【奇跡のクリスタル車窓花咲線5627D釧路→茶内】北海道の維持困難線区を見る㊲

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2018年9月乗車記。花咲線(根室本線釧路~根室)釧路8:18発の5627D根室行きに乗る。花咲線の絶景車窓区間で徐行運転を実施!JR北海道は車窓の見どころを解説したスマホアプリを用意し、奇跡のクリスタルボイスでおなじみ人気の演歌歌手松原健之も花咲線を歌った!花咲線の車窓の見どころを解説!最初のポイントは厚岸~糸魚沢間の「別寒牛湿原」の車窓を!

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【奇跡のクリスタル車窓花咲線/5622D厚岸→釧路】北海道の維持困難線区を見る㊱

【乗車日】2018年9月21日(金)

【列車番号】5627D(根室行き)

【時刻】釧路8:18→茶内9:42→根室10:51

【備考】厚岸~根室は時刻変更。詳細は本文で。

★朝ラッシュがない?釧路駅

↑5622Dとして釧路に来たキハ54は折り返し、8:18発の根室行き5627Dとして折り返す。花咲線で2両も必要なのは5622Dくらいで、そのほかの列車は1両あれば十分。切り離しも当然あって、札幌方に連結していたキハ54-521は車庫へ。残ったキハ54-514が根室行きとして営業に就く。

↑朝8時前にもかかわらず、釧路駅にはラッシュがない?お客が誰も居ない。いや、これは意地悪な事に写している場所が悪い?かもしれない。改札口を出てみる。お客はパラパラ居る程度。駅舎内にあったセブン-イレブンで「セブンカフェ」(ホットコーヒー)を買う。コンビニの中は混んでいる。待合所にもそれなりにお客が待っている。改札機頭上にある電光表示板を見ると、かなり列車の本数が少ない。根室本線の7:58発の2572D大楽毛行きに乗るお客も少ない。通学対応なのであろうが、待っているお客の大半は8:23発の「スーパーおおぞら4号」だ。道東の中心駅なのに、朝ラッシュがないのは不思議なもので、それこそがJR北海道の経営悪化を直撃しているとも思った。

↑5627Dのキハ54-514に戻り、座席を確保すると「ルパン三世」がやってきた。根室初発の5624Dで、そのまま釧路の車庫に入ってしまう。この車両は789系1000番台と同じタイプのリクライニングシートを搭載しているため、他のキハ54よりもかなり快適な車両。ルパン三世が描かれている理由は、花咲線の沿線にある浜中町の出身で、ルパン三世の作者・漫画家のモンキーパンチ氏との縁があって。特にルパン三世列車は花咲線の中では人気車両!来た事がわかると、同業者(鉄道ファン)や観光客が集まり、”撮影会”となった。それでも人数にすれば数人に過ぎないので、もはや日常に溶け込んでいる事もあってか、地元の人に言わせれば珍しくない。JR北海道のホームページでは、「ルパン三世」で運行する列車について公表している。他のキハ54と同じく、釧網線、石北線でも営業する事がある。

「~いつもの列車で観光気分~花咲線新しい楽しみ方」(JR北海道ホームページ)

↑「ルパン三世」列車の運用、花咲線全般の情報はこちらを参照。

★奇跡のクリスタル車窓花咲線

私の中では、花咲線は北海道で最も良い車窓路線だ。正式には根室本線の一部に過ぎないが、同線全体でも車窓が良い中で、特に良いのが花咲線区間。「ここが日本なのか!」と思うような、大自然のど真ん中を通るのだ。

↑釧路駅でもらったのが、花咲線を宣伝するチラシ。

JR北海道から「花咲線の新しい楽しみ方」を提案している。”奇跡のクリスタル車窓花咲線”の見どころを紹介し、ナント!スマホで現場に近くづくと自動的に観光案内するアプリもある。

これは、「Sky Desk Media Trek」(富士ゼロックスが開発)と言うアプリで、観光地で観光案内するものだ。JR北海道の路線では花咲線と富良野線で展開中で、今後他線での展開もあるだろう。但し車内では他のお客の迷惑にもなるため、イヤホンを使用する事が前提だ。また、iPhoneを低電力モードに設定していたが、これではこのアプリは作動しないため、通常の電力モードに切り替える必要がある。

冒頭では花咲線全体の説明があって、厚岸は牡蠣、浜中は花の湿原と霧多布(きりたっぷ)、根室はサンマとバードウォッチングが見所、食べごろと紹介。時期的にはサンマはちょうど良い頃で、厚岸では牡蠣メシ、根室では事前注文すればサンマの駅弁も用意出来ると言う。

ところで、「奇跡のクリスタル車窓花咲線」と書いているが、どこかで聴いた事があるキャッチコピーのような気が?

