【究極の話芸が満載】ウィークエンドバラエティー日高晤郎ショーの魅力

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日高晤郎さんがお亡くなりになってまもなく1年になる。
2018年4月からはまさに「激動」で、札幌STVラジオで1983年(昭和58年)から35年間放送してきた「ウィークエンドバラエティー日高晤郎ショー」(以下、「晤郎ショー」)は、同年4月14日(土)の放送から「ウイークエンドバラエティー日高晤郎ショーフォエバー」(以下、「晤郎ショーフォエバー」)に変わり、私もそうだが、晤郎ショーを楽しみしていたリスナー(お客様)にとっても大きく心が揺れ動いた。
「晤郎ロス」は極めて大きく、「あったものがいきなり取り上げられてしまった」喪失感でいっぱいだ。
晤郎さんは生前このような事を言っていた。

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「1週間辛くても6日間耐え抜いて、土曜日には晤郎ショーがある。土曜日を楽しみに頑張ってほしい」

これが励みになったお客様は私だけではない。もっと他にもたくさんいて、晤郎ショーに寄せられるお便りを聴いていると、もっと深刻な事と勝負しているお客様も少なくないため、ストレス等の精神的な肉体的な負担は大きすぎるだろう。
そんな中でも土曜日にを楽しみに待っているお客様は私を含めて多いはずで、それは晤郎ショーフォエバーになっても変わりないだろう。出演者が日高晤郎→吉川のりおに変わった所で、番組の構成そのものが同じである事、時々であるが生前の晤郎さんの声を聴く事も出来るからだ。

しかし、長くは続かなかった。2019年3月23日(土)をもって、「晤郎ショーフォエ―バー」も終了。STVラジオからは完全に「日高晤郎」と言う看板が消える。リスナーの間では賛否両論で、より一層複雑な気持ちとなったとも言える。リスナーの心の中に、「日高晤郎」と言う伝説的なラジオスターの話芸は生き続けるのだと思う。

今回は、晤郎ショー、晤郎ショーフォエ―バーを聴いていた印象に残った名場面、晤郎ショーフォエバーになってからの印象に残った事をイロイロ書きたいと思う。
(タイムテーブル順に書く)

★番組冒頭のCM前に放送局名を言うのはカッコいい!

毎週土曜日8:00に「EASY-GOING GUY」(シティーハンターのオリジナルスペシャルサウンドトラック)をバックに晤郎ショーがスタート。晤郎ショーフォエバーになってからも全く同じ曲・同じ人のナレーション(元STVアナウンサーの石田久美子さん?4月7日の追悼番組で派手に登場)のままで、最後に「フォエバー」とスタッフ全員で声をそろえてタイトルコールを叫ぶ。
そしてオープニングトークに入るが、生活に直結した事(例えば悪天候に関する情報、JRや航空機の運休情報、停電情報、幹線道路の通行止め等)がある場合はこれを優先的に冒頭で伝える。
晤郎ショーの晩年はお客様からのお便りを読み上げる事が多かったが、これが昔からこのスタイルだったのであろうか?

その後は、1曲目(主に晤郎ショーファミリーの歌手の歌)をかけて、「朝イチプレゼント」の告知、応募先を伝える。
晤郎ショーでは、応募先は晤郎ショーファミリーの歌手、以前スタジオに遊びに来てくれた有名人がメールアドレス等を告知した音源を再生。晤郎さんが自ら告知する事は、あまりない。告知する時は何らかの理由で音源が再生出来ない時であるが、この音源の再生方法はどうやら晤郎さんが着席する机に再生装置があって、これを操作すると再生されるらしい。応募先の告知に加えて「反響音」も用意されていて、「ギャー!」(キタキツネの鳴き声)「ポン!」(筒を鳴らすような音)等も加える事がある。
なお、晤郎ショーフォーエバーになってからは、スタッフがいじわる?故障?しているらしく、告知音を使わせてもらえていない事が多い。のりおさんがその場で読み上げる事になる。
告知後に、さらに一言、二言話した後はCMに入る。この際にいうフレーズが聴いていて「カッコいい!」と思ってしまう。

