【奇跡のクリスタル車窓花咲線/5622D厚岸→釧路】北海道の維持困難線区を見る㊱

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2018年9月乗車記。花咲線(根室本線釧路~根室)をこの日は乗りまくる!厚岸から朝一番の5622D釧路行きに乗る。花咲線では珍しい2両も連結していたが、その実態は「通学列車」。お客の9割が通学の高校生で、一般客がほとんどいないためかなり目立つ存在に

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【乗車日】2018年9月21日(金)

【列車番号】5622D(釧路行き)

【時刻】厚岸6:40→釧路7:34

【車両】キハ54-521+キハ54-514

★厚岸始発の釧路行き5622Dは典型的な「通学列車」!まさに”走る教室”

早朝起床すると、耳に入ってきたのはカモメの鳴き声であった。厚岸港の周辺にはカモメが無数に飛来し、心地良く感じた1日の始まりだ。テレビ等では見たことがあるが、実際に生で現場で聴けるのは気持ちが良い。

宿を出発して厚岸駅に向かう。厚岸の中心部にあるのが花咲線(根室本線の釧路~根室)の駅である。この日は同線を中心に乗り歩く事にした。JR北海道が大絶賛売出し中!とも言えるのが花咲線。次々と観光向けの列車を導入しているが、あくまでも外観を花咲線沿線のイメージに変更しただけで、車内については全く変わっていない。これは車両を供用する釧網本線の同じだ。

花咲線も維持困難線区の1つであるが、宗谷本線と同じ性格を持っている。それは日本の最東端(宗谷本線の場合は最北端)に向かう鉄道であるため、国防上残しておく必要があると位置付けている。仮に鉄道が消えて大量の物資輸送や人員輸送が必要になった時に、道路交通だけでは無理があるのだ。最近は稚内から海底トンネルでサハリンまで鉄道を通して、サハリン経由で大陸に入り、そこからシベリア鉄道でモスクワや欧州諸国への壮大なる鉄道計画も浮上する今日この頃。

花咲線は輸送密度が2017年度264人/日であった。この年から集計方法を見直したため、2015年度は449人/日よりも半減した形だ。前回2016年に花咲線に乗った時と比べれば、ややお客が減少したような気がした。JR北海道としては花咲線を維持する事はしんどいが、国防上の理由で、場所的な理由で、「何が何でも残さないといけない」。少しでも集客に向けていろんな努力をしている事をみなさんには、お伝えしたい。

↑厚岸駅に到着。6:40発の厚岸始発の5622Dに乗る。少し時間があったので、駅の周辺を見てみると、「牡蠣」(カキ)の店が多い。厚岸は牡蠣の町。複雑な地形をした厚岸湾は牡蠣の宝庫。国道44号沿い道の駅でも牡蠣を前面にアピールしている。

↑ちょうど6:21発の根室行き快速はなさきが発車して行った。キハ54の単行であったが、空席が目立った。この先根室までの約88キロ目立った大きな駅もないため、利用が限られるのが現状だろうか?

↑ホームは駅前の単式ホームと島式の大きなホームが1つずつ。ホームに面していない線路が複数あるが、今使われている形跡はなさそうだ。花咲線は構内が広い駅が多く「幹線らしさ」を感じさせてくれる。

↑花咲線では数少ない有人駅。朝6:30の時点で既に駅員がいる。本州ならば最も遅く7:00以降にようやく駅員が出て来るところも多いが、北海道では朝の営業開始は早いが、逆に営業終了時刻が早い事も特徴で厚岸の場合、6:20~15:10まで営業。それ以外の時間帯も駅員はいるが、改札業務やきっぷ販売は実施しない。

↑駅前の単式ホームに止まっていたのが5622D。花咲線では珍しく2両も連結。当然ワンマン。始発駅なので全てのドアが開いている。車内を見てみると発車10分前の段階でも、既に多くの座席が埋まる。お客の9割は通学の高校生。一般客はほとんどいない。完全な”通学列車”なのであるが、それで支えられているのが花咲線と言う現実を見てしまった。

↑反対側の島式ホームへ。5622Dが止まっている線路は、単式ホームと島式ホームで供用しているようだ。

キハ54-514の車内に入ると空席があったので、ここに着席する。高校生しかいない車内のため、一般客の存在が非常に目立つ。騒がしいことはなくて、参考書を開いて勉強したり、スマホやったり、寝ていたりする。ある意味平日の東海道新幹線みたいな”走る会議室”ならぬ”走る教室”のような雰囲気で、それを知らない部外者が入りにくい(乗りにくい)感じだ。同業者(鉄道ファン)も意外と居ない。

海沿いを走る路線であるが、直接的に海が見える場所は少ない。雪や風から守るための鉄道林に覆われる。それでも一部区間は朝日が直接入り込むため、進行方向左側を中心に窓にはカーテンが閉まっている。

上尾幌(かみおぼろ)~別保(べっぽ)で峠越え。例の鉄道林の所だ。シカが出やすいため断続的に警笛も使われる。花咲線では道内でもトップクラスの動物支障事故が多い。運転士も神経を使う所が多く、「鉄道ジャーナル」の過去の記事を読むと、乗車列車が動物と触車したとか、そこまでは至らなくても200頭以上のシカの群が線路を渡る所が描写されている。

通学の高校生は釧路市内までの”通し”である事は、最初からわかっていた。動きがあったのは東釧路で空席がかなりの数発生する。東釧路に釧網本線に乗り換える場合、一度車内で花咲線の運賃を精算する必要があると放送。ワンマン列車では花咲線~釧網本線の”通し”で運賃を支払う事は出来ず、事前に駅できっぷを買っておくことになる。

37回目に続く(下記リンクをクリック)

【奇跡のクリスタル車窓花咲線5627D釧路→茶内】北海道の維持困難線区を見る㊲

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普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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