【長沼車庫で1007編成を公開】静岡鉄道1000形1007編成最後の日とA3000形A3005・A3006編成最初の日②
【訪問日】2019年3月9日(土)
【場所】静岡鉄道長沼車庫で、この日引退する1000形1007編成を13:00~15:00にかけて公開(無料)
もくじ
★引退する1007編成を長沼車庫で公開
引退する1000形の恒例行事が、「最後にゆっくりと見せる」事である。他社事例では逆に「新型車両展示会」を行う事は多々あるが、「引退車両展示会」を行う事はほとんどない。引退日も通常仕業で営業に就く事が原則だったりする。
今回は長沼車庫で13:00~15:00、臨時運行後の16:00~18:17に新静岡駅3番のりばで都合2回実施する事になった。前者は完全な「撮影会」。後者は車内で物販を中心に行う「イベント」と言うように役割があった。同業者(鉄道ファン)を見ていても”すみわけ”が出来ており、前者は撮りの人中心、後者は撮りの一部の人に加えて乗りが中心であった。

↑長沼駅(S06)の新清水行きホームから直接長沼車庫を見る。左から順番に、1007・1008・1009・1010・1001編成が並んでいる。隠れるように1009編成の後ろに1006編成もある。これら編成は全て現役で(2019年3月現在)、A3000形の6編成と混じって日々の営業に就いている。


↑ホームから各編成をアップして撮影。1編成ずつ細かく撮影する事はしないで、2~4編成程度をまとめて撮影しておく。出場して長沼車庫へ。

↑長沼車庫の中に入る。この日引退する1007編成には特製のヘッドマークが付いている。実労43年。40年選手とは思えないほどの車両。それでも古さは隠す事が出来ないが、静鉄の日々の維持管理技術はバスを含めてレベルが高く、「しっかりやっている」事が伝わる。




↑構内の一部は撮影場所として提供。直接線路を歩く事が出来るのも車両基地らしい所。同業者が20~30人程度、入れ替わりながら撮影していた。同業者同士の話によれば静岡県外から来た人も多く、このような同業者は全国を定期的に遠征とか出張している事になる。直近で言えば、3月16日(土)以降に西武の新型特急、JR西日本のおおさか東線延長開業やAシート・「らくラクはりま」の試乗と撮影、JR北海道石勝線夕張支線廃止日などなどにも、同じ顔ぶれが集まるだろう。ここでは複数の写真を撮影したが、この日から営業開始したA3005・A3006編成が営業線を通る所を掲載しておく。






↑1007編成を中心に見る。製造は昭和51年(1976年)の東急車両製造。改造歴があればプレートが付くのであるが、何も付いていないと言う事は43年間姿と形を変えずに活躍したのは、”功労者”とも言えようか。クハ1507には梯子が設置されており、誰でも自由に車内に入る事が出来た。


↑クハ1507の運転席。花も置いてあった。
「43年間おつかれさまでした。安全に運んでくれて 本当にありがとうございます」とメッセージも。
車内を見渡すと、過去に撮影した1007編成が活躍する写真が車内いっぱいに貼られている。著作権の関係があるので、展示写真そのものを撮影した画像は公開出来ないが、引退車両の過去の写真をいっぱいに貼るのも、静鉄が1007編成に対して、日々利用したお客やファンに対してのお礼とも感じた。1007編成自身も引退する事について、このように送り出してくれることを大変喜んでいるだろう。

↑車内の様子。同業者が写真や動画を撮影したり、座席に座ってゆっくりしている。引退日にこういう事が出来るのも、本当にありがたいし、1007編成自身も引退日にみんなに喜んでもらえる事をやってもらっている事自体、やはり大変喜んでいるだろう。



↑定番の車両番号プレートも記録として残しておく。意外とこれを撮影する同業者が少ない。

↑クハ1507の特製ヘッドマークも撮影。当然車両番号が違うので、ここに入る数字も違う。車内の公開は14:45までで、車内にいた人を全員降ろす。この後は出発に必要な準備に取り掛かった。
3回目に続く。
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