【まさか”横山コノヤロー!!”とLFから呼ばれた!】毎年クリスマスは「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」
もくじ
★意外に知られていない?12月24日正午からの24時間は「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」
テレビでは、24時間以上連続放送する番組、日本テレビの「24時間テレビ」、フジテレビの「27時間テレビ」、2017年にはネット系テレビ局のAbemaTVが元SMAPの一部のメンバーを起用した「72時間ホンネTV」が話題を呼んだ。
では、ラジオでは毎年定期的に全国ネットで放送するこの手の番組があるのか?と言うと、ある。
「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン2018」(ニッポン放送)
↑それがニッポン放送(LF)制作・幹事局で全国11局ネットで共同実施するの「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」(以下、「ミュージックソン」と略)は今年(2018年)で44回を迎える。
この回数はLFのものであり、RCC(中国放送)やRNC(西日本放送)だと歴史が浅いため回数が低い。RCCの「ごぜんさま」を聴いていたら今年(2018年)で11回目だと言う。(詳細後術)
日本テレビの「24時間テレビ」に近い性格で、リスナーから街頭等で募金を募り、集まった募金を社会福祉に活用する。日本テレビ系列で24時間テレビとミュージックソンの両方を放送しているのはSTVとRNCのみである。
具体的には、視覚障害者(目が見えない人)に対して、街頭にある信号機の場所がわかるようにするために、「音の出る信号機」を設置、「声の図書」(録音図書)、点字ブロックの増設、点字の普及、盲導犬の育成を行うための原資として使われる。特殊なものとしては2018年の西日本豪雨で被災した福祉施設に対して福祉機器の進呈を行う取り組みも同時実施する(RCC)。
首都圏における「音の出る信号機」(横断歩道信号が青の時に♪ピヨピヨと鳴る)の2割はミュージックソンの浄財から生み出されている。
「24時間テレビ」の場合、同じ社会福祉目的でも活用範囲が広域だが、「ミュージックソン」の場合は、ラジオ番組らしく「目が見えない人のための手助けをする」事に限定している事が特徴だ。
「24時間テレビ」は日本テレビ系列のほぼ全国で放映されて、募金活動も展開されているが、「ミュージックソン」は一応全国ネットであるものの、全てのラジオ局が参加しているわけではない。NRN系列(ニッポン放送・文化放送の番組をネットする地方局の事)における展開で、JRN系列(TBSラジオの番組をネットする地方局の事)では展開していない。大抵の地方局はクロスネット(NRNとJRNの両方の系列局になっている)なので、やろうと思えばいつからでもミュージックソンをやる事は可能である。
2018年は下記の全国11局がミュージックソンを放送。
STVラジオ(北海道)
青森放送(RAB)
IBC岩手放送
ラジオ福島(rfc)
ラジオ大阪(OBC)
和歌山放送(WBS)
西日本放送(RNC・香川県のみ。テレビでは岡山県も対象エリアだがラジオは他局のため対象外)
中国放送(RCC・広島県)
九州朝日放送(KBC・福岡県)
ラジオ沖縄(ROK)
私が住む静岡のSBSラジオではネットされていないため、ミュージックソンの知名度は低い。代わり?と言ってはあれだが、「ありがとうの手紙」「メッセージフォーユー」(だと思った)と言う特別番組を12月24日前後に公開で放送。SBSがミュージックソンをやるならば、これを組み込めばいいのにと思う今日この頃。
ただ、毎晩深夜に放送されている「オールナイトニッポン」(25~27時)では12月24日分(正確に言うと12月25日午前1時から)に関しては、ミュージックソンの特別番組が放送されて募金も呼び掛けられるので、短時間ながらも一応全都道府県でネットされている事になる。
上記ミュージックソンを放送している局も原則24時間放送で、STVやKBCのようにミュージックソン開始年(1975年)から全て放送している局もあれば、前述のようにRCCは2008年から、RNCは2012年からと最近始めた局もある。
「24時間テレビ」のように全編をニッポン放送から流れてくる分を”垂れ流す”のではなく、各局で「ミュージックソン」の”看板”を付けて、自社制作の形で放送する事が多い。
基本的には各局メインパーソナリティー(総合司会)を用意して、この人が出演する。知名度が高い同局人気番組のパーソナリティーや同局のアナウンサーがメインパーソナリティーになる事が多い。
