【車掌削減】JR東日本2020年度から3両以上の列車もワンマン化実施へ

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JR東日本は2020年度から3両以上の列車についても、車掌が乗務しないワンマン化を本格実施するようだ。

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★車外カメラ、防犯カメラ、ホームドア等の機械が設置出来れば3両どころか15両でもワンマン運転可能か?!


JR東日本は2020年度から、3両編成以上でも運転士1人のみが乗務する「ワンマン運転」列車を広げる。最新のICT(情報通信技術)を活用し、安全性を確保しつつ省人化を進める。収益性の低いローカル線区の生産性を改善するほか、首都圏線区での運行人員を最小化することで将来の人手不足への備えも視野に入れる。

 JR東が計画するワンマン列車は、車体の側面に各ドアの乗降状況を撮影できる側車カメラを搭載。運転士が運転台でカメラの映像を通じ、安全を確認した上でドアを開閉する。すでに実証実験を進め、技術の実用化にめどをつけた。今後、ワンマン運転を実施する車両の改造工事を経て本格運用に移行する。

JR東のワンマン列車は現在、地方線区を中心に、仙台空港アクセス線の乗り入れ列車を除き、最大2両編成で運用。運転士はホームに設けられたミラーを使って目視で安全を確認している。3両編成以上で運行する列車には乗客が少なくても車掌が乗務している。

 ワンマン列車を導入する線区では効率的な人員配置が可能になる。これまでは最大2両編成だった導入済み線区でも、乗客数に応じた車両数の最適化が可能となりそうだ。

 乗降客の多い首都圏でもホームドア設置などの設備を含めて乗降の安全性が確保できれば、ワンマン運転の導入を進める方針。私鉄や地下鉄では都市部の長編成でもワンマン運転を実施している。

JR東は将来のドライバーレス化を念頭に自動列車運転装置(ATO)の開発を進めている。運転士の負担軽減効果も期待でき、ワンマン運転導入にも役立つと見られる。


JR東日本が「ワンマン列車」を拡大する事情
2020年度から、カメラで安全確認 (日本工業新聞、ニュースイッチ)

https://newswitch.jp/p/16738

↑今まで「3両以上の列車がワンマン」と言うのは基本的になかった。路線や列車によっては例外的に3両以上でもワンマンはあったが、それにはそれなりの理由が存在した。

それなりの理由と言うのが、「ホームドアが完備」、「きっぷ・運賃の収受は駅で行う」、「停車駅が少ない列車のため」等である。

そもそも3両でワンマンが出来ない理由は、安全面が大きい。車掌が乗務する理由の1つとして「列車監視」がある。これはドアを閉めて発車合図を出した後(JR東日本の電車ではやっていないが)、列車がホームを離れるまで車掌が窓から顔を出してホームの様子を監視する事だ。例えば荷物を挟んだまま発車していたり、発車している列車に無理矢理乗ろうとするお客が居たり、ホームに居るお客に触車した場合は、車掌が非常ブレーキで止める事が出来る。2両までの列車ならば、運転士がドアミラーでホームの様子を監視する事が可能な長さであるが、3両以上になるとそれが難しくなる。そこで車掌が代わりにやっていると言うのが実状である。

そこでJR東日本は、車体側面にカメラを付けて運転席からホームの様子を監視できるようにする。そうすれば車掌が代わりにやる必要もなくなるわけだ。極端な話、上野東京ラインや東海道線の15両でもホームドアがなくても可能である。それでも死角は発生するので、例えば走行中の列車に何かが触車したらセンサーが反応して、強制的にブレーキが作動する装置を設置する事も現実的にあり得る話になってきた。

↑真っ先に対象になりそうなのが、山梨・長野県内。中央東線の高尾~甲府の普通列車は6両、甲府以西は3両が多いが意外と客数が少ない。

車掌も暇そうにしている事が多い。放送して→列車監視して→ドアを開けて→ドアを閉めて→列車監視して→座って→次の駅=この繰り返し。JR東海やJR西日本みたいに駅間が長いと車内に出て、きっぷの販売や各種案内をする事は最近見かけない。山梨・長野地区に関しては無人駅が多く、Suica等の交通系ICカードも使えないのにも関わらず、「無人駅でも運賃は駅で精算してくれ」と言わんばかり。つまり、「駅の回収箱におつりが発生しないように現金を入れてくれ」と言う事。そういう真面目なお客は意外と少ないと思う。

