【キハ283系スーパーおおぞら3号札幌→新得】北海道の維持困難線区を見る㉒

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【乗車日】2018年9月19日(水)

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【列車番号】4003D(スーパーおおぞら3号)

【時刻】札幌(01)8:54→新得(K23)11:06→釧路(K53)13:20

【停車駅】新札幌(H05)、南千歳(H14)、追分(K15)、新夕張(K20)、占冠(K21)、トマム(K22)、新得(K23)、帯広(K31)、池田(K36)、白糠(K47)

【車両】①キハ283-4、②キハ282-2004、③キロ282-2004、④キハ282-4、⑤キハ282-10、⑥キハ282-3002、⑦キハ283-6、1、2、4、5号車は普通車指定席、3号車はグリーン車指定席、6、7号車は普通車自由席

【備考】北海道胆振東部地震の影響により南千歳~追分で徐行運転

★スーパーおおぞらで道東へ!石勝線一部徐行のため遅れが発生したが、回復運転が半端ない!

札幌からは「スーパーおおぞら」で一気に道東へ。道東へ行く特急は今や「スーパーおおぞら」しかなくて全て石勝線経由である。国鉄時代は滝川・富良野経由の根室本線周りであったが、この区間の同線は今や普通列車だけとなって東鹿越~新得に至っては災害で被災しそのまま廃止になる見込みだ。

時刻表を見ているとJR北海道にも何気に「ホームライナー」がある。しかし運転区間が極端に短く朝は手稲(S07)→札幌、夜はこの逆での運転。手稲駅近くに車庫(札幌運転所)があって、特急車両を回送させるだけではもったいないため、短距離であっても営業に就いているのだ。運賃とは別に100円の乗車整理料金が必要。全車自由席のためグリーン車にも乗車可能。列車番号を見ると「4003D」とあったので、そのまま「スーパーおおぞら3号」になる事がわかる。本当はこれに乗る予定であったが、札幌への送り込みは「カムイ6号」ではなく先発の「ライラック4号」になってしまうため諦めた。

↑札幌止まりの「ホームライナー」として6番のりばに入る。すでにヘッドマークは「スーパーおおぞら」に変わっている。

↑ヘッドマークは日本語と英語を交互に表示。

↑サボは縦型。これはJR四国、JR九州の特急でも見られる配置。

↑「北海道フリーパス」は6回分まで指定席利用が出来る。「スーパーおおぞら」には約4時間30分乗るので、確実に着席するために指定席を確保。1号車のキハ283-4はマクラ付きの指定席専用座席。3A席に着席したが、発車後に車掌による検札の前に指定席券をよく見てみると2A!慌てて正しい座席に移動。誤った座席に座ってしまう事が多くなった。

↑車両の番号、乗車状況を確認するために最後尾の7号車まで歩いてみる。指定席車両は窓側を中心に埋まる。平日と言う事もあって出張利用も少なくない。観光利用も決して少なくない。出張5:観光5と言った利用状況だ。6・7号車は自由席であるが、空席がかなり目立つ。やはり乗車時間が長いため指定席を確保しておく傾向が強い事、座席がマクラなしの元々あるタイプ(古いタイプ)なので、自由席は敬遠されているようにも。

発車前に車内放送では「地震の影響により南千歳~追分間で徐行運転を行うため、10~15分程度遅れる」と言う事が繰り返し入る。北海道胆振東部地震では石勝線では南千歳~追分、室蘭本線では遠浅~三川で地震による線路破損の影響で路盤が安定するまで安全のため徐行運転をしている。石勝線では2018年11月までに解除されて通常速度で運転しているが、室蘭線では2019年3月頃まで続く見込みだ。

札幌を発車した段階で1号車は窓側がだいたい埋まる程度。地震の影響で客数が減っている事もあったが、普段の平日ならばもう少し乗っても良いだろう。発車してすぐに気付いたのが、「これは相当酷使された車両だな…」とと言う事。末期のJR東海371系や311系に似た”変な縦揺れ”を感じた。キハ283系は登場からまだ20年弱の車両であるが、今でさえも1日あたり約1,000キロ走行しており、これが毎日続く。少ない車両数で全ての「スーパーおおぞら」を運行しているため、車両の運用効率とか生産性は良いのかもしれないが、車両にかかる負担は”半端ない”。同じ車齢でも累計走行距離数で見ると他社車両では30年分に相当すると言う。”車齢の割には歳を取っている”のだ。

↑北広島(H07)~島松(H08)

