【JR西日本】最新のJR全線「営業係数」を大公開!

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アメブロ(Monolog24)で大人気の記事を新ブログ(KH8000ショー)に移行。本文中の営業係数は2013年現在の数字である。現在(2019年)と若干異なっている点はご了承願いたい。

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★営業係数とは?

改めての説明である。運賃100円を稼ぐのに、いくらのコストが生じたか?を示す「数字」である。
数年前のデータだが、東海道新幹線の営業係数は53であった。
すなわち、100円の運賃を稼ぐために生じたコストは53円で、残りの47円は利益となる。
一方で、営業係数が100を超えると赤字を意味する。
国鉄時代は毎年公表されていたが、JRになってから一切公表されなくなった。
理由は赤字が多いと路線廃止を心配する意見が出やすい事、黒字だと設備投資が消極的な場合お客から「新車を入れろ」等の苦情を受けやすいからだ。

先日の『東洋経済オンライン』で、鉄道ジャーナリストの梅原淳氏が独自に試算した最新のJR全線の「営業係数」を公開。

「JR大赤字路線は100円稼ぐのに800円もかかる」(東洋経済オンライン)

↑記事の内容はこちらを参照されたい。
算出方法は、国土交通省鉄道局監修の「鉄道統計年報」に掲載されている各事業者の営業損益に関するデータを基にした。

上記リンクページ(1ページ目)を見るとわかるが、梅原氏はJR西日本についてもあえて「不利な方法」で試算した。
逆に「有利な方法」で試算すると、山陽新幹線の営業係数が極端に良い成績となってしまい、在来線は極端に悪い成績になるためだ。
「有利な方法」で試算すると、山陽新幹線は40円となる。もちろん、これが「正しい数字」ではないので、いろんな条件を加えた上で試算した。

★三江線・木次線・美祢線等営業係数が700~800円を超える路線が多数

私の中では「新幹線と京阪神地区の在来線で4割ずつの収支」と言う知識があった。
JR西日本も新幹線に依存にする収支体質で、2013年度の「決算書」によると、収支比率は新幹線が46,6%、在来線が53,3%。
在来線の53%言う数字のほとんどが、言うまでもなく京阪神地区で稼いでいる。
最初に書いてしまうが、中国地方で営業係数100以下(黒字)は、山陽線の94円だけ。北陸地方にはそれがなく、北陸線は134円となっている。
また、北陸新幹線開業前の財務指標等を参考にしているため、同新幹線の営業係数は出ていない。

下記JR西日本全線の「営業係数」を記す。
路線名の後に続く数字は、左側が1日1キロ当たりの平均通過数量(単位:人)、右側が営業係数(単位:円)となる。

赤穂線・5,591人・349,7円
因美線・1,820人・502,6円
宇野線(宇野みなと線)・19,879人・132,9円
宇部線・2,487人・511円
越美北線(九頭竜線)・494人・771,6円
大糸線(※)・131人・856,5円
大阪環状線・278,264人・58,8円
おおさか東線・32,432人・138,2円
小野田線・431人・784,9円
小浜線・1,133人・659,8円
加古川線・2,702人・494円
片町線(学園都市線)・85,966人・98,1円
可部線・19,106人・178,7円
関西線(※ 大和路線)33,328人・102,4円
関西空港線・19,238人・135,3円
岩徳線・1,347人・629,8円
姫新線・1,501人・610,2円
木次線・245人・827,5円
紀勢線(※ きのくに線)・5,460人・286円
吉備線(桃太郎線)・5,652人・347,7円
草津線・12,631人・223,4円
呉線・9,842人・256,7円
芸備線・1,734人・512,8円
湖西線・36,161人・98,7円
境線・2,720人・492,6円
桜井線(万葉まほろば線)・5,372人・357,1円
桜島線(ゆめ咲線)・65,377人・106,1円
山陰線・4,785人・308,9円
三江線(★)・45人・879,7円
山陽線(※ JR神戸線)・39,534人・94,9円
JR東西線・118,623人・91円
城端線・2,628円・499,7円
高山線(※)・1,869人・497,1円
津山線・3,724人・428,5円
東海道線(※ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線)・245,773人・59,7円
七尾線・4,295人・328,5円
奈良線・27,710人・148,5円
伯備線・6,514人・257,4円
播但線・4,911人・304,3円
阪和線・102,897人・69,4円
氷見線・2,537人・506,9円
福塩線・2,201人・535,8円
福知山線(JR宝塚線)・40,533人・94円
北陸線・19,453人・134,5円
本四備讃線(※ 瀬戸大橋線)・27,042人・113,1円
舞鶴線・3,163人・387,9円
美祢線・579人・754,2円
山口線・1,282人・574,2円
和歌山線・5,225人・362,3円