「奇跡のクリスタルボイス」からそのままパクッた。これは「日高晤郎ショーフォエ―バー」でもおなじみ、演歌歌手の松原健之さんのキャッチコピーである。松原さんは2017年に花咲線をテーマにした新曲をリリース。「花咲線~いま君に会いたい~」である。

https://youtu.be/hM8rLPjfXxk
https://youtu.be/R79_ugDCk_w
https://youtu.be/sy8XOf63DK8

↑これが「花咲線~いま君に会いたい~」の曲(Youtubeより)である。大井川鐵道も?と思うだろうがかなり完成度の高い動画だったので掲載する。松原さんは静岡県袋井市の出身で地元の鉄道とイメージしたこの動画は感動ものであった。

発車まで慌てて上記の動画と上記のアプリを入れておく。そうしているうちに車内は窓側座席が全て埋まる程度お客が集まった。JR北海道としては「力を入れた列車」であるためか?運転席には腕章を付けた背広氏も乗務する。

↑武佐~別保

↑別保駅に8:31着。次の上尾幌まではひたすら木に覆われた所を走る。

スマホアプリのガイドを聴く。釧路町の紹介である。牡蠣の粒が大きくコクがあって、日本一遅い桜祭りが開催されると言う。釧路市の紹介も聴けて、海産物がおいしく、幣前橋からの夕日が良くて、阿寒湖では夏の平均気温が21度のため長期滞在する人も多いとか。

花咲線の釧路~根室は近いように感じるのが感覚として狂っているのだろうか?実際には135kmも距離があって、札幌からだと旭川や室蘭に行くのと同じである。花咲線列車は各駅停車が主体でありながらも、150分(2時間30分)程度で、駅間も長いため意外と速く感じてしまう。

尾幌では乗降なし。さすがに9時近くになれば高校生はいない。ほとんどが観光客で、一部だけの地元客である。発車するとスピードアップ。80km/hまでは出す事が可能だ。

↑尾幌~門静

牧草地を走る所もあってか、馬の群れが車窓から見えてきた。

↑門静駅。「もんしず」と書いた面白い形の駅舎をしている。

右に大きく厚岸湾が見えてきた。この日は通常通りの速度で運行したが、2018年12月1日からは門静~厚岸でも、ゆっくりと車窓を楽しめるように一部列車で徐行運転を開始。対象列車は5627Dと5626D(根室8:22発)の1日2本のみだ。徐行運転をするため、これらの列車は時刻変更して対応。

住宅地が増えて厚岸。さすがにこの駅ではお客がそれなりにあって、3人程度が下車。しかし人の流れは釧路に対してが多いためか?乗る人は誰もいない。

★奇跡のクリスタル車窓花咲線見所①、厚岸~糸魚沢の「別寒牛湿原」山側

花咲線の最初の絶景車窓ポイントが、厚岸町にある「別寒牛湿原」である。湿原のど真ん中に線路があって、車窓から見るとまるで湖面の上を列車が通っているような感じになる。列車が「船」や「ボート」のような感じだ。根室行きの進行方向左側から撮影した写真を掲載するが、私としてはこの逆の右側がオススメで、こちらは帰りの列車で楽しむ事にした。

↑左側(山側)からは湿原らしい車窓が見えない。見えたとしても一部だけだ。当然お客もその事を知っているため、車窓狙いのお客は最初から右側の座席に座って居るか、右側の空席やデッキに出て車窓を見たり、撮影している。

アプリのガイドによると、1993年にラムサール条約に登録されて以来注目されているようになったと言う。4つの川が流れ込み、タンチョウやオオシロワシが飛来。山側には国道44号が通り、国道沿いには鳥を観測できる小屋もあって、カヌーをする人からも人気のようだ。

↑糸魚沢に到着。国道44号沿いでここまで来れば別寒牛湿原も終わり。木に覆われた所を走る。峠?らしい所を超えているらしく、スマホ電波も入らなくなった。するとシカが現れて急ブレーキ!何もなく再加速した。

花咲線では、シカ等の野生動物の線路進入が多く、列車との触車事故も少なくない。JR北海道としては頭の痛い所で、いろんな対策をやっているが、環境の変化などにより野生動物の出没回数も増加傾向だ。私が乗っている中では、花咲線は突出して動物出没による急ブレーキが多い。幸いにも触車事故までには発展していないが、500キロ近い巨体なシカと触車すれば頑丈なキハ54でさえも無傷では済まない😖

38回目に続く(下記をクリック)

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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