「9時間よろしくお付き合いください。STV」

このフレーズを言ってCMに入るが、ここで放送局名(STV)をさりげなく言うのがカッコいい!今時、放送局名をこのように言えるラジオ司会者は、私が知る限り居ない。
ラジオではコールサイン(STVの場合は「JOWF」)を言う事もあるが、これもこれでカッコいい。晤郎さんがまさかの”出禁”になった事がある(らしい)某公共放送では、昔は(今も?)ニュースの最後あたりに「ニュースをお伝えしました。N・H・K」と言う事もあるが、これは何かカッコ悪く、ダサい。とか言って朝5時前や正午前のコールサイン読み上げの際も、早口で言ってしまう人が多いし、単に原稿棒読みのため何も”味わい”とか”話芸”がない。
放送局名やコールサインの言い方や言うタイミングによって、担当番組の面白さが決まるもんなんだなぁと思う今日この頃。

★「吉川のりお」と言う名前を頻繁に間違えられる?

これは晤郎ショーフォエバーになってからの事。STVの吉川のりおアナウンサーが担当しているが、なぜか知らないがいろんな人から本当に名前を間違えられている。

例えばあるお客様からのお便り。
「西川さん、こんにちは。・・・(話題)」・・・と本人が読み上げるが、スタジオに居たお客様からは失笑。
そのお便りを読み上げた後、吉川さんは「西川ではない!吉川のりおと言う事を覚えられていないのかな?」と発言。すると、当該のお客様からすぐに詫びのメールが来た。(2018年3月31日放送分)
他にもお客様から名前を間違えられるケースが非常に多く、2019年に入ってからも多少ある。その事をあえて笑いに変えているが、北海道ならば誰もが知っている日高晤郎の後継者として、今後少しずつ知名度を広げる必要があるだろう。

★”究極の話芸”「語源・雑学・縦横無尽」

あいうえお順に特定のキーワードについて、約5分晤郎さんがその事について深く語る内容が持ち味。晤郎さんが生前最後になったのは「た」から始まるキーワードで、「たたり」(漢字不明)であった。
晤郎ショーフォーエバーになってからは、「たいへんだ」から始まった。

このコーナーでは、原稿は存在しない。事前にしゃべる内容を暗記しておいて、放送でその事をしゃべる・・・と言う話芸で、約5分ノンストップでマシンガン的にしゃべるので、中身が特に濃い事。
晤郎ショーフォーエバー1回目(2018年4月14日放送)では、爆笑問題の2人がコメントを寄せていたのでその音源が放送された。それ以降については、のりおさんが晤郎さんのようなしゃべりが出来ないため「晤郎さん助けて!」と叫んだあと、過去の晤郎さんがしゃべった音源が放送された。
私個人的には、晤郎さんの過去の音源を放送すれば良いと思う。聴きたいと思っているお客様も多いだろうから。

このコーナーはこのあと、「バック・トゥーザ・晤郎」として過去の音源が再放送になった。8時台は5分程度を第1部として放送し、12時台(2018年10月以降)には第2部として放送。第2部は1980年代前半の「奥様広場」を中心にしたもので、2004年頃に放送した「北海道五十三次」(北海道出身や北海道縁のあるゲストと晤郎さんの対談)も一部回を放送。

★容赦なく時事ネタを斬る!「晤郎の朝刊のひろい読み」

これはタイトル通りの内容であるが、晤郎さんが新聞記事を簡単に読み上げた後、持論を展開する事が持ち味であった。
この持論については賛否両論で、巷から日高晤郎に対する好き嫌いが明確に表われる所でもあった。
基本的に政治家、経営者、芸能人に対しては呼び捨て。「良い事は良い!」「悪い事は悪い!」とストレートに言う事が持ち味。

「(新聞記事には)アメリカのトランプ大統領(またはロシアのプーチン大統領)とあるけど、あんなの”トランプ”(または”プーチン”)だけで十分だろ!」

「みんなイチローが好きで良い成績も残しているけど、俺はイチローの事が嫌いだね。選手としては”一流”なのかもしれないけど、ファンや記者に対する対応が冷たい。人としては”一流”ではないよ」

この事は2018年になってから晤郎さんが言った事である。特にイチローの件については、「お見事!」とも言える「人を見る目」をしている晤郎さんならではの考察で、私も同じような事を思っていた。
なお、のりおさんは晤郎さんとは逆で「人を見る目」がないと言う。デビュー間もない頃に東京の秋葉原でAKB48のコンサートを別の担当番組で取材した際に思った事。「この子たちは絶対に売れない・・・」と。しかし、実際には超売れっ子になったので、のりおアナいわく「僕は人を見る目がない」と言っていた。(2018年5月12日放送分)
先代と二代目では、この点は大きく違うようだ。

