【青い森鉄道線570M青森→八戸/青い森703系乗車】東日本大震災で被災した鉄道を見る①

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もくじ

★青森は大量の雪、八戸は雪が全くない!気候の違いにビックリした青い森鉄道線で、E721系の兄弟車「青い森703系」に乗車


2011年3月11日に発生した東日本大震災。東北の太平洋側の鉄道は津波や原発事故等で壊滅的な被害を受けて、未だに(2019年2月現在)完全復活していない路線もある。青森から東京まで太平洋沿いに沿って、乗り歩いてみた。

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【訪問日】2018年1月3日(水)

【列車番号】570M

【時刻】 青森10:46→八戸12:17

【車両】青い森703系の青い森703-11

【備考】2019年2月現在は572Mに相当する列車

まずは青森から青い森鉄道線で八戸へ。JR時代は特急が多数運行しており、最速は60分程度の区間であったと記憶しているが、東北新幹線延伸開業で青い森鉄道に移管。特急は全て消えて、一部の快速列車が速達性の高い列車で、基本は各駅停車の普通列車である。

↑やってきたのは、”雪だるま”になったE721系ではなくて、青い森703系と称する車両。 JR東日本の仙台地区で活躍するE721系と全く同じ車両で、青い森鉄道では703系と言う形式名に変わっている事が特徴。 それでも車内に入るとE721系と大きく変わる事はないが、発車時から20km/hまでの低速域では、「発車します。列車から離れてください」と車外に注意を促す事が特徴だ。

↑車両の側面には、「モーリー」だらけ。ある部分に1ヶ所だけ「ピンクのモーリー」も居たりする。 東北地方の鉄道では冬季、ほとんどが押しボタン式半自動ドア扱いで青い森鉄道線でもこのルールである。 青い森鉄道では車掌と言う職種が存在しない。乗務員は運転士だけで、一部有人駅では全てのドアが開くが、無人駅では前の車両のドアしか開かない、一般的なワンマン運転であった。

↑それにしても、青森駅の半分以上が雪だらけ! 満足に除雪がされていない。と言うか除雪の必要がないと言うのが現状で、今や青森駅に入線する列車はJRも含めて2~3両が主体。5両もあれば長い方で、昔はそれが当たり前であったが、長距離移動が特急→新幹線に変化した今、「青函連絡船」が目の前にあった時代が想像出来ないほど大きく様変わりしてしまった。 新幹線は奥羽線で秋田方面へ1駅進んだ新青森からで、新青森まで出るのが”しゃく”に感じる次第。それは大阪から新大阪、横浜から新横浜でも同じ事が言えるのであるが・・・。


570Mはボックス席に座る。発車時点でボックスの4席分全てが埋まる。最近は外国人客が全国的に増えており、青い森鉄道でも例外ではなかった。今や超ローカル線にでも乗らない限り、外国人客は必ずと言って良いほどいる。遠くから来ているので、荷物が非常に多くて、1個あたりの荷物もサイズが大きい。「手回り運賃も良い」とも思った。
乗務員室にはなぜか?JR東日本の制服を着た人も乗る。 どうやら大湊線に乗務するため、青森→野辺地は青い森鉄道で”送り込み”をするようだ。JR東日本は、業務上青い森鉄道を使って車両や社員の移動を差せないといけない現実がある。

東青森では、除雪してある部分のみに570Mが停車。ホームの長さがどの駅も長いのは、幹線路線だった名残。今や不要な施設だ。不要な場所は「雪捨て場」になっていて、ボックス席に座っている私の目線と同じ高さまで積まれていた。 「青森は平野部でも結構雪が降るのか・・・」と雪国を知らないので、大きなカルチャーショックを受ける。
除雪は人の力が欠かせない。3月31日までの期間限定で除雪アルバイトの募集案内も出ていた。勤務日は「雪が降った日」。雪が降らなければ仕事はないとなる。

浅虫温泉までの途中駅は乗り降りが激しく、短距離利用と八戸までの長距離利用が混じった格好。 しかし、浅虫温泉を出ると短距離利用は一時的に減る。それが復活するのは、野辺地から先となる。 青い森鉄道では、一応全線で「青春18きっぷ」を利用する事は可能だ。「18キッパー」も少なからずいた。しかし、青い森鉄道線内の途中下車は野辺地以外出来ないため、必然的に青森~八戸”通し”の状況が出来てしまうのだ。


青い森鉄道線を見ている限り、東日本大震災で被災した爪痕は見つける事が出来なかった。青森県内は八戸等の沿岸部では津波の直接的な被害を受けたが、内陸部に入ると岩手、宮城、福島と比べれば地震の揺れによる被害は比較的少なかった。 これから進む三陸地方では、駅や線路等の鉄道施設そのものがそっくりそのまま破壊されて、それが再建されて運行再開したケースが多く、青い森鉄道線ではこれも私が見た限りではあるが、それは皆無であった。

↑三沢付近から急に雪が少なくなった。”雪だるま”になっていた青い森703系の顔の部分が、八戸到着時点では雪がかなり少なくなっていた。

2回目に続く。

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KH8000

ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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