【なぜ有名人の不祥事を暴けるのか/コンビニ成人雑誌販売終了は売れない事が理由?】週刊誌報道を考える
もくじ
★週刊誌はなぜ有名人の不祥事を暴く事が出来るのか?
「週刊文春」は、芸能人や政治家等の不祥事を明らかにさせている。「新谷(発行人・元編集長)良い仕事やるな!」と思う今日この頃。
「文春」に限った話ではなく、別の週刊誌においても過去にはいろんなそれを明らかにさせて、職を解かせたり、社会問題化している。
「文春」や「週刊新潮」、「週刊現代」等の週刊誌の編集を経験した者が言っていた。
「大手新聞が”ネタ”として取り上げない事を書く」事が基本的なスタンス。確証を取るためには何年も継続的に取材を続け、取材対象者を徹底的に探して、とにかく”ネタ”を作る。
これは地道な作業が必要で、テレビや大手新聞に言わせれば、「他にも取り上げるべき”ネタ”がある」として、長くは取材を続けない。長くても半年程度だと言う。
プライバシー侵害や名誉棄損で訴えられるリスクとの戦いだが、それを恐れないのも基本姿勢。
記事として書くのは、主要な事で、決定的証拠になる事は書いていない事が多い。それを書けば、相当個人のプライバシーに踏み込んでいるし、その個人でないと知りえない事を暴露するようなものになる。
それを公表するならば、裁判の席でと言う事なのであろう。
週刊誌全てが客観的な確証を取っているとは言い難い、不十分な記事も少なくない。
一応、”オチ”はあるが、それに至るまでのプロセスがあいまい。
遠巻きに事情を知る「関係者」と称する人物がコメントしているが、その内容に信憑性、具体性、客観性がない。
「ウワサ」として書いているのを、うまく3~4ページ程度の記事として、書籍化しているだけだ。
テレビは意外にも深くは取材しない。
むしろ「言えない事」の方が多い。当たり障りのない無難な事しか言えなくなってしまった。
例えば、「北朝鮮の全戦にいる兵士は一応武器を持っているが、銃弾は必要最低限しかもっていない。なぜかと言うと、クーデターを起こさせないためだ。金正恩は政権転覆の危機がわかっている。北朝鮮はいつクーデターが起きてもおかしくない状況だ。」
と言う事は、専門家であっても週刊誌辺りでは言えても、テレビでは言えない。影響力が大きい事や関係団体等からの抗議や報復がリスクとして大きすぎるからだ。
週刊誌レベルの”ネタ”をワイドショーで「スクープ」しようものならば、スポンサーがどんどん降りてテレビ局や番組の経営が成り立たなくなる事もあろう。
すなわち、テレビは週刊誌の報道を単に広めていると言う「スピーカー」みたいになっているのだ。
週刊誌はどうやって取材対象者(暴こうとする有名人)を決めているのかわからない。
業界内部には、「ウワサ」があって、その人を取材して偶然わかったのか?
それともストーカーやパパラッチみたいに、多くの有名人に対してずっと貼りついて行動を監視しているのか?
後者ならば、エスカレートして第二・第三のダイアナ事件になりかねない。
週刊誌によって、世の中があり方・トレンド等が決まってしまうのであろうか?
★コンビニで成人雑誌を販売しなくなる理由は?
コンビニ各社は2019年8月以降、成人雑誌(いわゆるエロ本)を販売しない事を決めた。公式発表によれば、2020年の東京五輪開催で外国人観光客が増えるため、市中の店舗で堂々と成人雑誌がある事自体「世界基準では非常識」であること、女性や子供に安心して利用してもらう事である。
私は、成人雑誌が多い(棚いっぱいに入っている)コンビニ店=治安が悪い地域と思っている。そもそも今やコンビニでは雑誌が売れない時代だ。私もそうだが、雑誌や書籍は書店やコンビニと言った実店舗で買う事は激減し、ほぼ全てがアマゾン(ネット通販)である。売れ行きに応じてコンビニも売り場レイアウトを変更しており、中には雑誌の棚を大幅に縮小して、元々雑誌があった場所にアマゾンや楽天、LINE等のポサカード売り場になっている。今やポサカードがかなり売れるらしいが、私は使った事がないのでどんなものか?よくわからない。
「今時、エロ本を買う人が居るの?」と思う今日この頃。実際問題成人情報媒体は雑誌→ネットに変わっている時代で、スマホ1台あればいくらでも見られる。コンビニで成人雑誌を買う人は、スマホ等を持たないか、情報媒体よりも雑誌媒体の方が好きと言う個人的な好みのいずれかだろう。情報媒体に変われば、今やコンビニで成人雑誌を買う理由が消えた。そのため、コンビニとしても成人雑誌の売れ行きが悪くなり、売れなくなったので成人雑誌の販売終了。それが本当の理由であろう。当然公式発表の事も本当の理由の1つである。
多少話がそれるが、ファミリーマートは「無印良品」の販売終了も決めた。これはファミマの”親戚”である良品計画と言う会社のプライベートブランド(PB)を置かせてもらっているに過ぎない。当然ファミマとしては自社のPB(ファミコレ)を置いた方が収益アップにつながるので、”親戚のPB”を置いた所で”おいしい所”はあまりないのだ。
何が言いたいのか?と言うと、昔から言われている事であるがコンビニは「売れない商品は置きたくない」のが本音。今までは「買う人が居るかもしれないから」と言って、売れなくても置いている所があったが、競争が激しい昨今そんな事を言える状況ではなくなり、「お客が必要とする商品でも売れない商品(収益が悪い商品)は置かない。売れる商品(収益が良い商品)しか置かない」に転換している表われが、成人雑誌を置かなくなった理由、ファミマが無印良品を置かなくなった理由ではないか?と私は思う。逆に言えば、PBばかりにして売れる商品だけを置く構成にして、競合他社(コンビニ、スーパー、ネット通販など)からお客を奪うのであろう。
個人的には、成人雑誌になるか?ならないか?微妙なもの、例えば、「週刊実話」とか「アサヒ芸能」あたりが販売継続となるか?
内容的には、実質的に成人雑誌なのでコンビニで成人雑誌販売を終了するとなると、「週刊実話」や「アサヒ芸能」が販売継続となるならば、今以上に過激な性描写を表紙の時点で展開するのではないか?
私としては、この種の雑誌も販売終了にするべきで、性描写のある記述のある雑誌は一切コンビニでは売らない!がスッキリしてわかりやすい。あとは「超タブー」と称する非常識極まりない雑誌が平然と売られているが、こんな奴は廃刊が妥当で(当然コンビニでも売るべきではなく)表紙を見ているだけで気持ち悪いと言うか、頭に来る。
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