「日高晤郎=ずっと怒ってばかりいる」と言うイメージが先行するかもしれない。
怒って終わる事もあるが、だいたいはそこで上手く話しの内容を転換し、お客様を笑わせるような形で”オチ”を付ける。晤郎さんの話には必ず”オチ”がある。これも関西人らしい所であるが、単に”オチ”を付けるだけでなく、そこで上手く”ひとひねり””ふたひねり”付けてくる。この話術は難しい。
なかなか真似が出来るようなものでもない。これこそが晤郎さんの、晤郎ショーの魅力である。

★晤郎ショーで北海道の情報を知るならばこれ。「晤郎の一村逸品いなかの出来事」

本州の人間にとって、北海道は憧れの大地である。北海道の旬な情報を知りたいと思う人も少なくないだろう。
このコーナーでは、毎週北海道内の市町村1つを選び、その市町村特徴を簡単に紹介して、その市町村の特産物を詳しく取り上げる。基本的には、晤郎さんやスタジオのお客様は試食する事が可能である。
8:50頃から5分程度と短いコーナーで、試食して感想を述べた後は、次週どこの市町村にするか?その場で抽選。次週の市町村名を読み上げると、すぐにCMに入る流れだ。短いコーナーではあるが、北海道に来た気分がする内容が持ち味だ。

★「天才ようへい」の中継は、かまない!でも中継先のお店の人は”かませて”笑いに変える

晤郎ショー、晤郎ショーフォーエバーになってからも欠かせないコーナーが外回りの中継コーナー、「ようへいの千客万来笑いで繁盛」である。
プロ野球シーズンとプロ野球オフシーズンでは時間が変則的で、前者は9時、11時、13時の3回、後者は11時、13時、15時の3回中継がある。なお前者の場合、放送が12:50までの日は2回しか中継がない。

晤郎さんの場合、中継を呼ぶ前に一言、二言しゃべった後、「ようへい!!」と呼ぶが、のりおさんになってからは「ようへいさん!」に変わっている点も注目。
スタジオの話の流れで、中継が始まるのが恒例で、これは晤郎ショーフォーエバーになってからも変わらない。
基本的には札幌近郊のいろんな業態の販売店から中継し、そのお店の売出し中の商品、イベント、キャンペーンの宣伝を行う。北海道も広いため、時々札幌から遠く離れた場所からの中継もあって、私が聴いている時は知床があった。(札幌からクルマで7時間かかったらしい)

だが、これは普通の中継ではない。
お店の人が事前に用意した原稿を読み上げて、ようへいさんが補足説明する形が基本であるが・・・・・・・・スタジオに居るのは、あの「北海道の日高晤郎!」。北海道民ならば言う誰もが知っているスーパースターなので、お店の人も緊張している。

いや、緊張しない人は見た事がない。大企業の北海道地区の責任者(支店長等)やお店を運営する会社の社長が出演する事も多々あるが、こういう緊張する舞台に慣れているはずの人でも、晤郎ショーの中継は全く違う意味での緊張感があるらしく、緊張している姿が伝わる。
そのため、お店の人も原稿を読み間違える事が非常に多い。一言で読み間違えと言ってもいろいろあって、例えば”カミカミ”になってしまったり、原稿には書いていない全く違う単語を言ってしまったり、挙句の果てには日本語として成立しない事に発展する事も。

スタジオの晤郎さんやのりおさんは比較的寛大で、お店に来たお客の立場で商品、サービス等について的確に質問している。なお、2人とも質問内容は鋭いので、突込みが厳しい事が持ち味。
一方で、現場のようへいさんは厳しい。お店の人が少しでも”かんだ”時には・・・・・
「ちょっと待って!今”かんだ”でしょ?!」と言ってお店の人がしゃべる事を止める。細かい事に”かんだ”内容について、鋭く突っ込みを入れるため、そこから笑いに変換される事が持ち味。
ある時晤郎さんが、「ようへい、相手は素人なんだから”かませる”のは止めろよ!」と言われた事も。
それに対してのりおさんは、「天才ようへいの千客万来でした」(2018年4月21日放送分)と評した。
しかし、ようへいさんも”かむ”事が多く、むしろ”かまない”事の方が珍しい。

