【釧路→帯広「スーパーおおぞら6号」自由席】北海道の維持困難線区を見る㊸

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【乗車日】2018年9月22日(土)

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【列車番号】4006D(スーパーおおぞら6号札幌行き)

【時刻】釧路(K53)11:24→帯広(K31)12:56

【車両】キハ283-13(7号車先頭の自由席)

★登場当時の座席が残る”マクラレス”の「スーパーおおぞら」の自由席に乗る

道東に入るのも出るのも「スーパーおおぞら」は欠かせない列車だ。普通列車だけでは新得(K23)までしか行けない。結局は特急に乗るしかないので、「18キッパー」にとっては道東は行きにくい場所なのだ。道東へ入る際も「スーパーおおぞら」を使ったが、この時は指定席。出る際は具体的な時刻が決まっていなかったため、指定席は取らず自由席とした。「スーパーおおぞら」は指定席と自由席で明らかに座席のグレードが違う。この辺が本州JRとの違いだ。

↑釧路駅は冷たい雨が降っていた。駅頭には「船車券」と言う文字が残っていた。国鉄の時から使っている看板なのであろうが、「国鉄」が色濃く残るのが釧路駅だ。今の所(2019年2月)新しい駅舎になる計画もない。まだ当分残るはずだ。駅頭では次列車の案内放送(自動)が流れるが、冒頭の音楽がいわゆる「東海道型」なのが個人的には不満。JR北海道釧路支社管内の主要駅(と言っても他に帯広しか使っていないが)で、この音楽と言うのは「旅情もクソもないつまらなさ」である。

「スーパーおおぞら6号」の先発は10:11発の2524D帯広行きなのであるが、キハ40-1768の単行に高校生の集団が乗った。運動部関係の遠征に見えたが、このお客以外に一般客の姿がほとんどない。根室本線の釧路周辺の普通列車は極端に利用が少なく、「JRを使うならスーパーおおぞら」と言う考えが根付いているようだ。

形式的には「列車別改札」であるが、釧路駅は自動改札機があるため実質的には、いつでも改札内に入る事は可能。早めに入り、キハ54や「くしろ湿原ノロッコ」を撮影しておく。

自由席のため、早めに所定の乗車位置に並ぶ。やはり主体は指定席利用で、指定席には行列が出来ても、自由席には出来たとしても10人前後(各列)しかいない。

「スーパーおおぞら6号」の車両運用は、11:00着の札幌からの「スーパーおおぞら1号」の折り返し。「スーパーおおぞら6号」として札幌到着後は、折り返し「スーパーおおぞら9号」(札幌17:24)で釧路に行き、ここでやっと入庫。1日に札幌~釧路を1,5往復、1,100kmも走る運用は当たり前で、走行距離数が極端に長いため、車齢の割(約25年)には故障が多い、老朽化が激しいと言うのはこの事だ。釧路にもキハ283系は所属しているが、折り返し運転せず釧路出庫で営業に就くのは朝の一部列車に限られる。

途中で遅れが発生すると、折り返し列車(つまり釧路発)もそのまま遅れるし、場合によってはダイヤ回復優先のために一部区間(または全区間)運休になる事も珍しくない。「数少ない車両でやり繰りしないと、利益が出ない」と言うのは、JR北海道に限らず収益の悪い赤字路線(大都市圏の超黒字路線でも当然言えるが)ならではだ。

「スーパーおおぞら1号」は、北海道胆振東部地震の影響による徐行運転のため11分遅れで運転中。折り返し準備が出来次第乗車可能になるとの事。

↑「スーパーおおぞら1号」が到着。お客が下車し終わると掃除に取り掛かる。

↑折り返し整備中の時に撮影。既に行列が出来ている。

↑7号車全体では15人ほどが乗車。それでも普通列車よりは多いレベルだ。座席はキハ283系登場当時からある座席。指定席のようにマクラ付きではないが、座り心地は良好で、789系の普通車とほぼ同じである。「スーパーおおぞら」特有のものとして、座席にはタンチョウが描かれている。元々は運転席下にあるスペースから前面展望を誰でも自由に見る事が出来たが、今は安全上の理由(衝突事故が発生した際に負傷するリスクが高いため)で立入禁止となっている。

帯広までの停車駅は白糠(K47)と池田(K36)のみ。根室本線どころか、「スーパーおおぞら」は完全に「都市間輸送」列車である。白糠では指定席中心に4~5人が乗って、自由席に乗るお客は居ない。本州ではこの逆だったりするが、特急も乗車距離がながいため、指定席を好む傾向が高い。

根室本線は国道38号と並走する所が多いが、交通量は少ない。キハ283系は振り子車両であるため、曲線通過時に”しなる”感じはするが、振り子機能は作動していないのに(使用停止中)微妙に揺れる。速度も110km/hまでしか出せないので、本来ある性能を発揮していないものの、”迫力ある走り”である。

2019年3月で廃止決定の尺別(K44)では、釣り人はいるが駅には人が居ない。厚内(K42)では2525D釧路行きと交換。上厚内信号場付近では峠越えとなる。雨が続く天気で、車内は完全に静まり返る。緩やかにカーブする常豊信号場は12:16に通過。さすがに速度が落ちるが、平坦で直線的な線形になれば、再び速度が増す。

新吉野(K39)では先発の帯広行き2524Dを追い越す。隣のホームには釧路行きの「スーパーおおぞら3号」とも同時交換。本来は浦幌で交換であったが、「スーパーおおぞら3号」の方が遅れていたため交換駅を変更していた。

池田からは20人ほどが乗ってくる。自由席、指定席満遍なく乗ってくる。この駅は2006年までふるさと銀河線と言う北見に行く私鉄(元をたどれば国鉄池北線)があった。今回陸別等の沿線にクルマで行きたかったが、時間の都合で行けなかった。今度は行ってみたいと思う。

↑帯広では下車するお客よりも乗車するお客が多く、指定席を中心に一気に空席を埋めた。運転士は帯広で交代。帯広からの運転士は札幌までの”通し”。一方で車掌は途中交代なしである。発車時に「スーパーおおぞら」特有の”儀式”を見ておかねば!

↑タンチョウが登場

↑羽を広げて

↑大空へ飛んで行った。

↑ドアが閉まるとタンチョウの絵(LED)が出て来るのは、”スーパーおおぞらにおける儀式”なのだ。キハ261系ではこのような”遊び心”はないし、今のJR北海道はこういう所に対してはコストをかけたくないので、ある意味では「今のうちに見ておいた方が良い」ものである。

44回目に続く。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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