【東北本線黒磯→新白河のE531系乗車】首都圏中距離電車の大改革を見る ②

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もくじ

★見た感じではわからない黒磯駅の直流化

【乗車日】2017年12月30日(土)

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【詳細列車番号、時刻等】本文記述

【備考】時刻、描写等は全て当時のもの。一部現在(2019年2月)と異なる場合がある。

上野東京ラインの1540Eから宇都宮で643M(宇都宮10:26→黒磯11:17)に乗り継ぐ。

↑205系600番台のY4編成。宇都宮~黒磯、日光線を中心に運行する車両で、元をたどれば京葉線からの移籍・改造車。いわゆる「メルヘン顔」。
211系3000番台は消えてしまい、E231・E233系付属編成(5両)による運行も少数派になった。
最後尾のクハ204-604に乗ると、スーツケースを持ったお客がほとんどであった。しかも大きなサイズ。荷棚に収容出来るわけもなく、立つ場所どころか、乗車する際にも占有されているため奥に進む事も難しい。

クハの割には車輪の音がうるさい。モハと思うくらいの音量で乗り心地は良くない。

半自動ドアボタンも搭載されており、E231系と同じ開閉音。地元客がパラパラと動く以外基本的には「18キッパー」で、福島、仙台を目指すのであろうか?
それを考えると、黒磯から乗り換えの4135Dはキハ110の2両なので、全員乗車出来るか不安にも思えてきた

↑黒磯駅からは雪が積もっていた。そんなに多くはないが、黒磯以北は完全に銀世界となる。
パッと見た感じ、どこがどのように直流化したのか?全くわからない。これは素人どころかプロの保線関係者でもなかなかわからないのでは?

↑黒磯以北は交流電化になっているため、今までは交流専用の701系、E721系が入線していた。黒磯駅構内の一部を交流電化にして入線が可能であったが、このたび同駅全体が全て直流電化となった。そのため、交流専用電車は入線出来なくなった。それをダイヤに反映させたのが2017年10月の改正である。
具体的には、東北本線の黒磯~新白河は区間運転にして、E531系・キハ110を使うようにした。前者は利用者数が多い朝や晩、昼間は利用者数が少ないので2両の後者でワンマン運転もやっているらしい。
これは列車番号を見れば簡単にわかる事で、前者がアルファベットが「M」、後者が同「D」となる。

★臨時でやってきたE531系で新白河にへ

【列車番号】9135M(本来は4135D)
【時刻】黒磯11:31→新白河11:55
【車両】E531系3000番台のK555編成

↑ホームには既に643Mから乗り継ぐお客が4135Dを待っている。「キハ110の2両だけで大丈夫か?」と不安に思っていると、入線してきたのはナントE531系であった。これで安心。積み残しになる事なく、新白河まで行く事が出来る。

本来はキハ110による運行であるが、2017年12月30日(土)は利用者が集中する事が予想できたため、ほとんどの列車をE531系に置き換えたようだ。
E531系は元々常磐線用で、東北線の黒磯~新白河のみで営業する際も郡山や宇都宮等の他車庫へ移籍しているわけではない。勝田所属のままで、わざわざ”出張”してきてくれている。
水戸線では営業して、宇都宮線経由小山~黒磯を回送する運用になっている。2泊3日で1つの運用が完結するようになっているのが基本だ。(「鉄道ジャーナル2018年1月号」参照)
昼間はE531系が稼働せずに、白河(新白河には留置できる場所がないため回送している)で”昼寝”しているが、この日は”昼寝”出来ず、引き続き営業と大忙しだ。

乗車したのは先頭の1号車クハE530-5005である。本来ならば新白河方の先頭は5号車になるが、方向転換せずに入線しているため、常磐線運用時と比較すると号車の関係が逆転。
さすがに改札から遠くなるため、1号車だとお客も数えるほど。逆にそれが近い4・5号車だと立客も出ているほどだ。
黒磯駅を発車するとすぐにデッドセクション(交直流切替地点)があるはずだが、気付かなった。東北線の本線上に入った時点で、流れている電気は交流のはずだ。
運転士は2人乗務していたが、ウワサによると宇都宮の運転士がE531系の仕業を担当しているらしく、まだ慣れない線区・車両のため、慣れるようにするための訓練も兼ねているのだろうか?
それに対して車掌は郡山の担当。組織がまるで違う乗務員の組み合わせはJRではよくある事だ。

新白河までの東北線途中駅は利用者が少ない区間。Suica等の交通系ICカードも使えない。無人駅の連続である。
地元のお客が数人乗り降りした程度で、ほとんどは”通し”。新白河で待ち構える2135M郡山行き(11:58発)に乗り継ぐお客がほとんど、と言うかそれが前提の利用実態。
「18キッパー」にとっては、東北線における乗換回数が1回増えたことになり、黒磯と新白河では必ず乗り換えとなる。

★前に進むだけで乗り換えが出来る新白河

↑新白河駅は6番のりばに着く。このホームは行き止まり式で、車止めもしっかりと。この先に止まっているのは701系。7番のりばである。2135Mへの乗り換えは前へ進むだけで簡単に乗り換え出来る。
しかし、雪でホームの足元が悪く、しかも湿った雪なのでなおさらである。
まだ始まったばかりで、慣れないお客も多いと見たのか駅員が何人も出て拡声器を使い、お客を誘導。
パッと見た限り9135Mからは約300人が下車し8~9割が2135Mに乗り換えた。これだとキハ110の2両ではとても運びきれない。

↑これが新白河駅の案内図であるが、シンプルなように見えても意外とわかりにくい。と言うのも6番のりばが改札から遠くなっており、ホームを長い距離歩かないといけない事が原因と見えた。

↑6番のりばは完全に黒磯方面行き列車の専用ホーム。

↑まだまだ”昼寝”は出来ず、今度は12:03発の黒磯行き9134Mとして発車を待つ。

↑ホームのど真ん中に車止め。元々は時間調整等で長時間止まる時に使用されていたホームで、私も以前このホームに乗車した列車が入線ししばらく新白河に止まってから黒磯方面に向けて発車した事を思い出した。今や旅客列車はこの線路(6・7番のりば)に入る事が基本になってしまい、それ以外の5・8番のりばは貨物列車等の通過列車が基本となった。まさに平成末期に登場した「新しい白河の関所」である。

↑新白河駅の在来線改札口は意外にも自動改札機がない。「北海道&東日本パス」を駅員に見せないといけないし、Suicaさえも使えない事にビックリした。仙台・福島地区におけるSuicaエリアの南限は矢吹である。新白河まで使えるようにすれば、今の列車系統に合っているので、早急に使えるようにするべきだ。


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