【客車が先頭「くしろ湿原ノロッコ4号」塘路→釧路】北海道の維持困難線区を見る㉞

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【乗車日】2018年9月20日(木)

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【列車番号】9333レ(くしろ湿原ノロッコ3号釧路行き)

【時刻】塘路(B58)14:48→釧路(K53)15:36

【車両】自由席1号車のオハ510-1、他客車3両連結

★帰りの釧路行きは客車が先頭で機関車が後ろに!「くしろ湿原ノロッコ」の車両はそろそろ新車か?と思いつつも、神聖な釧路湿原を進む

↑折り返しの「くしろ湿原ノロッコ3号」に乗る。指定席券は確保していなかったので、行きも帰りも同じ車両の自由席である。「くしろ湿原ノロッコ」は機関車牽引の客車列車であるが、塘路では機回し(機関車の位置を変更する事)はやらない。行きの塘路行きは機関車が先頭に立つが、帰りの釧路行きは客車が先頭になる。これは前回も書いたとおり、客車側には「キクハ」形式の運転台があるため、釧路行きの制御は全てキクハから行い、動力だけは機関車から得る方式だ。

↑塘路発車前の自由席の様子。空席が多い。対して指定席はそれなりに座席が埋まる。「くしろ湿原ノロッコ」は指定席の両数が多いので、お客もこちらに乗る傾向が強い。JR北海道は「時期や列車によっては自由席が大混雑し、乗車出来ない事がある」と知らせているため、確実に乗れる指定席に誘導している。

団体客の様子を見ると、観光バスをチャーターして塘路まではそれで来て、そこから釧路までは「くしろ湿原ノロッコ」に乗ってもらうスタイルが多い。これは大井川鐵道のSL(蒸気機関車)乗車と似ている。観光バス組はほぼ全員が指定席利用であるが、そのうちの一部はJR西日本のきっぷ入れを持っていた。この中に必要なきっぷを入れているのであるが、お客は日本全国から来ている。

↑乗車証明書。発車後にすぐに車掌が現れて検札。検札後に渡されたのがこれだ。行きの塘路行きと帰りの釧路行きではデザインが異なるのがポイント。2019年度も「くしろ湿原ノロッコ」は運行されるが、デザインは写真のものと異なるはずだ。

「くしろ湿原ノロッコ」は平成元年(1989年)に登場し今年で30年を迎える。種車は貨車だったそうで、これを旅客車に転用改造した形だ。平成10年(1998年)に「2代目」と称する今の形になったと言う。とは言っても種車を含めると車齢は恐らく50年近くになるだろう。老朽化も進行しているだろうから、そろそろ新しい車両に変更・・・と言う話も現実的な事になるだろう。今のJR北海道の事情からして新車で用意する事は難しいだろうから、不要になった気動車を改造する形が良いだろう。

↑塘路~細岡(B57)

再び釧路湿原を見ながら釧網本線を進む。そもそも本州では「湿原」と言うのをあまり聴かない。ないことない。あるのだが、日本の「湿原」の約6割はナント!釧路湿原だと言う事にはビックリだ。釧路湿原のど真ん中を流れるのが1級河川の「釧路川」。1本の川が3本の川のように見えるのが特徴だ。

釧路湿原のど真ん中は人が入る事が出来ない。これは数千年も前からのことで、人が入ると泥沼に足を取られてしまい動けなくなると言う。このご時世なので、無理矢理立ち入ってYoutubeあたりに「釧路湿原の中に入ってみた!」みたいな動画をアップする輩もいるだろうが、オチは「出られなくなったので、助けてぇ~」となって警察や消防の迷惑になるだけだし、数千年も人が入っていない=神聖な場所なのだから、時代が変わっても立ち入らないようにする事が、釧路湿原の価値を向上させるに違いない。

↑釧路湿原(B56)~遠矢(B55)

本当にビックリするくらい何もない大自然!この奥にあるのは何なのだろう?と”奥にある世界”を想像する自分がいた。

↑東釧路駅(B54)。直前で釧路湿原が終了して住宅地となった。右にカーブして花咲線(根室本線)と合流すると着く。厚岸・根室方面は乗り換えとなるが、終着の釧路まで行っても同じ列車への乗り換えになるし、JRのきっぷのルール上東釧路~釧路は往復しても途中下車しない限り、余計に運賃がかかる事もない。

↑釧路到着は15:36の定刻。「くしろ湿原ノロッコ」は4号までの運転で、他に運行する列車もないため、釧路到着後はそのまま車庫に入る。機関車から最後尾までキレイに編成で撮影しようかと思ったが、立入禁止場所に入らないと撮影できない事がわかり、結局はご覧の通りの中途半端な構図からの写真が限界であった。

一時的に下車客で混雑したが、それを除くと主要駅と言うのがウソのような静けさ。たまにJR標準の音楽に次列車案内が自動で放送される程度。駅員が”鳴く”事もない。ホームに居るお客もほとんどいない。北海道の場合は「列車別改札」が基本なので、「改札を行います」の放送が入るまで、お客がホームに入って来ないのもごくごく自然の事だ。改札自体は釧路駅のような自動改札設置駅ではいつでも入出場できるが、冬の雪が降って冷たい風が吹く中、暖を取れるものが全くないホームで待ってもらうよりは、それがある改札外(駅コンコース)で待ってもらった方が良いに決まっている。実に北海道の「列車別改札」は合理的なやり方だ。

35回目につづく。

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KH8000

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