【2019年3月で廃止決定の根室本線尺別駅と直別駅を訪問】北海道の維持困難線区を見る㉔

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【訪問日】2018年9月19日(水)

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【場所】釧路駅(K53)からレンタカーを借りて、国道38号線経由で尺別駅(K44)と直別駅(K43)へ

★「STATION DINNER946」が消えた!釧路駅

↑釧路に着いた「スーパーおおぞら3号」。折り返し13:39発の札幌行き「スーパーおおぞら8号」に変わる。お客が下車すると車内の清掃に取り掛かり、終了後のホームで待つお客が乗車。かなり慌ただしい。「スーパーおおぞら」の運用は結構単純で、札幌・釧路到着後はそのまま折り返す事が多い。札幌は一旦側線に入線するが、釧路ではそれをやらずにホームで折り返す。釧路駅は改札前の1番のりば発着に限定。1番のりばの線路だけが他ののりばのそれよりもかなり立派。マクラギがコンクリート化されているので、違いがすぐに分かるだろう。

↑13:25発の根室行き5631D(キハ54-523)が発車。基本的に花咲線と「スーパーおおぞら」は接続するダイヤとなっている。だが単行でも十分程度の客数で、同じ根室線でも釧路を境に大きく輸送量に差が大きすぎる。

↑釧路駅は日本最東端の自動改札機設置駅。駅舎の前に立つと「あれ~?」と思ってしまった。右側には「STATION DINNER946」と言う看板があるはずであったが、ない!どうやら外されたらしい。「946」とは「くしろ」と読める。

釧路駅の中には飲食店が何店かあって、食事する事に困る事はない。北海道らしく待合室も改札外に完備しており、列車の本数が少ないため長時間待っているお客も少なくない。

↑「北海道フリーパス」の宣伝も。釧路駅は国鉄時代に建てられた駅舎で、鉄道管理局が同居。今は組織名が変わり釧路支社であるが、昔は全国的にこの手の駅舎が多かったものの少しずつ姿を決して行き、新潟、米子は新駅舎への建て替えが決まっている。釧路では建て替えの話がないのでこれが最後の鉄道管理局同居の駅舎となろう。

★かつては「尺別鉄道」と言う私鉄もあった尺別駅で貨物列車とスーパーおおぞらが交換

釧路駅近くでレンタカーを借りる。廃止がウワサされていた根室線の尺別駅と直別駅に向かう。このブログを執筆する直前に2019年3月のJRダイヤ改正の概要が公表され、ウワサ通り尺別駅と直別駅は廃止する事が決まった。理由は1日1人以下の利用者しかいないためだ。両駅の最終営業日は2019年3月15日(金)で、翌日以降は基本的に入る事が出来なくなる。

国道38号線を帯広方面に約50キロ1時間ほど走る。国道38号線は走りやすい道で、基本的には根室線と並走する。一応「尺別駅」と言う看板があるので、これに従って国道を左折。数百メートルは片側1車線程度の道であるが、左右は草むらに覆われている。建物がないどころか人の気配さえも感じられない。海岸が近いため、魚釣りやサーフィンを楽しむ人のクルマが何台も止まっていた。少なくても尺別駅を使って根室線で来る人は皆無である。

↑尺別駅に到着。クルマを止める事が出来る適当なスペースがなくて、駐車に苦労する。なんとか見つけたオフロードのスペースに止めておく。なお尺別駅も釧路市で次の直別も釧路市なので、とにかく広い市である事を知る。

↑駅舎にはスズメバチが出ると言う。駅舎にはスズメバチに遭遇した場合の対処法の説明も・・・。

↑駅舎の中はイスが数席分。かつてあった「尺別鉄道」の歴史を説明。尺別駅の構内がやたらと広いのが尺別鉄道の跡地だと言う。今は草むらになっているため直接的にわかるものになっていない。知らない人が見ると国鉄の敷地と思ってしまっても仕方ない。

↑広くて大きい相対式のホーム。駅舎前のホームは帯広・釧路両方面からの入線が可能な配線のようである。基本的には駅舎前のホームは釧路方面からの列車が入線し、駅舎の反対側のホーム(階段連絡)は帯広方面からの列車が入線。貨物列車が入る事、「スーパーおおぞら」が高速で通過するため線路が立派になっている。軌道が強化されてマクラギがコンクリート化されているのは、釧路駅1番のりばと同じ。すると、釧路方から貨物列車が入ってきた。

↑JR貨物のDF200-107と長い貨車が入線。一般的なコンテナ貨物(農産物が中心?)に加えて化学製品を運んでいるようだ。

↑強力なディーゼルエンジンが響く。この貨物列車は釧路発(K52新富士駅構内)と言う事はわかるが、行先がわからない。少なくても帯広までは運行するはずで、先は石勝線を通って札幌・苫小牧方面に進むのだろう。貨物列車の時刻表を持っていないので、情報が何もわからない。

↑釧路行きの「スーパーおおぞら5号」と交換。駅として廃止した後も信号場としては十分機能するはずで、運転上は欠かす事が出来ない存在が尺別なのだ。

↑尺別駅から見る周辺。うっそうとした地域。建物が何もない。「原生林の中にある駅」とも言いたくなる。ここに駅があっても利用は期待出来ない。維持費を用意出来ないため廃止になってしまう・・・それは仕方のない事だ。

↑貨物列車が発車。両数は長い。コンテナもかなりの数を搭載。

↑ボロボロになった駅名表と柱。本当に最小限の事しか整備していないことがわかる。

↑駅舎をホーム側から見る。駅として廃止した後は残るか?どうか不明。石北本線ではそれなりに残っているが、根室線では解体処分になっている駅が多い。実際にお客が立ち入れる場所は狭い。

★国道38号沿いでクルマを置くスペースが広くて駅舎も新しい・・・なのに利用者が1日1人以下と言う矛盾の直別駅

次は隣の直別(ちょくべつ)。道なりに国道38号を進むだけで距離は5キロほどあるが、それでも道が良いのでたったの5分で着けてしまう。

↑直別駅に到着。国道38号の「直別」信号の真ん前。国道沿い。なのに利用者が少ない。この矛盾がどうも納得出来ない。

↑駅舎はログハウス風の新しい駅舎。尺別とは異なり駅施設は相対式ホームだけのシンプルな作り。もちろん線路は立派な作りである。尺別とは逆の関係になり、駅舎前のホームが釧路方面行き、駅舎と反対側のホーム(階段連絡)が帯広方面行きとなる。

あっけなく直別駅に着いたのがビックリしたが、国道沿いに関わらずなぜ利用者が1人もいないのか?クルマを止める事が出来る場所もあるので、駅から少し離れていてもクルマで送迎すれば利用が期待出来そうにも思うのだが・・・。

「でも家はない。誰が使うのか?」メモには記してあり、現場で思った通りの事をメモをしたが、必ずしも国道があるから、コンビニがあるから、商店があるからと言っても、必ずしも駅の利用者が多いとは限らない。この事実は単に列車に乗っているだけではわからない。この事を意外にも初めて知った。

25回目に続く。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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