KBCは「pao~n」(平日13~16時)でおなじみの沢田幸二エグゼクティブアナウンサーである。沢田エグアナいわく入社以来毎年ミュージックソンを担当しており、担当から外れたのはたったの2回だけ(別の仕事が入ったためらしい)。ミュージックソン自体がライフワークになっていると言う(2018年11月1日のpao~nより)
「24時間テレビ」同様に公開生放送する事がほとんどで、24時間全編を公開するわけではないが、12月24日の正午から夜にかけて、12月25日の朝から正午にかけてが多い。公開場所は商業施設や放送局が主体で、RNC、RCC、KBCは「ゆめタウン」の一部を貸し切って公開している。
★地方局は必ずしも24時間連続生放送ではない。ネット受けする時間帯も意外と多い
間違いやすいが、12月24日正午~12月25日正午までの24時間連続生放送をしているのはLFくらい。他の地方局はJRN系列のニュースを必ずネットしないといけない事もあって(「ネットワークToday(平日17:30~17:45)」「生島ヒロシのおはよう一直線(平日5:30~6:30)」)、完全な24時間連続生放送はやりたくても出来ない。
地方局による自社制作のミュージックソンは、意外と短い時間しか放送していない事が多いのだ。Wikipediaにあった情報であったが、ある年にある地方局は24時間中、自社制作は14時間だけ。残りの10時間はLFからのネットを受けで対応した事も。
特に12月25日の午前1~5時は、私調べだが2018年の実績からして自社制作していたのはRCCだけ(詳細後術)。残りの地方局は全てLFの「オールナイトニッポン」を通常通りネット受けしていたことになる。(誤りがあれば指摘されたい)
また12月25日の午前5~7時までもほとんどの地方局で自社制作をしていない。基本的には通常の番組を放送する事になる。ミュージックソンの特別番組が本格的に放送するのは7時以降で、公開放送は9時や10時から、正午までとなる事が多い。
つまり、深夜も自社制作している所はほとんどないのだ!
理由は、制作費の都合、放送企画のネタがない、出演者やスタッフが確保出来ない等であろう。
★radikoの区切り時間に注意!
radikoでミュージックソンを聴く場合、厄介な事になっている。
それは区切り時間。例えばLFの12月24日の場合(2018年実績)・・・
12:00~14:00
14:00~16:00
以後2時間ずつに分割する。
まだこれならば、聴ける時間が3時間までに制限の「タイムフリー」でも聴きやすい。
これに近いのがSTVで、基本的には通常の番組時刻に合わせて時間を区切っている。例えば、「まるごとエンタメ~ション」の場合は・・・
13:00~15:00
15:00~17:00
と普段から区切っているので、ミュージックソンでも同時刻で区切っている。これもタイムフリーでは容易に聴ける。
だが、タイトル名も通常の番組名となるが「ミュージックソンバージョン」と付け加えられるものの、パッと見ではわかりにくい。
これがRCCの場合は下記の通り。
12:00~17:00
17:46~21:00
21:15~28:58
↑これだと3時間を軽くオーバーしている。私個人的には21時以降はどこを取っても”必聴”なので、約8時間も区切れないのはなかなか辛い。結局は”終夜運転”で夜通しリアルタイム(生)で聴かないといけない。
こう思っているのは私だけではなく・・・
「届いたメールに目を通していると、ほとんどが”radikoの区切る時間をもっと短くしてくれ”と苦情ばかりで凹んだ」
(12月24日のゆめタウン広島からの公開放送で、横山さんのコメントから)
↑このような苦情が殺到したため急きょ12月25日の深夜になって・・・
21:15~25:00
25:00~28:58
に区切られた。
地方局は意外とどこもこんな感じで、KBCも・・・
12:00~18:35
19:00~24:00
と長い。もっと”えげつない”のがIBCで、これどうやって聴けばいいんだよ?!と思った次第・・・
12:00~27:00
(12月25日)5:00~12:00
↑こんな区切り方をしたら、タイムフリーで聴く事はとても出来ない。
私はRCCをメインに聴いているが、他局をタイムフリーで聴こうとするとかなり大変だ。そもそもどのタイミングが”聴きどころ”かわからないため。それは各局のホームページのタイムテーブルを参考にすれば良かろうが、局によってはそれがない所もあったので(どこかは忘れたが)、そうなると余計に聴けなくなる。とりあえず後でSTVでも聴いてみようかと思うが。
★前代未聞!LFからの呼びかけがまさかの「横山コノヤロー!!」。もちろんこうなったのは?
