【1007編成最後の出庫準備を完全描写/長沼→新清水臨時列車に乗ろうとしたが?】静岡鉄道1000形1007編成最後の日とA3000形A3005・A3006編成最初の日③
【訪問日】2019年3月9日(土)
【場所】静岡鉄道の長沼車庫と長沼駅(S06)
もくじ
★1007編成最後の出発準備を見る。長沼→新清水の臨時列車に乗ろうとしたら”開かずの踏切”で・・・
1007編成は出発準備に取り掛かる。


↑クハ1507から車内に入る事が出来る梯子が撤去。すると担当運転士が登場し、出発前の点検作業を開始。普通の人のブログでは、「点検を終わるのを待って、長沼車庫を出庫」で終わる事が多い。これではつまらない!
当ブログでは、普段見る事が出来ない「出庫準備」している所を”完全描写”。1007編成が「出庫準備」するのもこれが最後のはずで、「最後の出庫準備」を見ておこう。

↑わかりにくいかもしれないが、写真にはガッチリと車輪止めが入っている。静鉄では「ハンドスコッチ」と称するようだが、これで車両が転動するリスクもない。当然車輪止めを運転士が取り外さない限り発車する事は出来ない。



↑ドアの開閉試験。運転席からドアの開閉ボタンを操作して、本当にドアが開く・閉まるを確認する。単にドアが開いただけ・閉まっただけではなく、車側灯と言う車両側面にある赤く光るランプがしっかり光っているかも確認する。光っていればドアが開いている、光っていないとドアが閉まっている事になる。静鉄ではこういう言葉は使わないと思うが、JR各社では「側灯滅」とか「側灯点」と確認する事が多いが、前者は「ドアが閉まっている」、後者は「ドアが開いている」と言う意味である。
1007編成にはクモハ1007形に左右2か所、クハ1507形に左右2か所、合計4か所のドア開閉ボタンがあるので、この4か所すべてを操作する。


↑運転士が線路上に降りて、パンタグラフが上昇しているか?確認、床下・車輪の確認を手際良く行う。写真は右側を点検している時の様子だが、左側も点検する必要があるのは言うまでもない。

↑点検終了後、運転士が運転席に入りサボをクルクル回す。昭和の車両なので、サボの変更はボタン操作ではない。今回は臨時運行なので、サボも「臨時」。乗車自体は誰でも出来る。


↑さらに点検は続く。今度は前の部分。これが終了して、ようやく車輪止めを外す。所定の場所に車輪止めを置くと運転席に戻る。


↑すると営業線をA3006編成が通る。静鉄100年の歴史の中で、1000形は欠かせない存在であった。

↑写真ではわかりにくいが、「ブレーキ試験」を実施。これは本当にブレーキがかかるか?試験するものである。とは言っても止まっている状態でマスコンをニュートラル→ブレーキを投入しても意味がないので、マスコンに軽く力行を入れて(1ノッチ程度)→すぐにブレーキを投入する。そのためわずかながら動く。当然クモハ1007形、クハ1507形の両方のマスコンを操作しないと意味がないので、運転士が車内を移動してそれぞれの運転台からブレーキ試験を行う。

↑すでにホームには、15:16発の新清水行き臨時列車に乗りたい同業者(鉄道ファン)がホームから撮影したり、見守っている。

↑クモハ1007の優先座席付近には、テーブルと黄色いコンテナ。あとでわかったが、ここでグッズ販売を行うためであった。これで全ての発車準備が完了。関係者も乗りこみ出庫する。




↑長沼車庫を出庫して、長沼駅へ。直接ホームに入る事は出来ない。踏切を超えた所で停車して転線する。

↑転線して車庫に近いホームから発車。踏切は遮断したまま。これは新静岡行きの列車があったためで、踏切待ちのクルマの列が長く出来ていた。まさかの「開かずの踏切」であった。クルマの車内から1007編成に対してカメラを向ける人も。この時点で時刻は15:15と発車1分前。踏切が開かない限り長沼駅の改札を通る事も出来ず、乗車も難しい状況に。このまま粘って発車する所を撮影する事に。

↑車内は一通りの座席が埋まる程度。静鉄は昼間概ね7~8分/本で運行しており、15:13発と15:20発の合間を縫って臨時列車が運行。発車ギリギリに踏切がやっと開いたが、乗り遅れる可能性が高かったので、乗車を諦める。


↑15:16に臨時列車の新清水行きが発車。同僚の他の1000形に見送られる。
私はすぐに長沼駅のホームに向かって、とりあえず15:20発の新清水行きに乗った。
4回目に続く。(次回は3月26日)
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