【石勝線夕張支線南清水沢駅→夕張鉄道バスで夕張駅へ】北海道の維持困難線区を見る㊽

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【訪問日】2018年9月22日(土)

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【場所】石勝線清水沢駅(Y23)→南清水沢駅(Y22)→夕張鉄道バス→夕張駅(Y25)

★手作りの写真館と観光案内が心温かい南清水沢駅

↑清水沢駅からは徒歩で次の南清水沢駅へ。夕張支線の営業キロでも1,5キロしかなく、十分歩いて行ける距離だ。GoogleMapsによれば、1,5キロ徒歩20分。国道452号線を道なりに進むだけだ。

清水沢は夕張市内では規模が大きい集落で、コンビニ(セイコーマート)、飲食店等が数店舗ある。クルマ通り、人通りは駅から多少離れると増える。駅前だけで行ってしまえばほとんどクルマや人が通る事がない。

↑南清水沢駅に着くと、陽が暮れていた。時刻は17:25頃。列車は当分来ないが駅舎には人が何人か。後でわかったが、夕張駅方面へ向かう夕張鉄道バスを待つお客であった。

ここも列車交換は出来ない構造。夕張支線では唯一とも言える”コンパクトな駅”で、ホーム全体を撮影しようとしても一度踏切を渡って、狭い場所からなんとか撮影できるような構図。駅舎自体は立派なもので、「家族団らん」が出来るのではないか!と思うような中央にあるテーブルを中心にイスが囲む形状。

↑駅舎の中には、「ミニ写真館」や「夕張名所案内」も。

「鉄道ファンの方へ(+旅行者)

遠くからわざわざ訪問していただき、ありがとうございます。夕張は炭鉱の町、少なくなりましたが、跡が残っています。よろしければ、雰囲気を味わって行ってください」

のメッセージも残っていた。夕張観光案内は手作りで、夕張の歴史や特徴を知るためには、是非とも行ってみたい所だらけである。こういう”手作りな感じ”が心温まる。

★夕張市民の足、夕張鉄道バスに乗る

↑南清水沢駅からは、17:39発の社行ゆきに乗る。やってきたのは日野ブルーリボン。「夕張鉄道」と言う社名であるが、かつては鉄道営業もしていた。今は鉄道営業はなくバスのみとなっており、国内には「○○鉄道」と言う社名であっても実は鉄道営業をしていない会社が夕張鉄道以外にも数社ある。

交通系ICは使えないため、現金で支払う。後払い方式で夕張駅(レースイホテル)までは20分、470円であった。

南清水沢駅からは私を含めて5人乗った。バスの経路は道道38号線を道なりに進む。夕張市民にとっては、夕張支線よりもバスの方が現状に即した形。

夕張市内の数駅だけを鉄道で移動するには運賃は安いかもしれないが、本数は少ないし、バスと比べれば気軽に乗れるとは限らない。夕張鉄道バスが夕張支線が止まらない地域もカバーする形であるが、決してバスも混雑しているわけではない。お客は全部で7~8人程度で、もう少し小さい車両でも十分程度の客数。しかし、夕張鉄道バスには小さいバスは存在しない。ほとんどが大きな車両だ。

夕張市内各所でパラパラと1人ずつ降りてゆくような利用のため、客数は少ないが公共交通としては十分責任を果たしている事がわかった。

★18時過ぎとは思えないくらい真っ暗な夕張市役所周辺

↑18:00に夕張駅に到着。夕張駅に併設した「ゆうばり横丁」(バリー屋台)の暖簾をくぐる。1つの建物にいろんな飲食店が同居する格好で、先客が5~6人居た。中には同業者(鉄道ファン)と思われる人も。

夕張と言えば「カレーそば」が有名であるが、何か面白いメニューがないかと思いメニュー表を見ていると、「夕張石炭くろラーメン」(850円)と言うものがあったのでこれを注文。見た目は「富山ブラック」のような真っ黒なものであるが、食べてみると「ラーメンの常識を覆す」ようなすごくおいしい1杯!麺は縮れており黒色で、何もかものが「夕張の石炭」を連想させるラーメンなのが、”ご当地もの”と言って良いだろう。スープは濃いめの味付けであるが、個人的には非常に好みの味であった。

↑完全に陽が暮れると、夕張駅は「黄色一色」になっていた。夕張と言えば「幸せの黄色いハンカチ」の舞台。今でもそこが観光名所であったりするが、夕張市の本当の玄関駅である夕張駅が、黄色くなっているのは見ているだけで、撮っているだけで、幸せな気分タップリだ。廃線は確かにマイナスだ。

しかし、黄色く表現された駅を見ると、廃線はマイナスではなく今後街を活性化するために必要なプラスの材料としている。鈴木前市長(次期北海道知事候補)が言う「攻めの廃線」衰退させるための廃線ではなくて、交通網も街づくりも最初から作り直す。広い夕張市内でも住んでいない場所も多いため、住民には人口が多い地区に移住してそこに住んでもらう。人が居る地域を集約する事で、行政コスト削減と共に、複合施設も作って、少ない人々が集える機会も増やす。夕張市が破たんしてから10年以上経過したが、まだまだ道半ば。夕張支線を廃止した所で、まだそれは「途中経過」に過ぎない。まずは交通網を見直し、市民の身の丈にあった交通手段に変更した鈴木前市長の決断は、私は立派だと思う。

この日の宿は夕張駅から1キロほど進んだ「ホテルシューパロ」。夕張市の公共の宿である。歩けば15分ほどで到着できるが断続的な登り坂。それでも道路は車道が片側1車線ずつ、歩道もあるため、道としては良い道だ。しかし、街路灯は全くない。夕張駅近くにあるセイコーマート付近が唯一の灯りで、それを過ぎると完全に暗黒の世界。市役所付近も通るが電気が灯っている事はない。クルマもほとんど通らない。スマホのライトを頼りに進むしかない。同じ事を今月も2回やらないといけないので、ワクワクするような?嫌なような?

だが、ホテルに着くと「映画の街」を象徴するかのように、昭和映画のポスターがやたらと多かった。そして美味いラーメンに、黄色く光った夕張駅と「幸せな満足感たっぷり」であった。

49回目に続く。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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