千歳線では速度を抑えた走り方。札幌から決して遠くないが既に「北海道らしい車窓」になった。これは天気の良い日に乗らないと意外に気付かないのかもしれない。

↑特急券をチケットホルダーに入れておく。JRグループでこれがあるのはJR東海の373系(但しホームライナーのみの運用で、小さいきっぷしか入らない)くらいしか他に思い浮かばない。私鉄に広げれば名鉄の特急特別車やミュースカイでJR北海道と同じようにチケットホルダーに入れておけば、検札時も車掌が直接目視するだけで検札出来るのがメリット。だが、紛失や忘れやすいのがデメリットであるため、きっぷの管理は注意が必要。

↑車内表示機はJR東海の383系と全く同じ。

南千歳で数人が乗る。新千歳空港・函館方面からの乗り換え客が主体で、ダイヤも上手く接続出来るように工夫されている。この先は徐行。本来ならば110km/h出るが計測してみると45km/hに抑えられた。今やキハ283系で振り子を起動させる事がない。曲線であっても車体が傾かないため、その分乗り心地が向上。振り子車両特有の「しなる」ような乗り心地も全くなくなり、乗り物酔いのリスクも少なくなっている。

↑南千歳~追分。ゆっくりと走っているため車窓写真の撮影はそんなに難しくない。2A席は進行方向右であったが午前中は逆光となるため、どうしても暗くなってしまうのが撮影の難しい所だ。

↑複線非電化の線路が見えてくると室蘭線。これで追分に着く。本来ならば9:43着であるが、実際には9:49着。本来ならばすぐに発車するはずだが、信号の関係?で3分も余計に停車。9:52発となった。

追分を発車すると速度も戻った。それと同時に縦揺れも復活。

川端(K17)では札幌行きの「スーパーおおぞら2号」と交換。この先の夕張は札幌から近いようで遠い。クルマならば道道で直線的に行けるが、JRは千歳経由なので遠回りとなる。感覚的にJRだと夕張までは遠い。

新夕張には10:12~10:13。そんなに下車する事がない。この時間帯は夕張支線の運行がないためお客も少なくて当然だ。

↑新夕張を発車。この先は新得の手前まで断続的にトンネルが続く。線形も良いためさらに速度が出る。回復運転も本格化してくる。

↑楓信号場では札幌行きの「スーパーとかち4号」と交換。元々は楓駅で1日1本しか列車が止まらない事で有名であったが、今は駅が廃止されて信号場に格下げ。元駅だった信号場は石北本線に比べると少ないが、それでも数キロおきに設置されている。しかも信号場の構内自体が広いため実質的には1キロ程度の複線のようにも見えたりする。山深い所で、路線名の通り「石狩と十勝」の境目。人が住んでいる気配もなく、スマホの電波も届かない。

↑車内表示機で現在どの辺りか?おおよその事はわかる。だがこれが搭載されているのはキハ283系までで、789系やキハ261系では非搭載。代わりに「占冠(次駅)まであと10km」と言う表示になっている。これはJR東日本も同様である。

↑占冠には10:34着。これで8分遅れ。トンネル続きで線形も良かったため遅れを約4分回復する事が出来た。しかしお客が皆無に等しいらしく一応ドアは開くが、すぐに閉まって発車した。

E38道東道と並走。トンネルは少なくなったが山が深いまま。曲線も多く、縦揺れに加えて横揺れもわずかながら感じるようになってきた。

次のトマムではさらに2分短縮させて6分遅れの10:47着。最大で12分遅れていたのが6分も回復。最終的には帯広到着の段階で遅れが完全回復!これはダイヤに余裕がある事もあろうが、キハ283系の走行性能が優れているため、持ち味を最大限発揮した走りと言える。”半端ない”回復運転であった。

トマムは外国人に人気のリゾート地と言う事もあってか、やはり何人も下車。この駅は2016年に利用している。新得駅構内が大雨で被災しトマム~帯広で4カ月程度運休したため、代行バスに乗り換えたのであった。

↑上落合信号場~広内信号場

上落合信号場はトンネル内にあって、ここで根室線富良野方面からと合流するが前述のとおり今は走っている列車がない。この辺からは十勝に入って右に左に大きくカーブを描く。正確に言ってしまえばこの辺は石勝線ではなく根室線となる。とにかく右に左にカーブするのはまるで遊園地で、特に左側の車窓が絶景!

旅客が利用できる駅がなくて、信号場だらけなので具体的な位置の特定が大変。iPhoneで撮影してしまえば今や地名や駅名が表示されるが、そもそも電波状態が悪いのでざっくりと「新得」だけで、具体的な地名がわからない。この事は約1時間半後に苦労する事になる。

23回目に続く。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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