【札沼線晩生内、札比内、豊ヶ岡】北海道の維持困難線区を見る⑲

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【訪問日】2018年9月18日(火)

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【場所】札沼線(学園都市線)の晩生内(おそきない)駅、札比内(さっぴない)駅、豊ヶ岡駅

【備考】クルマ移動。北海道胆振東部地震の影響により列車運休中。

★国道275号が目の前を通り交通量が多い。信号機の跡もあって昔は栄えていたことが伝わる晩生内

次は晩生内駅。難読駅として知られる。と言うか札沼線非電化区間では難読駅だらけで、次の札比内もそうだし、於札内や下徳富も知らないと読めないはずだ。あと気になったのは「札」の字を使う駅がやたらと多い事。北海道では他に「幌」の字を使う駅(例えば野幌、幌向、幌糠等)も多い事。北海道の地名はアイヌ語が語源で同じ日本でも使っている事がそもそも違う。漢字では表現できずカタカナ表記になる地名も少なくない。

↑晩生内に到着。駅の正面入口は農業倉庫と思われる建物と郵便局があるくらい。

↑立派な駅舎ではあるものの、作りとしてはコンパクト。お客が列車を待つ場所と業務用のスペースがあくまでも必要最小限の分だけある感じだ。

↑月形町では札沼線の利用実態を把握するために、各世帯に対してアンケートを実施したと言う。晩生内駅の平均利用者数は1日あたり約3人しかいないので、月形町全体で見たとしても札沼線を利用している住民自体が極めて少ないと思われる。やはり移動手段の基本はクルマで、クルマを持たない人が札沼線と言う図式であろう。

↑それでも列車は1日に6本(片道あたり)来るので、決して多い本数とは言えない。だが浦臼~新十津川が同1本なのでこれと比べれば「かなり多い」と思ってしまうのは感覚がおかしくなっている証拠か?元々はもっと本数が多かったので、JR北海道の経営難もあるのだろうが札沼線単体で見れば利用者数は断続的に減少していると言う事がダイヤから読み取れる。

↑駅舎の中の様子。無機質な駅舎だらけだったが、ここは座布団が敷かれている座席にカレンダーやパンフレット等もある「生活感ある駅舎・待合室」になんだかホッとする。これも地元の人が定期的に巡回し掃除等の維持管理をしっかりやっている賜物である。

↑ホームに出る。改札口の跡も残っているし、信号機があった跡も残っている。ホームの構造的に元々列車交換が出来たようには見えないが、栄えていた時代があったんだと感じた。札沼線に並行するように隣には国道275号がある。クルマが途切れることはなく、写真のようにトラックも目立つ。今や移動手段は国道275号を通るクルマが主体で、時間的に事や便利さで言えば圧倒的にクルマの方が都合がいいのだ。これが冬になれば話が違うのかもしれないが、少なくても雪が消える時期はそうだと言える。

★最近まできっぷ販売をしていた?駅前は国道で交通量が多くてもホームに立つと農地が広がる景色のギャップが面白い!札比内

次は札比内。国道275号を道なりに札幌方面へ約5キロ進むだけである。平均車速が速い道路と言う事もあってかたったの5分で着く。1キロ1分ペースは地方の幹線道路ではよくありがちな事だ。

↑国道275号の「札比内3」と言う信号機を曲がる。曲がったら目の前にあるのが札比内駅だ。

↑札比内駅の駅舎。国道から駅舎に向かっては舗装された広いスペース。駅舎の隣には公共トイレもあるので、本来は良くないがクルマで通りかかったドライバーが一時的な休憩場所としても活用できる。

↑つい最近まで?きっぷを販売していたような形跡が・・・。Wikipediaによれば2010までやっていたらしいが、貼り紙の内容からして最近(ここ1~2年以内)更新されたもののように見えるので、最近(同上)も営業していたように見える。次の豊ヶ岡(秘境駅でおなじみ)までの乗車券を往復分販売しているとあるが、窓口が閉まっていれば買いたくても買えない。客層としては豊ヶ岡には行きたいがクルマで行くのが大変なので(実際にそうだった。後術)、札比内にクルマを止めて1駅だけ札沼線を利用してもらい利用促進を図っている。

あくまでもきっぷの販売だけで、改札は行っていない。「改札はしませんから時間になりましたらご自由にホームにお入りください」と窓口には掲げられている。

↑ホームの様子。国道沿いは住宅や農業倉庫等の建物が多いのに対して、線路が境界となる形で線路の先は農地となっている。この景色のギャップが面白い!ここでも気持ち良い風が吹いていてしばらく景色をボーっと見てしまった。

★秘境駅豊ヶ岡へ!クルマで簡単に行けると思ったが考えが甘かった

次は札沼線の中では有名な駅である豊ヶ岡。本やネットで「秘境駅」として取り上げられる駅で、一部は「クルマで行く事が出来ない」と言う記述もあるが、結論から言えば「クルマで行く事も一応可能」である。GoogleMapsやカーナビを見ていると国道275号からは大きく離れており、約1キロ弱連絡道路(農道)を通る。札幌方面に向かって進んで、石狩川と並走するようになるとカーナビが指示した交差点(特に信号機や標識はない)を通り過ぎてしまい、折り返せる場所が交差点から1キロ先までなく結果的に2キロほど長く走るハメになった。

↑国道275号から曲がった道路はこのように片側1車線の走りやすい道路。アップダウンが比較的あるので、歩いて行くとしんどうだろう。

「豊ヶ岡って秘境駅と言われているけど、全然秘境じゃないじゃん!国道からそんなに遠くないし、道も立派だし。簡単に行けるじゃん!」

と思ったが、これが甘かった。

↑カーナビの指示に従い先ほどの片側1車線の道路から左折すると、ご覧のような砂利道。駅までは約200メートルとの事だが駅までこのような道が続く。クルマ1台分しか通れないため、もし同業者(鉄道ファン)がクルマで訪問していて戻る時と重なるとお互い脱出するのが大変になる。それを考えるとヒヤヒヤものだ。しかも線形的にはカーブしており、見通しも悪い。

↑それでもなんとか豊ヶ岡駅に到着。クルマが入れるのはここまでで踏切を渡する事が出来るのは人だけ。満足にクルマを切り返せるスペースもない。

↑確かに駅周辺は何もない。「何もない」駅は札沼線の他の駅でも言えるが、決定的な違いは山(鉄道林?)に覆われており、周囲の様子がハッキリとわからない事。それでも一応はスマホの電波やカーラジオは通じる。室蘭線の小幌駅とは異なり駅から脱出しようと思えば比較的容易で、先ほどの片側1車線の道路まで歩けば10分くらいで行けるだろうし、国道275号ならば歩いて30~40分もあれば行ける距離。

↑ホームは「板切れ駅」。それでも南下徳富と比べれば立派なもので補強するためだろうか?ステンレス製のパイプが柱として活用。うっそうとした森の中にあるのは札的とは比較できないほどのレベルで、札比内のそれはまだ”かわいい方”。豊ヶ岡は”本格的なレベル”なのである。

豊ヶ岡駅からクルマで脱出する際には、クルマの向きを転回させるのが大変であったが於札内みたいに後退で出させると言う”荒業”をやる必要もなかった。だが豊ヶ岡もクルマで来るのは大変。札沼線利用促進もあるのだろうが、列車で来た方が無難。徒歩で来るのもアリだが、クルマだとそれ相応の運転技術が必要なので、サンデードライバー程度の運転技術しかないのであればクルマで来ないべきである。

20回目に続く。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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