうちはそれを潜める。会津坂下(あいづばんげ)までの間は、会津盆地の平坦な所を通る。線路の周辺は田んぼで、稲穂が青々としている。

↑会津本郷では下車するお客が多く、そんなに長い距離乗車するわけではない。これで一気に半分ぐらいのお客が下車。きっぷを持っていないお客もいたため、ホームで車掌から精算。少々発車が遅れる。 元々は列車交換が出来たようであるが、今は棒線化。只見線ではそのような駅が多い事にも気づく。

↑会津本郷~会津高田
無人駅が多いため車掌が車内に現れて乗車券の販売を行う。青春18きっぷの利用日証明を求めると、駅と同じスタンプを所持しており「会津若松運輸区」と記した印が押される。

↑キハ40-584の運転席付近の様子。右側の壁はトイレ。只見線ではトイレは設置されている。 会津高田を発車すると大きく右にカーブ。GoogleMapsで確認すると、会津高田で方角が変わった。この時点でキハ40-584のお客は9人。そのうち7人は高校生だ。日曜日なので部活か?


今やエアコンが搭載されているので、窓を開ける必要がないが、只見線=窓を開けて楽しむ路線・・・と言うイメージが私の中ではあったので、窓を開けて涼しい風と浴びながら乗りたいと思ったが、エアコンが効いている中で窓を開ける理由がない。エアコンの風は気持ち良いほど涼しい。

車両の製造年は「昭和55年新潟鉄工」とあった。今年で車齢38年。JR東日本では”かなりの長生き”と言う部類で、本来ならば引退していても良い車両。それでも引退しないのは、新車を入れる余力がない只見線で使う以上使い続けるしかないのが実状であろう。 私の見方だが、他線区で新車を投入した際に、不要になるキハ110等のJR初期に作られた車両を会津若松に移籍させて、只見線で営業する・・・と言うのが現実的か? 結局は2020年3月ダイヤ改正からキハE120系による運転に切り替わり、キハ40は引退した。
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【2018年8月乗車記/絶景車窓!只見線423D会津坂下→会津川口】鉄道で行く避暑地を求めて③

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ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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