【最終日はどんなイベントがあるかわからない?!】2019年3月31日で廃止の石勝線夕張支線最終日と廃止後はどうなるのか?

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JR北海道の石勝線夕張支線(Y20新夕張~Y25夕張)は2019年3月31日(日)で廃止になる。JR北海道は3月16日(土)以降、臨時列車扱いで約90分/本の間隔で運転。両数も2~3両に増結している。廃止を前に道内を中心に全国からお客が殺到しているが、私が見る限り昨年廃止された三江線ほどの大混雑にはなっていない。(当記事の情報は全て3月21日現在)

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★夕張支線の廃止日は正式には2019年4月1日(月)。列車の運転は2019年3月31日(日)23時59分まで可能

↑三江線廃止の時には、国からの公式な廃止理由を示した文書が江津駅に掲示。(写真右)

JR北海道は国土交通省に対して、「鉄道路線廃止届」を提出している。鉄道経営は「認可」が大前提であるが、路線の廃止については「認可」ではなく、単なる「届出」で済む。すなわち国に対して「2019年4月1日(月)に石勝線夕張支線を廃止する」と”お知らせ”するだけでOKが出てしまうのだ。これが新線路線との大きな違いだ。なお新線路線はちゃんとした「認可」で、営業開始前には国の試験・検査があって、これに合格しないと列車を走らせる事は出来ない。

昔は新線路線と同じく、廃止する時も「届出」ではなくて、ちゃんとした「認可」があった。前提としては鉄道会社が沿線自治体に路線廃止を通告して、廃止後の代替輸送機関も決定して、地元が承諾した上で、さらに国が細かく調査・検討等を行って、ようやく廃止される・・・と言う流れであった。今は法律改正(鉄道事業法)により、国が細かく調査・検討する所を省略している格好である。

逆に言えば、地元が鉄道路線廃止さえ認めてしまえば、容易に廃止できると言う事だ。

今回の石勝線夕張支線は典型的なこのパターンである。前市長の鈴木直道氏(時期北海道知事候補者)が、「廃止してくれ」とJR北海道に申し入れて、あっさりと廃止が決まってしまった。廃止後の代替輸送機関の選定は「廃止してくれ」と伝えた後に諸々方向性を打ち出したので、”極めて特殊な廃止パターン”と言える。

石勝線夕張支線は地元が夕張市しかないので、夕張市だけの判断で決められるが、日高本線のように沿線の町が7つ8つもあって、各町とも考え方がバラバラで合意形成も満足に図られないのであれば、どんなに不採算な鉄道路線でもいつまでたっても廃止出来ない。

法律上(書類上)の廃止日は2019年4月1日(月)である。だが、実際に列車が運転出来るのは2019年3月31日(日)までである。

「廃止日の前日まで列車運転が出来る」

と言うのが正式なルールだ。なぜ廃止日当日に列車運転出来ないのか?・・・この意味は私にはよくわからない。この辺は法律的な解釈の問題になってくるので、この分野で詳しい人が居たら解説をお願いしたい。

列車の最終運転日は必ずしも正式な廃止日の前日に行う必要はない。例えば石勝線夕張支線の日付(2019年4月1日)を使用すると、最終運転日を2019年3月31日でなくても良くて、例えば2019年3月15日に設定しても法律上は何ら問題ない。(誤解しないように書いておくが、石勝線夕張支線は3月31日が最終運転日である)

過去には、正式な廃止日の前日以前に「最終運転」をした事例もあった。これは鉄道会社の諸々の残務処理や各種手続き、線路切替工事等の関係である。最近はほぼ例外なく、正式な廃止日の前日に「最終運転日」として設定している。

では、「最終運転日」は何時何分まで運転可能か?と言うと、「23時59分59秒」までである。正式な廃止日を迎えて午前0時00分00秒になった時点で、列車を運転する事は許されない。運転列車は営業している列車(お客を乗せている列車)はもちろん、回送等の非営業の列車も対象になってくる。

