【8000系6号車/出町柳→淀屋橋/500円で超豪華体験!】京阪特急プレミアムカーに乗る

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★京阪特急プレミアムカーとは何か?

【訪問日】2018年6月10日(日)

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【列車番号】B0901A(淀屋橋行き)

【時刻】出町柳(KH42)9:08→淀屋橋(KH01)10:03

【車両】8000系8002編成、6号車プレミアムカーの8552

京阪電気鉄道は2017年8月から、既存の8000系車両の6号車(大阪方から数えて3両目)を大幅に改造して豪華車両にした。

巷では今まであった商品名に対して豪華さをお客に訴求するために「プレミアム○○」と称した商品名が非常に多いが、この言葉を使うと”横並び感”が半端なく、今や「プレミアム○○」と称する商品が巷の標準だったりもする。 「プレミアム○○」と称する商品には完全に飽きている今日この頃であるが、京阪の豪華車両は単に「プレミアムカー」とした。 「もっと差別化した独自の名前(例えば”グランクラス”のような造語とか新語)を付けられないものか?」とも思うし、実態はそれがピッタリである。

そもそも「プレミアムカー」とは何か? 京阪特急は主に2ドア・転換クロスシート搭載の8000系が営業に就いている。昔はテレビカーが搭載されていたが、時代の変化で「そもそも電車内でテレビなんか見ない」と言うお客が増えて、京阪は役目が終了したと判断。2013年に消えた。 8000系の4号車(大阪方から数えて5両目)には、ダブルデッカー(2階建て車両)を連結。関東であればJR東日本の上野東京ライン等のE231・E233系の4・5号車にグリーン車として連結しているダブルデッカーと同じ存在であるが、京阪は乗車券のみで乗車出来るのに対して、JR東日本は別途料金が必要と言う違いがある。

京阪では1906年創業(鉄道営業開始は1910年)以来、乗車券以外の料金をお客から徴収していなかった。JRで言う「特急券」「指定席券」「グリーン券」等の料金券はそもそも存在しなかったのだ。 だから、車両が豪華な割には乗車券で乗れてしまう、いわゆる「乗り得列車」が多いのも京阪の特徴だ。 逆に言えば、京阪としては鉄道事業で運賃収入を稼ぐには乗車人数を増やすしかなく、客単価もどうしても低くなる。1人あたりの客単価をアップさせるためには、「特急券」等の料金券収入が欠かせない。


京阪に限った事ではないが、関西私鉄各社は客数減少が続いており、京阪では最盛期に比べて約3割減少した。今後は少子高齢化の進展でさらなる減少が見込まれるため、運賃収入が増える要素がない。 そこで各社乗りだしたのは、客単価の向上。 すなわち、「着席保証」や「速達性向上」をお客に訴求し、その代わり指定席券や特急券をお客に買ってもらい、客単価を向上させて、運賃収入を減らさないようにしている。 関東では、今まで「着席保証」(座席指定)していなかった、東京メトロ、東急、京急、京王が新たに導入し、関西では京阪がそれに参入した格好だ。

京阪の「着席保証」は他社との決定的な違いとして、「終日提供」している事。 関東各社ではお客が多い朝や晩に座席指定列車を新規に仕立てているが、京阪では既存の特急車両に連結する事により、一般車を利用していたお客を指定席車に誘導する事で、客単価の向上やサービスアップ、さらに快適に京阪特急に乗ってもらい、さらには「京阪」と言うブランドとか会社のイメージアップを狙っている。

★京阪が8000系に連結した指定席車両、「プレミアムカー」の基本的な事は下記の通り。

◆8000系の6号車に連結。6号車は指定席で、それ以外の車両は自由席。プレミアムカーでは「指名買い」(座席位置をお客自らが選ぶ)可能。

◆プレミアムカーは、乗車券とは別に「プレミアムカー券」が別に必要。プレミアムカー券の値段は、京都市内~大阪市内は500円、それ以外の短距離利用(例えば淀屋橋~枚方市等)は400円。

