【JR最強気動車特急/帯広→新夕張スーパーとかち6号】北海道の維持困難線区を見る㊹

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【乗車日】2018年9月22日(土)

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【列車番号】36D(スーパーとかち6号札幌行き)

【時刻】帯広(K31)13:30→新夕張(K20)15:12

【停車駅】芽室(K27)、十勝清水(K24)、新得(K23)、トマム(K22)、占冠(K21)、新夕張(K20)、追分(K15)、南千歳(H14)、新札幌(H05)、札幌(01)

【車両】キハ261系1000番台のST1103編成、2号車指定席のキハ260-1103

★JR最強気動車特急「スーパーとかち」に乗る!

JR最強気動車特急の「スーパーとかち」に乗る事にした。発車直後の加速性能がとにかく良くて、後ろからグイグイ押す感じで一気にトップスピードに達する事が持ち味。電車よりも加速性能が良いのでは?と思うほどだ。カタログスペックとしては450馬力のエンジンを2台搭載。ほとんどの気動車はエンジン1台のみの搭載であるが、2台搭載している理由は、冬季の雪が多い環境で車両故障を少なくする工夫で安定輸送に貢献。

「スーパーとかち」はキハ261系5両で運転。自由席は1両のみの連結で、指定席が3両、グリーン車が1両と、自由席が極端に少ない特急である。ほとんどは札幌・南千歳~新得・帯広の道央~十勝の利用で、途中駅間のみの利用が少ない事も等級両数設定の表れと言えよう。

↑13:22に帯広止まりの「スーパーとかち4号」が到着。本来は13:10着であったが、北海道胆振東部地震の影響による徐行で12分遅れであった。お客の下車が終わると一斉に掃除等の車両整備に急いで取り掛かる。

↑ヘッドマークは字幕式→フルカラーLEDに変更

↑サボは3色LEDになっている。キハ281・キハ283系の一部では改造で最近フルカラーLEDが登場しているが、将来的にはキハ261系もそうなるのだろうか?

↑車両整備が終了し乗車が始まる。かなり慌ただしく展開されて、実際に発車したのは13:32であった。

2号車の指定された座席に着席すると、既に帯広の段階で窓側のほとんどの座席が埋まる。通路側を中心に空席があるが、それでも一部は埋まっている。先発の「スーパーおおぞら6号」よりも混雑しているような感じがした。やはり北海道の特急は指定席主体の利用で、確認は出来なかったが自由席は指定席よりも空席が多いはずだ。

お客も「スーパーとかち」と「スーパーおおぞら」は違う車両を使う事がわかっているらしく、振り子機能停止中の後者であっても、最初から未搭載の前者の方が基本的な乗り心地は良いため、最初から前者を選ぶのであろうか?

「スーパーとかち」では「えきねっとトクだ値」で最大55%引きの割引きっぷも販売しており、今や「スーパーとかち」の指定席客の約4割は「トクだ値」利用と言われているので、これも「スーパーとかち」の乗車率向上に大きく貢献しているのだろうか?

↑車内の様子。マクラ付きの座席である。平成21年(2009年)にJR北海道苗穂工場で新造した車両で、決して新しいタイプではない。789系よりも暗めの車内?自動放送も音程が低く、チャイムの音色も違っている。789系に似ているようで似ていない。

ほとんどのお客は南千歳~札幌まで。客層はさまざまで、出張、観光、所用といろんな客層が混じる。意外と特急でこのような客層なのは珍しいように感じる。概ね出張中心、観光中心に偏る傾向なのだ。

根室本線、石勝線は単線区間がほぼ全てなので、信号場付近で一時的に速度低下するが、再び速度が戻ると加速は力強い。キハ283系とは違い、ある意味安定した乗り心地だ。

芽室に着く。乗り降りはそんなにない。発車すると4段階程度のギアで一気にトップスピードまで加速する。車内を一巡すると、2号車は5割程度の座席が埋まっていたが、3号車では7割、4号車では6割も埋まっている。同じ特急でも石北本線の「オホーツク」あたりとは大きな違いだ。

新得には5分遅れて14:12に着く。わずかながらのお客が乗る。自動放送では「根室線は乗り換え」とあるが、これは富良野方面を示す。2016年の災害で不通になったままで、今はJR北海道の責任で代行バス輸送になっているが、そのまま廃止される見込みだ。石勝線が通れなくなった時に、富良野・芦別・滝川経由で札幌に向かうと言う経路を削る事を意味する。地域輸送だけでは、生き残って行けないと言う事がわかる区間でもあるが、北海道全体の鉄道ネットワークで見たら、出来れば残しておいた方が良い路線と思うのは私だけか?

ここから先の石勝線は新夕張まで各駅停車でありながらも、駅間距離が長く、線形も良いため回復運転で後れを回復しやすい。JR西日本の新快速よりも速い感じで、とにかく飛ばす。とにかくトンネル内は容赦なく飛ばす!キハ283系は「抑えた走り」に対して、キハ261系は「攻めの走り」だ。石勝線の輸送密度は約4,200人/日となっているので、「スーパーとかち」の利用者の多さを見れば、これくらいの数字になってもおかしくない。

↑キハ260-1103を中心にした車内の様子。

石勝線に入って濃霧となったが、占冠の手前で多少の青空が見えてきて濃霧も解消。占冠は有人駅であるが、20秒程度でドアが閉まってしまった。

利用者が多くJR北海道の稼ぎ頭にもなっている「スーパーとかち」。車両のスペックがとにかく高く、発車直後の加速性能の高さは乗っていて気持ち良い。一気にトップスピードに達する特急は私が乗った中ではキハ261系以外、存在しないと思う。

JR北海道はキハ285系と言う新型特急を登場させて、石勝線・根室線で140km/hを実施し、札幌から帯広・釧路までの所要時間短縮を図ろうかと思ったが、経営難や不祥事により開発が停止されて、気動車特急はキハ261系に一本化された。

先日には、2020年秋からキハ261系5000番台と称する新型観光特急(新造)も登場する事が判明した。これからのJR北海道の標準型気動車特急になるだろうから、「オホーツク」のキハ183系、「スーパーおおぞら」のキハ283系置き換えの車両もキハ261系に代わると私は予想しているが、まだしばらくはそれが出来る状況ではない。

「な~んだ、北海道の特急はキハ261系に統一か・・・」

と思う諸氏も居るだろうが、私が思うにはこんなにもハイスペックだらけの特急が道内の非電化区間を走るのであれば、振り子未搭載でも時間短縮と乗り心地向上には十分貢献出来る。むしろ「適任」とも言える車両なのだ。キハ261系は何回乗っても気持ち良い特急だ。

45回目に続く。

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普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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