【2019年3月で廃止の石勝線夕張支線へ!まずは新夕張駅を】北海道の維持困難線区を見る㊺

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【訪問日】2018年9月22日(土)

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【場所】石勝線夕張支線の新夕張駅(K20)

★石勝線夕張支線2019年3月31日廃止!新夕張駅の駅名表から考える隣駅への深い話

↑「スーパーとかち6号」で新夕張に到着。石勝線内の回復運転により、ほぼ定刻通りであった。5~6人程度が下車して足早に改札口へと消えて行った。「スーパーとかち6号」はすぐに発車して、長いホームを通り抜けると南千歳方にあるトンネルの中に入った。

↑まずは駅名表。変哲もない駅名表であるが、これには深い意味がある事がおわかりだろうか?

南千歳方の駅は十三里(とみさと・K19)であったが、利用者が極端に少なかったため2016年3月限りで廃止されて、信号場に格下げされた。現在の旅客駅は滝ノ上(K18)になるが、2019年3月のダイヤ改正で南千歳~新夕張の普通列車は半減されるため、乗車出来るチャンスは著しく減少する。最終的には川端(K17)も同じような事になるので、現状で10人/日程度しかいない駅のために普通列車を設定を消すために、両駅とも旅客駅を廃止して信号場に格下げとなる事も考えられる。まだこの辺の話は先の事なので、なんとも言えないが、新夕張駅の南千歳方の駅が変更になる可能性はあるだろう。

一方で新得・夕張側は「ぬまのさわ しむかっぷ」となっている。2019年4月には「ぬまのさわ」は消える事が決定している。これは駅の廃止とセットで路線そのものが廃止されるため。

新夕張から夕張までの約16kmは石勝線の支線である。「夕張支線」と称する。元々は南千歳から新夕張(当時は紅葉山と称していた)から夕張までの路線が石勝線の元祖。開駅はかなり古く1892年まで遡る。北海道の鉄道の中では最も古い時代に出来ており、言うまでもなく夕張で採掘された石炭輸送のためだ。

一方で石勝線の新得方面に対しては1981年と国鉄・JR線の中では比較的新しい路線だ。元々は札幌から帯広・釧路方面の特急は、函館本線で滝川まで行き、ここから根室本線で芦別・富良野経由だったので、かなり遠回りで、時間もかかっていた。そこで国鉄は千歳から新得にかけてパイパス経路となる石勝線を作って、大幅な所要時間短縮を図った。今や特急は全て石勝線経由で、根室本線の芦別・富良野方面は完全なローカル線に没落し、輸送密度も200人/日程度に満たない廃止寸前の、いや廃止決定の路線になってしまった。

一般に国鉄・JRにおける「支線」は、そんなに距離が長くない事がほとんどだ。夕張支線も例外なくそれで、夕張市の郊外にある新夕張から夕張市内の主要な場所を経由して、市役所近くの夕張までの路線だ。線内運転を基本に千歳線の千歳まで運行している。元々は9往復/日の運転であったが、老朽化した気動車を廃車した結果車両数が不足した事、さらにはJR北海道の経営難で、夕張支線そのものも赤字体質の路線であったため、2016年3月のダイヤ改正から5往復/日に実質半減されている。

「スーパーとかち6号」→石勝線夕張支線の経路は、2015年に乗った時にも体験済みだが、この当時はもっと本数が多くて、夕方は1時間に1本程度あった。それでも「スーパーとかち6号」→石勝線夕張支線への接続列車は一応確保されており、待ち合わせ時間は40分程度と長めだが、その間新夕張駅の観察には適した時間だ。

↑両数が長い特急が止まれるように、ホームの長さは長い。「のりかえ 夕張方面」も消えるのは時間の問題だ。この時はこの手の看板を撮影している同業者(鉄道ファン)は居なかったが、今は増えているはずだ。

↑新得・夕張方の線路。ホームが切れてからも構内の線路が長く続く。信号機は出発不可を示す「赤」であったが、「夕2」「夕3」と書いた左側の信号機が夕張支線に対するものを示すが、これも消されるのは時間の問題だ。夕張支線は新夕張駅を発車すると、大きく左にカーブする。一方で新得方面は右側へ直進する。

↑有人駅で15:30までは、改札業務とみどりの窓口が営業。それ以降も駅員はいるが、運転業務に専念するため営業上は無人駅扱いとなる。

↑以前は「紅葉山」と称していたのは前述のとおりであるが、その時の駅名表はそのまま残っている。新夕張駅の地名はまさしく「紅葉山」で、夕張市3大主要部の1つである。

↑新夕張駅に隣接してあるのが、「道の駅夕張メロード」である。夕張なので、メロンを使った菓子、パンが多数販売しているほか、近くにスーパー等の日用品を販売する店が少ないため、日用品も販売。なお、新夕張駅の近くにはセブンーイレブンとセイコーマートのコンビニもある。かつて「鉄道の街」とも称された夕張の鉄道を説明する資料やグッズも展示。夕張の鉄道を知りたいのであれば、まずは最初に立ち寄ってもらいたい施設だ。

↑国道274号沿いにはコスモスが咲いていた。

↑運賃表と券売機を見ておく。いずれも夕張支線が廃止されれば、沼ノ沢、南清水沢、清水沢、鹿ノ谷、夕張の各駅は消えることになる。この写真を撮影する同業者も多いだろう。

↑廃止路線の予告と言えば、「定期券の段階的な販売終了」に関するもの。この時点では2018年10月2日以降は6か月定期券は販売しないとある。これが2019年1月2日以降は3か月定期券も、同年3月2日以降は1か月定期券も販売しない事になる。つまり、2019年4月1日で有効期限が切れるように販売するのだ。

そして右側には、「126年の歴史に幕 夕張の鉄路にありがとう」と廃止を惜しむポスターも。同じものは夕張支線各駅にも掲示してあった。これは三江線廃止半年前や1年前と同じ描写になるが、この時少なくても新夕張駅構内や新夕張駅周辺には・・・

「夕張支線廃止反対!」

「夕張支線今までありがとう!」

と言う廃止に関するポスター、その他横断幕等はなかった。夕張では誰もが夕張支線が消える事を知っている。今さら廃止反対しても仕方ない。日本で唯一財政破たんした夕張市の活力がない現状なのか・・・。

46回目に続く。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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