「声の握手」。これはLFから各地方局と中継を結んで、各局のメインパーソナリティー等と2~3分程度現況を報告するもの。例年は淡々と各地から中継が続くので、意外と?聴いていて面白くない。だが今回は最初から明らかにおかしかった。
LF:「札幌です。STVラジオの、札幌よしもと所属の”しろっぷ”さん!・・・”カルテット”ですか?」
私:「まさかこの”くだり”は、(爆笑問題)カーボーイの”あれ”か!?」
但しSTVとのかけあいは普通に終わって、WBSの順番になった時
私:「和歌山は”しそまるの全開金曜日”コンビか・・・でも、しそまるさんはエライハイテンションだが、中川さんはすごい疲れた感じ・・・。なんだこの差は?!会場もあんまり盛り上がっていないような??」
LF:「続いて広島です。”横山コノヤロー!!”」
RCC:「(出演者全員+観客全員)あで~!!」
私:「(大笑い)」
ナント!まさかの”横山コノヤロー!!”と呼ばれてしまった。これは笑うしかない!
説明の必要ないと思うが、こう言うように太田さんがキスマイのメンバーに直接指示していたためである。それもイントネーション等の細かい事まで具体的に。キスマイはジャニーズ所属であるが、ジャニーズの悪口をいつも言っている人と言えば・・・
LF:「沢田さん、(pao~nの)前ピンでジャニーズの悪口ばっかり言わないでください!」
この問いかけに対してKBC沢田さんはまさかの絶句。そんなこと言われるとは思っていなかったため。それでも上手く否定して、「いつもお世話になっております」と交わした。
翌日以降のpao~nの前ピンでは、あえてキスマイの悪口は言わないが、他のジャニーズ所属のタレントはいつも通り悪口を言いまくりなのが、pao~nの持ち味だ。
さらに横山さんは夜になって、21:45頃からRCCロビーライブを公開放送で開口一番に
「(休憩中に)和歌山放送を聴いていたんだけど、普通のニュースでミュージックソンの事をやっていて、”声の握手”の音源が使われていた。和歌山のしそまるの所が流れた後に、”横山コノヤロー!!”と呼ばれて”あで~!!”と叫んだ部分が使われていて、これで”和歌山を中心に盛り上がっている”ってどういうニュースなんだよ!
(中略)今年からRCCはロビーライブの模様を(RCC PLAYで)動画配信を開始したんですよ。こんなのしそまるや沢田幸二の所では出来ないだろ!!」
↑これは本当に面白かった!これがニュースになってしまうのがすごい。恐るべし太田光被害者の会。
★今年も「よなか様さま」(12月25日1:00~5:00)は大注目!
