【八戸線437Dリゾートうみねこ八戸→久慈】東日本大震災で被災した鉄道を見る②

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もくじ

★「リゾートうみねこ」に乗車した八戸線

【乗車日】2018年1月3日(水)

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【列車番号】437D(久慈行き)

【時刻】八戸12:22→久慈14:06

【車両】キハ48-1505(リゾートうみねこ車両、他2両連結)

【備考】時刻、描写等は全て当時のもの。現在と異なる事がある。


八戸では青い森鉄道570Mからわずか5分の乗り換えで八戸線に。

↑見た事もない変わったタイプ?の車両が既に八戸線ホームに停車中。

↑座席はハイデッカー構造。「リゾートしらかみ」(キハ47)、「リゾートみのり」と似たような雰囲気。

↑「リゾートうみねこ」のエンブレムもドア付近に。ドアの形状からしてキハ40・47・48形のいずれかである事がわかった。車番はキハ48-1505。JRグループ全体で見ても今や希少なキハ48形だ。どのような経歴で「リゾートうみねこ」に発展したのか?わからないが、デッキがある事には変わりない。

↑車内は久慈へ向かって左側が海側で1人掛け。それに対して右側が山側で2人掛け。シートピッチは大幅に広くなっており、1席あたりのスペースが広い。 左側の座席(海側)は、窓枠に小さなテーブルが設置されており、ここに弁当等を置いて、車窓を楽しむお客が多い。座席は海側に向かって45度左に回転する。 私が乗ったのは3号車で、この車両だけが指定席。「えきねっと」で指定席券を用意したが、当初どちらが海沿いの座席かわからず、右列?左列?で迷った。1人掛けの席が海沿いで、八戸線では見どころが多い。

↑小中野駅付近。八戸市の街の中心部は本八戸駅~鮫駅にかけてで、写真の小中野駅付近は住宅が密集。部分的には水産加工会社の建物もあって、八戸が「海の町」「港町」である事がわかる。 陸奥湊(むつみなと)では、八戸行きの438Dと交換。キハ40・47であったが、八戸線では2018年3月のダイヤ改正で「リゾートうみねこ」を除く全列車が新型のキハE130系に置き換わった。 指定席連結と言う事もあるので、今の所は「リゾートうみねこ」も残されているが、これも長くはないだろうから、「リゾートうみねこ」に変わる観光列車が投入されるか?注目したい所だ。

↑鮫~陸奥白浜。鮫駅を出ると、「竜宮城」を思わせる謎の建物。竜宮城には何があるのか?気になって、気になって仕方なかった。時間があれば、駅から歩いて行ってみたかったが、今回は諦める。

↑一気に海が近づいてきた。(鮫~陸奥白浜)

↑これも気になる存在。変わった形をした岩。(同上)

↑八戸線は全線で海沿いを通る。東日本大震災では津波の被害で被災しているが、幸い震災当日に人的被害は発生しなかった。 しかしそれでも、将来的には東日本大震災の大きな揺れや津波を伴う余震が起ると言われているので、「津波が発生した時に備えてどのように避難するべきか」しっかりと伝えておくことが極めて重要だ。

JR東日本の東北地方沿岸を走る列車では、この種の案内表示が車内にも出ているが、他社の他地域に行くと、車内には避難梯子は設置されているものの、「どのように避難したら良いか」と言う肝心な情報が何もない鉄道の方が圧倒的に多い。 さらに、八戸線では線路から津波が来ないと思われる場所までスムーズに避難できるように、専用通路までも確保されている。現状では津波対策は万全と言える。

津波避難方法や避難梯子、必要な工具等については、JR・私鉄問わずに全車両に設置しておくべきである。

↑玉川駅付近
海の近くを通る八戸線であるが、ずっと海岸線に沿っている事はむしろ少なく、やや内陸に入った場所を通る事が多い。それでも海に近い事には変わりない。

↑宿戸(しゅくど)~陸中八木
ここは完全に海岸線に並走。絶好の撮影場所であるとともに、八戸線車窓でも注目すべき場所である。 海岸には、「夢を乗せてありがとうJR」とドラム缶1個ずつに書かれた地元からのメッセージもあった。

↑海岸線沿いにある陸中八木駅。停止位置目標が黒く隠されていた。今や使っていないのだろう。八戸線の利用状況を見ると、「八戸市内線」と称される八戸~鮫では比較的お客の動きが多いが、鮫を出るとお客の動きが鈍くなる。 「時刻表」を見ても、「八戸市内線」区間は本数が多いが、鮫~久慈に関しては2~3時間に1本しかないので、「八戸線がこんなに本数が少ないイメージがしないんだけどなぁ?」と今でも思っているが、実態は途中駅からの利用が少ないので、これくらいの本数が適正なのだ。

↑陸中八木~有家(うげ)

↑有家駅(ホームは反対側)。海岸から「リゾートうみねこ」を見ている地元の人がスマホで撮影していた。本数は決して多くない。震災の被害を受けた。見事に復活した。八戸線の存在は地元の誇りとも言える大切なものなのだ。 私としては、普段から積極的に少しの区間でも良いので、乗ってほしいと思う。


海が見えるのは、有家付近まででこの先は内陸に入る。陸中中野を出ると山の中を登り、駅間も長くなる。 侍浜では2人乗ってきたが、元交換駅?元々構内が広い?ように見えた。昔は交換可能だった駅が八戸線では多く見られたが、今や積極的な棒線化が推進されて、今や交換可能駅は少数となったのは、震災から復活した鉄道ではあるものの、利用が伸び悩んでいるように見えたのは、寂しい。 八戸線も途中下車したい駅が多数あった。機会を見つけて行きたいといつものように言うが、それがいつになる事か・・・。
3回目に続く。

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KH8000

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