2018年4月1日に廃止された三江線では、江津発の最終営業列車と三次発の最終列車はいずれも浜原止まり。両列車とも21:10前後に浜原到着後は、21:35前後に浜田までの回送列車を臨時に仕立てた。ダイヤ上は23:25前後に江津に到着する事になっていた。何らかの理由で最終営業列車が遅れた場合は、途中駅で運転を打ち切ってお客はバス代行に切り替えた上で、車両は23:59までに何が何でも江津に着けるように回送させる計画だったのだ。

今回の石勝線夕張支線については、三江線のような事は可能性として極めて低い。時刻表を見るとわかるが、夕張発の最終営業列車は19:28発の9278D追分行き。新夕張には19:53着なので、ダイヤ通り行けば20時の段階で夕張支線には何も列車が入っていない事になる。

★最終営業列車通過後は原則として駅・ホーム・線路等の鉄道施設は立入禁止となる

最終営業列車通過後は、「鉄道として使えなくなる作業」を行う。具体的には新夕張駅構内で、夕張支線と接続する線路を切断したり車止めを新設して物理的に列車が入線出来ないようにする、信号機も夕張支線の部分を黒く隠すか大きな「×印」が入る。夕張支線の踏切は遮断機の撤去や電気回路の切断等の作業を行い、「鉄道廃止。一時停止不要」と言う看板も設置する事が多い。(この看板は三江線廃止時には設置されなかった)

完全に役目を終える設備のため、駅・ホーム・線路等の施設には入れなくなる。

↑最終営業列車通過後の翌朝2018年4月1日に撮影した三江線。わずか一晩であちらこちらに「立入禁止」と言う柵が設置。この作業は遅くても同日の日の出前までには完了していたはずだ。

↑三次駅の三江線(右側)と芸備線の分岐点は、三江線側に対して物理的に列車が入線出来ないようになっていた。これと同じ事は新夕張駅でも展開されるはずだ。

↑三次駅の運賃表。これも白く削除されていた。ホームにある駅名表も新しく張り替える形で、三江線の次駅(尾関山)が消えていた。

GoogleMapsや国土地理院発行の地図については、正式な廃止日(三江線の場合2018年4月1日午前0時以降)になると即座に削除される。道路看板の更新については、後日段階的に行われることになる。

この辺はWikipediaでも同様で、2018年3月31日までは「三江線」の項目では、「島根県江津市の江津駅と広島県三次市の三次駅を結ぶ、西日本旅客鉄道(JR西日本)の路線である」と冒頭書いてあったのが、同年4月1日以降は、「かつてあった 島根県江津市の江津駅と広島県三次市の三次駅を結ぶ、西日本旅客鉄道(JR西日本)の路線である 」と”かつてあった”と言う「過去形」に変わってしまう。石勝線夕張支線についても2019年4月1日以降、同じような表記になると思われる。

↑2016年12月4日に廃止された留萌本線の瀬越駅。こちらも約2年経過した今でも、このような「立入禁止」と書かれた柵があった。

わずか一晩で「変わり果てた姿」になるのは、非常につらい。これが鉄道路線廃止の現実なのだ。同じ事が石勝線夕張支線でも展開されるはずだ。

★石勝線夕張支線廃止直前の様子とイベント予定(3月21日現在)

JR北海道は2019年3月16日(土)にダイヤ改正を実施。石勝線の千歳・追分~新夕張を通って、夕張支線に直通する列車は激減した。あくまでも、新ダイヤに沿った運転で夕張支線については「臨時列車扱い」で対応している。

そのため、石勝線夕張支線の列車は基本的に新夕張~夕張のみの運転である。

新夕張駅では札幌から来る特急「スーパーとかち」「スーパーおおぞら」に接続する形で発車する。(一部例外あり)

札幌・千歳から夕張はそんなに遠くないが、基本的には「特急で来てもらう」と言うダイヤになっている。「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」のような特急に乗れないきっぷでは、普通列車しか選択肢がなく、千歳10:38発(2627D)、17:26発(2631D)しか有効な列車がない。

2627Dは新夕張11:56着で次発が13:05発の9271Dまで待つ事になるため、接続も悪い。この列車・このパターンは最混雑が予想される。

夜になっても良いのであれば、2631Dで新夕張18:25着→18:36発9277Dが良好な接続となっている。折り返しは夕張19:28発9278D追分行きとなるが、追分では室蘭本線方面への接続はなくて、約50分待って「スーパーとかち10号」を使う事になる。この区間の石勝線は特急に乗る場合”課金が必要”(別途乗車券+特急券を購入)。「18キッパー」にとっては三江線以上に夕張への送り込み・送り返しが大変になる。