これは以前も書いたが、晤郎さんはもちろん、中継先からの話の内容を聴いているが、放送では中継先からしゃべっている内容が流れているのに・・・・・・
スタジオのお客様:「アハハ(笑い)」
晤郎:「♪(歌う、しかも反響音も入っている)」
ようへい:「晤郎さん、聴いているんですか?!」
晤郎:「あー聴いているよ。♪(再び歌う)」
スタジオのお客様:「アハハ(再び笑う)」
晤郎:「(歌っていた時にお店の人が話したことに対して質問を入れたり、感想を言う)」

(別の回には)
晤郎:「(ようへいさんの自宅がある)江別に近づいてきたなぁ!早く帰りたいのか?!」
ようへい:「晤郎さん、そんなことはないですよ!たまたまですよ!」

↑このようなやりとりは、よくあった。
晤郎さんが指摘するように、江別付近での中継が多いのは事実。札幌近郊とは言っても、札幌市内が中心で、札幌市外では江別や石狩も少なくないが、なぜか小樽、岩見沢、北広島、恵庭、千歳、苫小牧は私が聴いている限りでは、ほとんどない。中継している地域に偏りがある。これについては、いわゆる「大人の事情」があるのか?

「セブンーイレブン探検隊」(10:35頃から)では、全道が対象で、前回(2018年5月12日放送分)では根室から生中継していた。毎年恒例の「皆のシュー」の発売が2018年も決定。食べたいと思うが、北海道限定品のため、食べる事が出来ないのが悔しい。探検隊では、旭川、函館からの中継も当たり前だが、なぜかようへいさんの中継は北海道でも比較的大きな街である、旭川、函館からは私が聴く限り1回もなく(以前はあったかもしれないが)、個人的には札幌から遠く離れた場所からも中継して欲しいと思う。

ようへいさんの中継コーナーでは、中継先のお店から差し入れが入る事もあって、それをスタジオの晤郎さん、のりおさん、お客様が食べるのであるが、スタジオでは差し入れた食べ物の味に夢中になり、上記のようなやりとりが展開される事もよくあった。
それでも、しっかりと聞き漏らさず、次の話に展開するのがすごい。

★黄色いヤツ

晤郎ショー、晤郎ショーフォーエバーとも、STV若手男性アナウンサーにとっては、この番組の中継コーナーを担当する可能性が高い。「日高晤郎によって鍛えられた」と言っても過言ではない。

晤郎ショーフォーエバーでは2018年10月以降、9・11・13時台の3回、上記の「千客万来」とは別に中継が入る事になった。タイトルはシンプルに「街角中継」。主に札幌市内から街角の話題を伝える中継であるが、俗に「ヒロキ中継とも言う」。

これは中継冒頭で、「ヒロシです」で10年以上前に流行ったギャグをそのままパクッた「ヒロキです」から入る。担当は入社2年目の佐藤宏樹アナウンサーである。のりおさんも過去には晤郎ショーで街角中継を担当しており、その際に目立ちやすくするために「黄色い前身タイツ」を着用。そのままこれを着させている。私は勝手に”黄色いヤツ”と称している。

中継先では、街角の人にちゃんと黄色いヤツはインタビューをしているのであるが、先輩ののりおさんに対しては「口答え」が激しい!明らかに先輩をバカにしたような事も言うので、「腹立つな!」とのりおさんが言う事も多数。相手が晤郎さんだったらどうなっていたのか?!と思う今日この頃。

公園からの中継も多いのであるが、黄色いヤツが「○○公園に是非集まってください!」と告知した所で、実際に来るリスナーは・・・・・・居ない!普通の番組ならばそれなりに来るはずなのであるが、リスナーも相手にしない?!のが持ち味。

★「あのコーナー」と言ったらこれ。真面目なようで不真面目な?「浮き世浮き玉人生相談」

晤郎ショーは古参のコーナーが多い中、2017年秋から始まったのが、ナント!人生相談だ。
晤郎ショー、晤郎ショーフォーエバーでは、本名での投稿が原則であるが、「これは人生相談だから近所の人に知られると良くないでしょう。このコーナーだけ本名以外での投稿(ラジオネーム等)も認めます」と唯一の例外がある事も特徴だ。
プロ野球オフシーズン中は14:15頃(2018年10月以降は14:20頃)からであったが、プロ野球シーズンの2018年春からは11:40頃からとなった。