◆プレミアムカー券の発売場所は、ネット上の「プレミアムカークラブ」(要会員登録、クレジットカードで決済、チケットレス対応)、京阪特急停車駅の有人窓口のみ。券売機での発売は行っていない。またホーム上での発売も行っていないのが注意点。

◆全ての京阪特急にプレミアムカー連結とは限らない。今の所(2019年4月現在)3000系、6000系、9000系等の一般車両で特急運行の場合は、「プレミアムカーなし」となる。 なお3000系については2020年(令和2年)以降連結予定だ。

◆具体的な列車名はなくて、列車番号ベースの「出町柳(乗車駅)9:08発B0901A号」と案内される。

↑プレミアムカーは8000系のみに連結

↑外から見ると、他の車両と比べて塗装が違う事がポイント。大阪方の連結面にはドアがなくて(座席に改造された)、「PREMIUM CAR」とある。

↑ダブルデッカー車両は乗車券のみで乗車可能。8810のサボは幕式になっているが、京阪では随時サボのフルカラーLED化が進んでおり、2200系等の極端に古い車両を除き、幕式サボが消えるのは時間の問題だ。

↑一方で3000系にはプレミアムカーは連結されていない。(2019年4月現在)。前述のように2020年から連結予定だ。これにより京阪特急のほとんどの列車にプレミアムカーが登場する事になる。

「プレミアムカーについて」(京阪ホームページ)

↑詳しくはこちらを参照されたい。 今回はこちらのホームページでプレミアムカー券を購入した。

★たったの500円で超豪華な体験!非常に座り心地が良い完璧な座席であり、車両が「京阪プレミアムカー」!

と言う事で、ネットでプレミアムカー券を購入して出町柳駅へ。今回はプレミアムカーに全区間乗車する事、車内の撮影をノンビリ行うならばお客が少ない出町柳(KH42)~三条(KH40)の間だろうと思ったのだ。実際にはこの区間がオススメで、これが大阪の淀屋橋発の段階だと他の人が写ってしまい、ノンビリとは撮影できないだろう。

↑プレミアムカーのりばはホームの柱の至る所に表示。

↑出町柳駅は階段付近がプレミアムカーのりば。

行先表示機を見ると「大阪中之島」「大阪淀屋橋」と「大阪」を強調するように戻った。 正確に言えば、大阪の部分は四角く囲まれているのである。

京阪では元々は京都市内の駅は「大阪淀屋橋行き」、大阪市内の駅では「京都出町柳行き」と案内していたが、中之島線開業の頃(2008年)には単に「淀屋橋行き」「出町柳行き」となった。 2017年8月以降、すなわちプレミアムカー登場時に元々の「大阪淀屋橋行き」「京都出町柳行き」が復活した格好で、これで”わかりやすくしたい”狙いがある。 そもそも、遠くから来た人に言わせると、淀屋橋を「よどやばし」と読めない、出町柳を「でまちやなぎ」と読めない人も多く、当然どこにあるんだ?と言う話だ。

↑プレミアムカー券発売状況。この日の朝9時台の列車は全て空席を示す「○」であった。 しかし、前述のとおりホーム上ではプレミアムカー券を購入する事は出来ない。

↑9:04着のB0802Zが入る。折り返し9:08発のB0901Aになる。たったの4分で折り返す。出町柳では元々、所定停車位置の手前で停車し、お客を降ろして車内整備(掃除、座席転換等)を行って、ドアを閉めて、所定停車位置に移動させて、お客を乗せていた。 2017年2月以降一部変更になって、最初から所定停車位置に列車を止めて、そこで車内整備を行い、完了後すぐにお客を乗せる方法に改めた。

↑プレミアムカーでも、車内整備を行う。ドアは開いたままで、「車内整理中」の札がかけられる。発車1分前になって札が外され乗車が許可。入口ではアデンタントが出迎える。プレミアムカーの検札・車内販売等はアデンタントが行うが、指定された座席に座っていれば検札は省略される。