ある意味では”キセルし放題”で、「信用乗車制度」なのだろうが、現状からしても「車掌を乗せる意味がない」と思う今日この頃。

3両以上でワンマン運転実施と言う事なので、運賃・きっぷの収受は車内では実施しない。原則駅で実施する。JR西日本が2019年3月から和歌山線や境線で、車内にICOCA読み取り機を設置してこれら路線でも交通系ICカードが使えるようになったが、これも2両までのワンマンだから出来る事。これが3両以上になれば、各車両に交通系ICカードを読み取る機械を設置しないといけなくなる。お客によっては乗車時も降車時もタッチせずに乗車して、乗車下車駅とも無人駅ならば容易にキセルが出来る。一応防犯カメラでチェックはしているのだろうが、常習犯ならば捕まえる事が出来ても、”一見さん”は捕まえるのが難しいのでは?

★事故・災害が起きた時に、全てを運転士1人で対応出来るか?

山田線(盛岡~宮古。近鉄山田線の事ではない)では、単行運転でも必ず車掌が乗務する。昼間の列車が極端に少ない路線で、盛岡から宮古に行けるの初発(定期列車)が昼の11時までないほどの閑散路線であるが、本来ならばワンマンで良いはずだ。なのに車掌が居る?

これは山田線は「災害多発路線」であるためだ。2015年にも土砂崩れの線路に列車が乗り上げて脱線。地盤が悪い事が後になって判明し、復旧するだけで2年以上かかっている。これは大規模な事故であるが、小規模な事故になればキリがないほど出て来る。似たような事はJR東海の飯田線(中部天竜~天竜峡)でも。

さらに地震が発生してすぐに津波が襲来する。地震の揺れで線路が崩壊し、道路も崩壊し、建物も崩れているような状況で、何10人、何100人乗っているお客を、運転士1人だけの指示で全員を円滑に避難させる事が出来るのか?・・・これが大いに疑問である。

1993年には鹿児島県の日豊本線竜ヶ水駅付近で集中豪雨が発生し、お客を避難させる必要があったが数人のお客が避難を拒否。運転士1人でほとんどのお客を安全に避難させる事が出来たが、後に車両は全損している。運転士の負担が大きく後日死亡しており労災も降りているが、何もかもの現場の業務を運転士に集中させて良いのか?

事故・災害が発生した時には、指令所、技術職、近隣駅から社員が応援に来るが、それまでは指示通り、マニュアル通り全て運転士1人でやらないといけない。

お客が運転士の指示を受け入れらなかったら?

お客が事故・災害に激怒してテロ行為をやったら?

身障者対応は運転士ではなく他のお客に協力してもらう?

運転士が負傷したらお客がJRや警察に電話しないといけない?

JRの連絡先掲示は車内にないが?(今や高速バスには普通にあるが)

お客全員がスマホや携帯を持っていなかったら?

事故が起きた場所が電波が通じないトンネル内部や山岳地帯だったら?

お客が運転士の指示を無視して、勝手にドアコックを解除してドアを開けて車外に勝手に逃げたら?

↑・・・と書きだしたらキリがないほどの、問題・課題があるのだ。こういう面での安全対策は出来ていないと言うしかない。

結局はJR九州みたいに、収益改善や人手不足等の経営的な理由で、”やみくもにワンマン運転を実施している”と言わざるを得ない。

車掌の代わりになる機械はナンボでも導入出来るが、では事故・災害が起きた時に100%安全な対応が出来るか?鉄道利用が不慣れなお客に対する対応が駅だけになってしまうのではないか?運転士1人で車内の秩序維持が出来るか?・・・デメリットだらけなのだ。

単行や2両の短い編成の列車がワンマンをやるのとは、意味が違うのだ。このような面の対策について、JR東日本は検討しているとは言えず、”目先の利益優先”である。定期的に事故・災害を想定して避難訓練をやっているが、これには必ず「台本」があって「台本通りに進める」事が前提だ。実際の事故・災害が起きた時には「台本通りになる事はありえない」。お客役もほとんどがJR社員だ。一般客を呼ぶ事はありえない。

これがダメ!事故・災害が起きた時の定期訓練に、お客役として本物のお客を用意するべきだ。「台本」もそれなりに必要であるが、お客が暴れる等の不規則行動も自由にお客が出来るようにして(この部分はもちろん「台本なし」)、そのような「現実に即した内容で」訓練しないと意味がない。それで訓練するべきである。

みなさんは、どのようにお考えであろうか?


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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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1件の返信

  1. 急行志摩 より:

    側面後方のモニター監視と前方監視に信号歓呼、ぜーんぶ一度にできるのかなと思います。

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