人生相談の内容は、本当にイロイロ。
「今日のご飯は、肉にしようか?魚にしようか?迷っています」と言った、本当にどうでも良い(?!)内容から、「転職しようと思っています。でも今の仕事を辞めようと言う勇気が湧きません。どうしたらいいですか?」と言った深刻な(?!)ものまで。
晤郎さん、のりおさんが真面目に答える事もあるが、このコーナーの持ち味は・・・・・・・

晤郎:「(実際に浮き玉に触って念じながら)ハァー!ウー!★◆※@*$&(意味不明な言葉を言う)・・・・・・はい、出ました!○○しなさい!」

人生相談と言っても、ダラダラ長く説明する事が多いが、この人生相談はあっさりとわかりやすい事が持ち味で、答えは端的に述べる。但し、必ずしも全ての人生相談に対して、そうなるわけではない。

また、タイトルを読み上げる際の音源は晤郎さんの声。のりおさんいわく「このコーナーは、終わるまで(晤郎さんの声を)使います」(2018年5月12日放送分)と宣言。晤郎さんの音源は4パターンあって、毎週それぞれ異なる音源を流す。のりおさんになってからは・・・

晤郎:「はぁ~!うぁ~!浮き世浮き玉人生相談!俺って誰?」

のりお:「一体誰なんでしょうね?」

↑と言う流れで、コーナーに入るのが多い。

「浮き玉」はスタジオに常設しているらしく、スタジオライブ中継(2018年10月以降はYoutubeで見られる)でも時々映っている。

これは余談だが、晤郎ショーでは晤郎さんが読み上げたCMが多数あったが、亡くなった後はほとんどが別人に声が変わった。一部は晤郎さんの声も残るが、消えるのも時間の問題だろうか?

★超不人気だった札幌市電とホラー映画。「クイズ!家族そろえば文殊の知恵」

これはお客様が電話出演してクイズに答える内容。
条件としては、家族2人以上で応募して、2人でクイズに答えてもらうもの。そのため、1人暮らしの人は参加できない。逆に言えば放送当日に結婚して家族になれば、参加する資格を得る。フォーエバーになってからは、ナント!放送当日に結婚した夫婦が出演した事もあった。コーナー開始1時間前に電話で応募者を募るが、電話が殺到するため、なかなか電話がつながらないと言う。
プロ野球オフシーズンは14:40頃、プロ野球シーズン中は12:40頃からである。

クイズの内容は特定のキーワードを番組側が3つ指定。そのうちの1つを電話先のお客様が選択し、クイズに答えてもらう。
キーワードと言うのは例えば、「おでんクイズ」、「プロ野球クイズ」、「飛行機乗るにはクイズ」、「ループ化2年市電クイズ」等々。
例えば、「おでんクイズ」では、おでんの好きな具材の人気ランキングで、上位10位に入っているもののうち、順位不同で良いのでそのうちの5つを答えてもらうものだ。答えてもらう前に10秒間家族で考えてもらう時間を設ける。

基本的なレベルは比較的簡単なものが多いが、中には「えっー!これがクイズになるの?」と言うものも。
前述の「飛行機乗るにはクイズ」は、空港に着いたらどうやって飛行機に乗るのかと言ったチェックイン等の手続き関係かと思いきや、実際に出題されたのは、札幌駅から新千歳空港駅へJR千歳線で行く場合、両駅を除き途中にある駅名を5個答えよと言うもの。(この区間には途中13の駅がある。例えば、苗穂、新札幌、北広島、恵庭、南千歳等)
題名からはとても想像できない事を答えとして求められる事もあるのだ。

ほぼ全員のお客様が正解する驚異の正答率を誇る事が持ち味。
と言うのも、お客様が「うーんわからないなぁ・・・」と嘆いでいても、晤郎さんがヒントを与える。中には限りなく答えだろうと言うヒントを与える事もあって、全員とにかく正解にさせると言うのは、晤郎さんなりの優しさがあると言って良い。フォーエバーになってからも同様で、裏側からディレクターの声が飛んできて、時々答えも言っているので、結局は全員正解する事が持ち味。
クイズに正解すると、晤郎ショー、晤郎ショーフォーエバーのスポンサーから、いろんなプレゼントがもらえる。1品だけではなく、5~6品もあるのが、この番組のすごさだ。