↑プレミアムカーには、フルカラー式のサボ。下には列車番号、発車時刻も表示。

↑発車までにプレミアムカーの車内写真を撮影。淀屋橋行きの場合は、左側が1人掛け、右側が2人掛けである。 入口付近の1~3列目は、調整用や優先座席扱いで購入には制約がある。8000系にはダブルデッカー同様にデッキもあるが、作り方としてはJR東海373系と同じような自動・手動の仕切りドアがないタイプ。冬場は冷たい風が3~5列席を中心に入り込む恐れがあるが、それでも作りとしては豪華。


私が指定したのは13C席。ここは壁で一部塞がれるため、ガッツリと車窓を眺める事が出来ない。それでも多少は車窓を見る事が出来る。元々はドアがあった部分で、車輪の真上でもあるので、比較的揺れやすい場所でもある。


壁で窓が塞がれていると言う事はプレミアムカーのホームページ等にもその旨が記載されている。 やはり改造車なので、「窓割り」が合わない所が多々ある。それはそれで仕方ないのであるが、近鉄では「窓割り」が合わない=役目を終えた車両と判断して廃車にするが、京阪プレミアムカーでは、他に車両を用意出来ない事、「窓割り」を全て合わせようとすると、鋼体(車両構造)を新車同然に変更しないとならないので、予算超過となる。そこまでは許されなかったので、「豪華さ」を訴求して、部分的に車窓が見られないのは「仕方ない」と割り切ったと言える。

↑車内表示機は他の車両と同じものを使用。それでもスペースが広くなった?ようにも感じる。 8000系や3000系ではフリーWi-fiが使えるようになり、90分に限る。京阪間であれば60分程度なので、十分だ。

↑まもなく三条に着く。プレミアムカーとは言え、特別な内容が表示されるわけではない。表示内容は他の車両と同じである。

↑肝心な座席周りはご覧の通り。足元がピンポイント的にカーペット敷きになっているのが、京阪らしい。

非常に座り心地の良い座席。腰の所のクッションがジャストフィット。他社車両と比べても、文句をつける事が出来ないほどの、「完璧な座席」。

ずっと座って居たい立派な座席で、自宅のイスとしても欲しいくらい(無理だろうが)。
京都市内の特急停車駅でお客を増やすが、どの駅でもプレミアムカー付近に並んでいたお客の一部が、「乗れない車両!」と判断して慌てて5・7号車に移動する人がいた。このシーンはどの駅でもあった。 プレミアムカーの座席指定さえ受ける事が出来れば、確実に着席出来るが、そうでないと着席保証はない。

8000系自体は8両で、両数は変更になっていない。1両をプレミアムカーに変更したので、乗車券だけで乗れる車両は7両になっている。京阪としては「適正な供給両数」と判断し、私もそうだと思っているが・・・

実際にはプレミアムカーの前後の車両では混雑が増している。

京阪の設備上、9両や10両にする事は出来ないので、今後プレミアムカーを1編成あたり2両に増結するウワサも一部で出ているので、そうなれば、さらに余計に一般車の混雑が増すのではないか?

今の京阪線のダイヤは特急の次にある速達列車は(日中は)準急で、急行や快速急行がない。準急は”準各駅停車”が実態で、複々線区間(淀屋橋~萱島)は停車駅を絞るが、複線区間(萱島以東)は各駅停車。

速達性を狙うならば必然的に特急で、プレミアムカーを増やせば客単価の向上にはなるが、必ずしもお客全員がプレミアムカーに乗れるわけではないので、需要と言う面から増発出来ない状況である中、特急一般車の混雑緩和対策は頭の痛い所だろう。


私としては、たったの500円でこんなにも豪華な車両に乗れるのであれば、積極的に今後も乗りたい。短距離利用でプレミアムカーは考えものであるが、京都市内~大阪市内の京阪特急乗車ならば、プレミアムカーに乗る価値は十分あって、車内の乗り心地とか、サービスと言うのは500円以上の価値がある。むしろ、1,000円くらい取っても良いのでは?と言う上質なレベルだ。 「日本で最も安く豪華列車に乗れる」と申し上げておきたい。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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