放送内容は各局異なる。基本的には音楽番組なので、公開ステージで歌手や奏者を呼んで曲を披露してもらうものと思って良い。必ずしも全国区で活動する歌手や奏者とは限らず、特定の地域のみで活動する人が出演する事も少なくない。細かい内容やタイムテーブル等は、各局のミュージックソンのホームページを参照すれば、大方の事は書いてある。
昨年同様に今年も12月25日(火)1:00~5:00(の予定。進行状況により多少前後する)からの「よなか様さま」は要注目!これはごぜんさまメンバーが集まり私物をオークション。オークションの落札金額は全額募金される事になっている。
昨年の実績から、私物オークションは思い出のものから、手作りの世界に1つの卓上カレンダー、貴重なTシャツまで。落札時間はたったの5分~10分で、落札者には電話してそのまま放送に流れる。昨年は4人合計で落札額10万円を超えたハイレベルなものになった。今年もそうなる可能性が高い。
事前の予想以上にハイレベルの戦いであった。横山さんが言うには、「ビリになったら1年”ビリ”のレッテルが付く」。
私物オークションに参加したのは、ごぜんさまメンバー4人に加えて、新人アナウンサーの渕上さん。最初から驚きの連続!
渕上さんは、絵(絵画、写生=シャセイ)が得意なので、横山さんと泉水さんの似顔絵を出品。この2人にサインをお願いした上で、落札した人の似顔絵も書くと公言!横山さんは「シャセイが得意なのね!」「シャセイ大会ね!」とずーっとイジリまくり!最低落札額は10,000円からであったが、実際には30,001円で落札された。
出品された瞬間、「あ~今年もこれはビリ確定だな!」と思ったのが中根さん。広島県産の新米コシヒカリ+カープの2018年の数試合だけで配布された非売品の日本酒。新米については自腹で購入したとのことで、オークションのためだけに購入するのもいかがなものか?と言う意見も出たが、オークションの出品が「米と酒」。高く取引されると米屋とか酒屋から苦情が来るのでは?とも言っていたが、最低落札額は20,000円からと強気の設定。落札希望額に満たない額しか入札がないと不調になり成立しない。そのリスクもあったが、実際には成立して取引された額が・・・50,000円であった。
昨年出品したメトロノームが横山さんからは低評価だった泉水さん。まず音が流れた。内容は泉水さんの声による目覚まし。つまり目覚まし時計である。この目覚まし時計は3つまでオリジナルの声を吹き込む事が可能で、1つは放送で流したものをそのまま残すが、残りの2つは落札者が希望する文言を直接泉水さんが声を吹き込んでプレゼントするもの。最低落札額はこれも20,000円から。「これは男性向けだな」と思ったが、実際の落札者は女性で、55,000円も付いた。
私の中では今回最高落札額を出すに違いない!と思った河村さん。ナント今回のオークションのために1年かけて何を出品するか考えたと言う。付加価値が高いものを・・・と考えた結果、昨年と同じくオリジナルカレンダー(卓上式)となった。ブログやSNS等には出していない河村さん個人の写真をカレンダーとして作ったもので、作った本人でさえも自分用がない「世界に1つだけ」のもの。落札希望額は昨年以上の金額と言う事で30,001円から。実際の落札額は77,777円も付いた。
こんなにも値段が高くなったことに嫌気を感じた横山さん。西日本豪雨のチャリティーソングを今年(2018年)新たに作って、これをRCCパーソナリティー総勢34人が歌って、ミュージックソンでも放送。そのポスターを出品。ポスターは2枚しかなく、1枚は作成者の横山さん個人が持っており、もう1枚はRCC社内に掲示。オークション出品は前者で、横山さんが特に目的を告げずに、34人全員から直筆のサインをポスターに書いてもらった。「誰でも参加してください。1円から」。他の4人とは異なり大幅に門戸を開放。だが実際には3位の人でさえも落札希望額は77,777円も付いた。落札者の金額は1が6個付いた、111,111円であった。しかも昨年横山さんが出品したものを落札した人で(大本命の人)、その人の自宅にはRCCラジオの過去のタイムテーブルからいろんなグッズまで展示している”博物館”と化した事で有名。落札者いわく「家宝にします」との事。
後日の「ごぜんさま」を聴いていたら、「声の握手」「チャリティーオークション」はRCCの偉い人からも好評で、別番組からもそのような動きがあると言う。来年(2019年)もあるのかわからないが、RCCのミュージックソンでは今後の恒例企画になりそうな感じだ。
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