ところで、やってほしいクイズはお客様の意志で選択できる。そのため、中にはなかなか選ばれないクイズも存在した。
そのひとつが「ループ化2年市電クイズ」。ここでいう「市電」とは札幌市の路面電車の事である。これが3~4か月毎回出題対象になっていたにも関わらず、一度も選ばれる事がなかった。
むしろ、毎回このクイズが出てくるので、「いい加減に止めようや!」と晤郎さんが嘆くと、その次の回では「お願い!誰か選んで!ループ化2年市電クイズ」と改題された。(出題内容は前の回と同じだったらしい)
しかし、それでも誰にも選ばれる事なく、遂に出題対象からも消えてしまった。

不人気だったのが「ホラー映画クイズ」。2018年夏に登場したものであるが、これもなかなか選ばれず。遂に年を越してしまった2019年3月以降も継続しており、「冬でもホラー映画クイズ」に改題。クイズの中身自体は変わっていないはずだ。

★あの吉幾三が日高晤郎に「帰れ!!」と言われてしまった

晤郎さんの誕生日である2月28日の前後の晤郎ショーは、誕生日特別企画が行われる。一部は晤郎さんにも内緒で行われる企画もあって、晤郎さん生前最後となってしまった2018年2月24日放送は、晤郎ショーファミリーの歌手のみなさんから、予告なく急に生電話が入ったり、晤郎さんと親交がある著名人からのコメントも多数入った。

12:30頃、電話が。電話の主は歌手のあの吉幾三さん。吉さんも遠くから電話されているかと思ったが・・・・・・・・実際にはスタジオからしており、晤郎さんには内緒で吉さんが現れると、ものすごくビックリしていた。(決定的瞬間をおさめた写真が公式ブログにある)

しかし、晤郎さんと吉さん、ビックリするくらい話がかみ合わない!
これが晤郎ショーの面白い所。晤郎さんの意図している話の内容に対して、まるで的外れの答えが返ってくる。
段々とエスカレートしてきて、14:00頃に吉さんの曲を1曲流すと・・・・・・・曲の本当にど真ん中で、いきなり曲を切ってしまい、強制的にCM。
普通ラジオでは、曲のキリの良い所まで流すのが基本で、編成の都合等でキリの悪い所で切る必要がある場合は、音量を少しずつ下げて行く。ところが、この時はいきなり「♪~ブチッ!・・・CMに」と言う流れだったので、続いて晤郎さんの曲を流すと、「やられたらやり返す!」みたいな感じで、同様の事を行った。

歌手としては屈辱的な事であるが、これであっても番組が成立していしまうのが晤郎ショーの、変わった意味での魅力。
以後の話も全くかみ合わなくて、かみ合わない事が聴いていて面白かったのであるが、吉さんが番組終了まで居る勢いでもあったので、「やりにくい」と漏らし、吉さんに番組を乗っ取られる勢いも・・・・・・・

晤郎:「帰れ!!」

・・・・と言ってしまう。そこには笑いと怒りが混じる変な感じであったが、それでもなぜか笑えたのは不思議だ。
結局、吉さんは15時で帰ったが、「♪STVでやりたいな~土曜の8時から5時までやりたいな~」と言う、次の晤郎ショーの後継番組は、「吉幾三ショー」を目論むような歌も。

★14時以降は歌謡曲をタップリと

晤郎ショー時代の話。プロ野球シーズン中は14時台の放送が原則的に存在しないため、プロ野球オフシーズン中の話となる。
これはただ単に歌謡曲を”垂れ流す”のではなくて、いくつかのコーナーに分かれている事が特徴。コーナーの趣旨に従って歌謡曲を流す事が基本だ。
例えば、「晤郎の一曲集中主義!」(14:30頃)、「味な縄のれん~居酒屋晤郎~」(16:00から、地酒等をいただきながら、最後には歌謡曲を流す。冒頭で流れてくる晤郎ショーファミリーでおなじみの走裕介さん「昭和縄のれん」が流れてくる。フォーエバーになってからは16:40頃から北海道の地酒を紹介するコーナーに)、「昭和・平成縁歌(えにしうた)」(16:15頃、ある時代に注目し、その時代を彩った流行歌と世相を紹介)と続く。

