【大船渡線BRT陸前高田駅→奇跡の一本松】東日本大震災で被災した鉄道を見る⑧

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もくじ

★陸前高田で下車。津波対策で嵩上げと造成が大絶賛実施中。3月までの旧駅は小高い所に

【訪問日】2018年1月4日(木)

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【場所】大船渡線陸前高田駅→奇跡の一本松駅にかけて徒歩

【備考】この時点における陸前高田駅は旧位置。2018年4月1日以降の陸前高田駅は別の場所に移転

↑盛からのBRTは陸前高田で下車。円柱状の形をした駅舎が特徴。一部の日のみであるが有人のきっぷ売り場が営業しており、時刻表にも「みどりの窓口」設置が表示。

↑別のBRTが出て来た。陸前矢作行きである。気仙沼行きとは経路や系統が異なるため、陸前高田発の別路線扱いで運行。気仙沼行きが「本線」ならば、陸前矢作行きは「支線」と言って良いだろう。

↑駅の案内には、2018年4月1日以降に陸前高田駅が移転すると書いてあった。これによると、「まちなか陸前高田駅」があった付近の造成地に陸前高田駅が移転。まちなか陸前高田駅と陸前高田駅が近くになり過ぎるため、後者に統合する形で前者を廃止するのであった。 現在(2018年6月時点)の陸前高田駅は、造成地のショッピングセンター付近にあるため、まさに市の中心部。利便性も向上したと言える。

↑仮設の陸前高田市役所。4月以降は「栃ヶ沢公園駅」が新設されて、市役所はここが最寄駅になっている。

↑3月までの陸前高田駅、市役所はかさ上げされた?場所にあって、国道45号は海岸沿いを通るので急な坂が連続する。それでも歩道はしっかりと確保されていて、車道も片側1車線ある。

↑左に曲がると現在の陸前高田駅(まちなか陸前高田駅)方面へ。左側は造成地となっており、少しずつではあるが新しい建物があった。

↑造成工事実施中。ダンプカー等の工事用車両も行き交う。まだまだ復興途上で、今度陸前高田に来た時にこれがどのように変化しているのか?と思うと楽しみで仕方なかった。

↑国道45号へ接続する道路は、広い更地しかない。建物が何1つもない不思議な光景。これも今度来た時には、いろんな建物が建ってにぎわいが取り戻すのだろうと思った。

★「奇跡の一本松」にもBRT駅が設置。津波の恐ろしさが伝わる「震災遺構」が多数


【お断り】津波で破壊された建物等である「震災遺構」をそのまま掲載するため、見たくない人は見ないように

↑国道45号と合流した地点に、「一本松茶屋」と言う休憩場所。飲食や土産物店等が設置。ちょっとした道の駅を兼ねている。

↑国道45号沿いにあるのが、奇跡の一本松駅。鉄道時代には通っていなかったが、BRTになってからは観光場所にもなっている、偶然幹線道路沿いであった事もあって、大船渡線の正式な駅となっている。もちろん、JR東日本の駅数としてもしっかりと含まれている。

↑奇跡の一本松は、駅からBRTを下車すればすぐに連絡通路に入る。しかし、大きく連絡通路自体回り込む経路となっているため、近くに見えるが実際に歩く距離は長い。駅から最低でも10分程度は見積もっておかないと着く事が出来ない。

↑東日本大震災の余震は今でもある。余震の規模によっては津波を伴う事も十分あり得る。

↑見事に1本だけ残った松。陸前高田は元々無数の松林があった。しかし、東日本大震災の津波で1本だけ残った松を除き全て流されてしまった。奇跡的に1本だけ残った松が「奇跡の一本松」と称される。 しかし、「奇跡の一本松」は木として死亡している状況。再生は不能のようだ。今はモニュメントとして残されている状況だ。そして周辺には、津波で破壊された建物がそのまま残っていた。津波の破壊力は想像以上にひどい。簡単に何もかもを壊す。

↑国道45号に戻った。大船渡方面に向かって少し歩くと・・・

↑ポツリとあったのが、「オカモトセルフ」と大きく書かれた看板。セルフ式のガソリンスタンドである事がすぐにわかるだろう。もちろん営業していた。高い看板を見ると「セルフ」の「フ」の字付近が欠けている。 「オカモト」と書かれた部分の真上に「→」。左側(白い部分)に縦書きで「津波水位15,1M」とあった。 すなわち、あの日15,1メートルもある高さの津波が陸前高田を襲ったのだ。オカモトセルフの看板も震災遺構の一種であるらしいが、復興による街づくりにより2018年3月に別の場所に移転したらしく、今(2018年6月)はこの看板自体存在しないようだ。

↑オカモトセルフの近くにあったのが、道の駅高田松原。今は廃駅となっている。ここも津波で大きな被害を受けて、復活する事なくそのまま廃止されてしまった。

↑津波で破壊されたまま残されている。誰かが故意に人為的に壊したのではない。あの日の津波で滅茶苦茶に壊されたのである。東日本大震災の被害状況を後世にそのまま残しているが、それには賛否がある。復興途上の邪魔になる存在なのか、風化防止のために残し続けるのか・・・難しい選択だ。
9回目に続く。

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KH8000

ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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