在来線合計・24,142人・122,9円

山陽新幹線・74,949人・50,9円
博多南線・13,320人・120円

新幹線合計・74,146人・51,1円

JR西日本合計・30,678人・89,4円

※JR西日本管内のみ
★2018年3月に廃止

★極端に営業係数が悪い路線が多い

↑三江線のキハ120。三江線はJR西日本から「廃止」が決められ、2018年3月で廃止された。
営業係数は879円と今回の梅原氏の試算ではJRワーストの結果となっている。

大糸線(南小谷~糸魚川)が856円

木次線が827円

越美北線(九頭竜線)が771円

美祢線が754円

岩徳線が629円

芸備線が512円

山陰線が308円

キハ120系が走る路線では、どこも営業係数が悪いことがわかるだろう。

200円を超える営業係数を多数出しているのは、JR西日本だけだ。(今回の梅原氏の算出による)

JR北海道が不採算路線を徹底的に削減(路線廃止)しようとしているが、この「数字」だけを見るとJR西日本も北海道と同じ事があり得ると言って良い。
経営計画等を見ていると、「輸送モードの転換(鉄道を廃止してバス輸送に切り替える)」を示唆している。現に数年前成績が悪い路線を持つ沿線に対して「鉄道を廃止したい」と打診したが、ほとんどに拒否された。
こんなにも悪いとは思いもしなかった。現状は極めて深刻で厳しいと言える。
会社全体としては、新幹線と京阪神地区の100円以下の路線で何とか食って行けると言った感じで、それがいつまで続く事か。

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普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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4件のフィードバック

  1. 忍者てつ丸 より:

    大糸線南小谷~糸魚川はJR東日本へ移管した方が、双方にとってメリットがあると思います。
    J西は在来線として飛び地であり、大赤字ですが解消されますし、
    J東はリゾートふるさと等投入し、北陸新幹線から北アルプスルートを開拓できます。
    北陸絡みではJR発足時より協力以上の関係ですし、あとは決断するだけだと思いますが、果たしてどうなるやら。

    • 抹茶クリームソーダ より:

      JR西日本はよく「山陽新幹線とアーバンネットワークで稼ぐ」と言われてますが、実情はそんな呑気な状態じゃないんですね。

    • KH8000 より:

      私もそう思う。「リゾートビューふるさと」は糸魚川まで運転してもらえないだろうか?と昔から思っている。南小谷止まりと言うのが中途半端だし、気動車なのに非電化区間に入る前で終点と言うのが、なんか納得出来ない。
      JR東日本に移管しても、大糸線非電化用に別途気動車を用意するのでそれもそれで負担なのでは?
      それだったら、しんどいかもしれないがえちごトキめき鉄道にやらせたら?と思う。ひすいラインは気動車なので車両を一緒にさせれば良いのではないか。路線の維持が出来る経営体力はない会社なので、そこは新潟県が「下」の部分を持ってもらって、「上」の部分だけトキテツにやってもらった方がいいのではないかと考える。

  2. 名無し より:

    今の地方ローカル線見ていると、キハ120を時速30キロとかの低速で走らせるくらいなら貨物を通すのでもない限りBRTに転換した方が営業成績良くなるんじゃないかと思うんですけどねぇ。
    もちろん、いまの路線を最大限に利用して。維持費も本数も利便性も良くなると思います。1日3本じゃ、普通に使い道なく、赤字の路線が益々寂れることになります。

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