前後するが、15時台は競馬中継が入る。JRA(日本中央競馬会)主催の関東・関西のメイン競争を実況中継が入るが、晤郎ショーで放送されるのはファンファーレと競争のみ。競争前のパドック、オッズ、有力馬の紹介は一切行わない。発走時刻は毎回異なるため、15時台の晤郎ショーの編成が多少変則的になる。
基本的にはファンファーレが入るまで、晤郎さんのフリートークとなる。話の途中でファンファーレが入って強制的に競馬中継に突入する事も多々あって、その際に上手く話をまとめるのが本当に上手い!

中継した競争の払戻金等の結果紹介は、「昭和・平成縁歌」が終了した直後に、STVアナウンサー(毎回異なる)が入ってきて、読み上げる。その後、晤郎さんとアナウンサーが一言、二言交わすが、若手ほど晤郎さん相手だとかなり緊張しているのは言うまでもない。

★日高晤郎からのメッセージに続き、最後は「街の灯り」を大合唱

9時間続いた日高晤郎ショーもいよいよ終わりが近づいてきた。16:39頃からお客様のお便り(メールが多く、この日の放送の感想が多い)を読み上げて、晤郎さんが意見を述べる。
私としては、この際にバックに流れ来る音楽が好きである。「いよいよ、晤郎ショーも終わりが近づいてきたなぁ・・・」と。
晤郎さんの意見と言うのは、当然その時によってバラバラであるが、沁みる言葉が本当に多い。それは、人生の道しるべを示しているようなものが多く、本当にこの瞬間は勉強になる事ばかり。泣く事、笑う事も多い。

そして、16:45頃からは晤郎ショーが始まってからずっと続いている、「街の灯り」を大合唱。基本的には晤郎さんが歌詞の1番を生で歌って、2番は歌わずに再び熱いメッセージを述べる。
「街の灯り」については晤郎ショーファミリー等の他の出演者が居る場合には、歌詞の1番の一部のみを他の出演者が交代で歌う事もある。
「街の灯り」が流れて来た時は、笑いは一切ない。とにかく沁みる時間。感動する時間。深く考えさせられる時間。じーんっとする事が最初は多かったが、2018年に入ってからは、「街の灯り」を聴くたびに毎回泣いた。泣きたくなる時間に変わった。こんな事は初めてだ。本当に本当に素晴らしい瞬間が、「街の灯り」が流れてくる時なのだ。

そしてエンディング。「渚のトランペット」をバックに晴れ晴れしく終わるのが晤郎ショーだ。それは来週に向けての前向きになるための熱いメッセージで、次の晤郎ショーまで再び6日間頑張ってほしいと言うお客様へしっかりと伝えたい様子が伝わる。晤郎さんは必ず最後にこう言う。

「来週はもっと面白くします!35年間の晤郎ショーの中で最も面白い放送にさせます!!」

この一言には相当気合が入っている。単に決まった原稿を棒読みしているのではないのだ。毎週同じコーナーをやっているが、毎回雰囲気と言い、話の展開と言い、「どんな面白さが出てくるか」楽しみな所があって、本当に晤郎ショーの時間は有意義であった。
17時に晤郎ショーが終了すると、即座にradikoのタイムフリーを使って、再び8時からの内容を聴き直す事も何回もやった。それほど聴き応えがある。

「ありがとうございました。また来週!!」

と閉めの挨拶をすると、スタジオのお客様からは拍手が鳴りやまない。
スタジオでは、この後お客様が退室するが、その際に晤郎さんは1人ずつにガッチリと握手をして見送る。晤郎さん、スタッフ、希望するお客様はこの後、「打ち上げ」と称した懇親会も。この際にスポンサー、中継先、一般のお客様からの差し入れがたくさん用意されており、いただく事が出来るようだ。場合によっては、お土産が用意されている事もあるようだ。これは晤郎ショーフォーエバーになってからも変わらない。

