【大船渡・気仙沼線BRT、奇跡の一本松→気仙沼→大谷海岸】東日本大震災で被災した鉄道を見る⑨

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もくじ

★大船渡線BRT陸前高田~気仙沼のほとんどが一般道経由

【訪問日】2018年1月4日(木)

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【便名】奇跡の一本松13:31→気仙沼14:02

【車両】岩手200か1802、日野ブルーリボンシティー

【備考】時刻、描写等は全て当時のもの

↑奇跡の一本松からは大船渡線BRTで気仙沼へ。 既に10~15人程度乗車しており、奇跡の一本松からは私を含めて4人が乗車。最前列の座席に乗車。運転士の運転する姿、前方の様子等が良く見える。案内表示機には、新聞社提供のニュース、天気予報、BRT運行情報が出ていた。

国道45号線を道なりに進む経路で、八幡大橋からは宮城県に入る。大船渡線BRTはほとんどが岩手県なのだ。宮城県に入って雪が増えてきた。鹿折唐桑(ししおりからくわ)→気仙沼の1駅間だけ再びBRT専用道路(鉄道跡)に入る。トンネルもそのまま残っているが、拡張等は特にやっていない。照明が新たに追加されているだけで、トンネル内では反対車との離合集散が出来ないため、入口手前に遮断機と信号機。反対車がいなければ遮断機が開いて信号機も青に変わる仕組みだ。

BRTは、列車と路線バスの”良いとこどり”で非常に便利。鉄道にはない、マイカーにはない、一般的な路線バスにはない「新感覚の公共交通」と言って良かろう。

★BRT専用道はどうなっているのか?

【便名】気仙沼14:35→大谷海岸15:05

【車両】宮城200か2283、日野ブルーリボンシティー

↑大船渡線は東日本大震災で被害が少なかった内陸部に該当する一ノ関~気仙沼については、鉄道による運行となっている。震災直後は運休したがすぐに運転再開して東京や仙台から気仙沼への貴重な足として機能。この日は正月休みの帰省客で336D(気仙沼14:21発の一ノ関行き)に乗車するお客で混雑。 ホームに止まっていたのは、「POKEMON With YOU トレイン」であった。

ケモンウィズユートレイン」(JR東日本ホームページ)

↑詳しくはこちらを参照されたい。 全車指定席の快速として運行し、一ノ関~気仙沼を1日1往復するダイヤだ。

↑駅舎前には線路が敷かれていない。一般的な道路となっており、これがBRT専用道路である。駅舎前には気仙沼線BRTのりばがあって、これを利用する場合は改札はフリーパス状態との事。一方で鉄道である大船渡線一ノ関方面行きを利用の場合は、改札できっぷを駅員に見せる事になる。

↑14:05発の前谷地行きが発車。BRT専用道路は元々線路だったため、大船渡線一ノ関方面行き列車と同じ場所は並行している。

↑側線には気仙沼線のキハ100が止まる。

↑大船渡線一ノ関方面行きのりばと改札口の間は、BRT専用道路を横断。見た感じどう見ても鉄道があった雰囲気だ。

↑14:35発の本吉(もとよし)行きに乗車。

↑最前列の座席を確保。前の様子を撮影。信号機は単に青・赤だけで、反対車が近づくと赤、そうでないと青である。

↑しばらくは大船渡線一ノ関方面行きと並走。BRTが走行出来るのは単線分のため、反対車が来ると途中で待避出来る場所が所々に用意されている。

↑一般車の進入がないため、60km/h程度でスムーズに進む事が出来る。気仙沼線BRTは専用道区間が大船渡線以上に少ないのが特徴で、次の不動の沢を発車するとすぐに専用道が途切れた。強制的に一般道(宮城県道26号線)に出る。幹線道路のようで、ロードサイド店が多く渋滞も激しい。 津波で駅舎が完全に流された南気仙沼は道路沿いに駅がある。駅と言っても普通のバス停である。 この便は気仙沼市立病院経由のため、一旦県道を離れて病院でお客を乗り降りさせて、再び県道に戻る経路。これもBRTだからこそ出来る柔軟さである。

松岩を過ぎて再び専用道に。この辺まで来ると海沿いで津波対策の一環で高台も目立つようになる。東日本大震災の時に気仙沼は津波被害が大きかった所のひとつ。私の記憶であるが、震災当日の気仙沼は街の広い場所で津波にのまれて、夜は津波火災も発生して大火と化した事を覚えている。極端な言い方であるが「この世の終わり」のような感じだった。地震とか津波と言うのはこれだけ恐ろしいもので、防災を行えと言っても難しい所があるのではないかとも。被害を少しでも軽減する減災が有効なのか?とも。


運転席にはカーナビが設置。反対車が接近するとその旨が表示されて、近くに待避場に。すると、反対車がやってきた。 最知で3人が乗降し、次の陸前階上は駅の形がそのまま残っていた。この駅は後程行ってみることにした。専用道は陸前階上の少し先まで。国道45号に出て、この先は当分の間一般道経由となる。大谷海岸で下車して駅や併設の道の駅の様子を見ることにした。


10回目に続く。

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KH8000

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