三江線の時もそうだったが、全国から”ガチな鉄道ファン”が集結するのは確実。具体的な名前は申し上げないが、人気鉄道系Youtuberから識者、鉄道ライター、レジェンド的な乗り鉄氏などなど。こういうような人たちはお金があるだろうから、新千歳(CTS)までヒコーキで来て、ここから特急に乗るなりレンタカーを借りて夕張に来るだろう。道内や本州から”課金なし”で「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」を使い、普通列車のみ乗り継ぎで夕張に来る”猛者”は、道内在住ならば少なからずいるかもしれないが(特に札幌周辺在住ならば)、本州在住者ではほとんど居ないのではないか?

また、最終運転日は概ね遅れる。定刻通り行く事は少ない。三江線の時は珍しく定刻通り運転出来たが、留萌本線の留萌~増毛廃止日は約40~50分程度の遅れが発生していた。恐らく今回の石勝線夕張支線も、留萌線と同じくらいの遅れが出ると私は予想している。遅れの理由は、多客により乗り降りに時間がかかる事、各駅ホーム混雑のため入線時に通常よりもゆっくりとした速度で入線する必要がある事、新夕張で接続する特急の運行状況にも左右される。

3月21日現在、石勝線夕張支線では三江線のように「多客で希望する列車に乗車出来ない」と言う話は聴いていない。恐らく「積み残し」は発生していないと思われる。

しかし、最終運転日が近づけば、このようなリスク(積み残しの被害に遭って乗車出来ない可能性)が発生する可能性は非常に高いので、乗車される際には時間に余裕を持った計画を強くオススメする。

JR北海道では留萌本線(一部)や江差線(一部)廃止時に、廃止区間や周辺路線が乗り放題になるきっぷを販売した。記念品もこのきっぷ購入者を中心に贈呈していたが、今回の石勝線夕張支線廃止では、販売していないし、記念品の贈呈も実施していない。

3月31日(日)のイベントについて。これは下記のJR北海道のホームページを参照されたい。

「石勝線夕張支線ラストランに向けた取り組み(JR北海道)


お別れセレモニーの実施 最終運行日(3月 31 日)、夕張駅において当社(JR北海道)の主催でお別れセレモニーを実施します。

・日 時 平成 31(2019) 年3月 31 日(日)14:10~14:40 (新夕張行普通列車(9272D) 夕張駅 14:35 出発場面)

・場 所 夕張駅周辺

・内 容 主催者挨拶、来賓挨拶、花束贈呈、出発合図、お見送りなど

~夕張市ラストランイベント(予定)~ ※主催:ありがとう夕張支線実行委員会

夕張駅周辺では、3月 31 日に様々なイベントを行う予定です。

●最終列車(夕張駅 19:28 発)に向けて黄色いハンカチ等によるお見送り

●特設テントにてお弁当・鉄道関連記念品等の販売

●夕張出身のリリーズさんの歌(あなたの心に寄り添いたくて~夕張四季の歌~)を夕張駅で流します。

●コーンスープ無料配布(17 時半頃、数量限定)オリジナル爪楊枝等プレゼント(便限定)

↑これはJR北海道や夕張市が主催するイベントで、ウワサによれば南清水沢駅周辺でも何らかのイベントがあると言う話を聴いている。(詳細不明)

地域レベルでも夕張支線各駅でもイベントが行われるはずである。この辺の情報は何もわかっていない。三江線の時と違って、ネットで検索しても広く出て来ないし、公表もされていない。SNSのみでの公表展開なのかもしれないが、2019年3月31日に何が行われるのか?実態がわかり切っていない。現場(夕張)に行けば、わかる事も多いだろう。

私としては、夕張市内での行動計画は「未定」としておいて、現場で知った情報を参考に行きたい場所にその都度出向く事にしたい。具体的な夕張支線最終日のイベント等、他にイベントや式典等がある事をご存じの人が居たらコメント願いたい。

みなさんの参考になると幸いだ。

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KH8000

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