★日高晤郎ショーの後継として、日高晤郎ショーフォーエバーはわずか1年で終了

これは、もはや裏話だが、2018年4月7日放送の「日高晤郎追悼特番~よく笑えた日は佳い一日だ~」で総合司会のりおさんが、「晤郎さんから生前、”のりおチャンスだぞ!俺の代わりを頼む!”と言われました。来週(2018年4月14日)からは私が責任を持って務めます!」と言ってしまった。

ところが、これは「言ってはいけない言葉」であった。
そもそものりおさんは他にも何本かラジオ番組を持っており、諸々の調整が出来ていなかった。本来は、4月いっぱいは臨時的にのりおさんが担当し、5月以降は正式な出演者を用意してその人にやってもらう事になっていたのだ。
実際の放送では、上記のように言ってしまい、お客様からは大きな拍手、その発言がそのまま報道されてしまったため、本来の予定通りする事が出来ない事態に発展。
そのため、正式にのりおさんが継ぐ形で、”二代目晤郎ショー”としてスタートする事になり、STVラジオの社長も承諾した。
だが、私が思うには晤郎さんの後継者はのりおさんで良いと思う。直接指名を受けたのであれば、それに従うべきだろう。

晤郎ショーフォーバーになってからも、基本的な番組構成は変わらない。そのままだ。それで良い。
だが、のりおさんだけでは出来ない部分もあるため、こういう場所を中心に晤郎さんの過去の音源を放送している。
私のような若いお客様も多いし、晤郎さんの魅力を知らない全国のお客様も非常に多いので、晤郎さんの過去の音源をもっと積極的に放送してい欲しい。1時間まるまる晤郎さんの音源だけ!にして欲しい!と思う次第だ。

あるお客様からこのようなお便りがあった。

「今までの日高晤郎ショーは先代の晤郎さんが作った晤郎ショー。晤郎さんは”創業者”。のりおさんは”二代目社長”。先代の内容をそのまま引き継げば良くて、時間をかけて徐々にのりおさんの色に変えて行けば良い」

それで良いと思う。35年も続いた晤郎ショーを止めてしまう事は簡単。
他局でも30年以上続いた長寿番組は多々あって、司会者が亡くなった途端に番組が終了して、後継番組もなく、まるで違う別番組になる事がほとんど。そもそも「継承」と言う考え方自体がない。

晤郎ショーについては、完成度がとにかく高い番組。今の時代にはない、昭和の、人と人のつながりを重視する内容は、まさに教科書。こんなにも素晴らしい番組を止めてはいけない。晤郎さんが作った晤郎ショーがいつまでも、大きく形を変えずに残る事を期待し、今も毎週楽しみに聴いている。

★2019年4月からは「日高晤郎」の看板が消える!

しかし、晤郎ショーフォーエバーは2019年3月23日(土)で終了する事になった。あくまでも故人なので、いつまでも故人の看板を付ける事が世間的に許されないのであろうか?悪く言えば日高晤郎が亡くなった時点で「日高晤郎ショーも終焉」と考えるのが正しい答えなのだろうか?・・・とめぐりめぐったこの2週間ほどであった。

「日高晤郎」と言う看板を降ろす事自体、STVにとっては相当の覚悟があったはずだ。少なくても今までの晤郎ショー、晤郎ショーフォーエバーの時間帯は、東京からのネット受けではなくて、全編自社制作でと言うのは前提であったのかもしれない。

「第二の日高晤郎」を発掘させる狙いもあるが、何も経験がない・経験が乏しい若手にいきなりラジオの6時間や9時間生放送は無理。3時間程度の番組を2~3本程度新しく立ち上げる・・・かと思っていたが、2019年4月からの後継番組は意外にも意外、6時間の生放送番組となった。しかも日高晤郎が北海道では知らない人が居ないくらい有名な人であったが、後継者もやはり北海道では知らない人が居ないくらいの有名な人だ。

2019年4月6日(土)8:00~13:55に放送開始する新番組は、「ごきげんようじ」である。ナント!STVの木村洋二アナウンサーと熊谷明美アナウンサーによる”最強コンビ”。

「これは面白い番組になる事間違えない!」

と直感で思った。今の所はタイトル名と概ねの概要しか公表されていないが、テレビの「1×8いこうよ」でおなじみの木村洋二アナなので、晤郎ショー・晤郎ショーフォーエバーのリスナーをしっかりと他局(特にHBC)に移さないようにさせることや、新規リスナー獲得も狙った人選と言って良い。


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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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