【石巻線1625D石巻→女川】東日本大震災で被災した鉄道を見る⑪

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★石巻線で女川へ

【訪問日】2018年1月5日(金)

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【列車番号】1625D(女川行き)

【時刻】石巻8:01→女川8:26

【車両】キハ110-127+キハ111-113+キハ112-113

1月の東北は寒い。東北では比較的雪が少ないはずの三陸側であるが、前日の気仙沼線BRTに乗車すると前谷地が近づくほど雪が増えた。乗り換えた鉄道の石巻線の前谷地駅ホームには除雪で貯められた雪がホームに大量に。

日付変わって1月5日。気温は氷点下4度、風速3メートルの気象状況。体感的には氷点下7度程度である。当然寒い。石巻市内雪が積もっている事はなかったが、人通りが少ない。 東日本大震災で相当疲弊した石巻市であるが、市の中心部は石巻駅周辺ではなくて、仙石線の陸前山下付近と聴く。ロードサイド店がたくさんあって感覚的には石巻よりも利用者数が多い印象であるが、石巻駅周辺は朝ラッシュ時にもかかわらず人が少ない。

↑石巻線の車両はキハ110系である。陸羽東線、陸羽西線の車両が入線する事もあって、どうやら運用的には同じらしい。仙石東北ラインのHB-E210系は朝の女川発着の1往復を除き石巻線では営業しない。小牛田へ回送するため石巻線を通るとのこと。 1625Dからは高校生が大量下車。本来石巻線は2両ワンマンであるが、お客が多いため3両に増結して車掌乗務であった。石巻が目的地であるため、この先の乗車はほとんどない。

↑陸前稲井~渡波(わたのは)
石巻線の石巻~女川は海岸線が多いかと思っていたが、意外にも山岳路線。海なんか石巻周辺では何も見えない。新しく整備された所が多く住宅地となっている。これも震災で被害を受けた事が影響しているのであろうか? 列車交換が可能な渡波。多少のお客が下車した。

↑沢田~浦宿
沢田を発車すると海沿い。ホタテの貝殻が多数あった。魚関係の工場が多いようだ。ここにきて一気に海岸線が近づいた。地形は複雑だ。リアス式海岸なのか?わからないが、車窓としては見応えがあっても津波が起きれば規模は大きくなるデメリットを持つ。こんなにも海岸線が近いのに、線路を覆うための大きな堤防は存在しない。今度大きな地震や津波が来た時の対策が万全とは言えない。

★1面1線に縮小された女川駅には温泉も健在。坂の多い街になっているがそれも津波対策。新しい街になって今後”人が寄りつく”か?

↑女川に到着。折り返しは8:34発の小牛田行き1634Dになる。

↑女川駅は1面1線しかない。震災前は1面2線だったようで、キハ40も展示されていたが、津波で全て流されてしまった。最初から駅、街そのものを作り変えて、なんとか復興にさせる事が出来た。Suica等のICカードは使えない。

駅員はいるような気がしたが特に改札業務等はやっていないので、実質的にはフリーパス状態である。 鉄道施設としての駅は狭いものになって、駅舎は女川町の公共施設になっていた。元々は温泉がある駅として有名であったが、震災後に復興した現駅舎でも健在。2階で朝10時から営業していると言う。 3回は展望台となっており、誰でも自由に入る事が可能だ。

↑女川駅を出ると、港に向かって長く続く商店街。朝早かったので営業しているお店は少なかったが、少しずつではあるが活気を戻しているようにも見えた。

↑金華山へ向かう船のりば。漁港と兼ねており漁船の出入りも激しい。港は元々の場所であるが、駅をはじめ街自体は全体的に嵩上げされて高台に移転している印象だ。

↑そのため、港から離れれば離れるほど坂が多くなる。坂も長い距離登る事になるが、それも津波対策なので仕方がない。このような街になっているのは仙石線の東名や野蒜に似ている事を思い出す。

今の女川はあくまでも受け入れる準備が出来た状況で、”人が寄りつく”ムードになっていない。人通り、クルマ通りが少ない。

「津波や地震が再び来ると危ない」と言うイメージがついて、なかなか人が集まらないのかもしれない。働く事が出来る場所も少ないのかもしれない。 疲弊した感じもありつつ、これから新しく今までにない街にする!と言うある種の複雑な雰囲気が伝わってきた。次に訪問した時にどのように変わっているのか?楽しみにしたい次第でもある。

12回目に続く。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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