【愛嬌たっぷりの埴輪/さわやかウォーキングの歴史から383系振り子実演まで】海シン(JR東海神領車両区)を見る②
【訪問日】2018年10月14日(日)
【場所】さわやかウォーキング参加→春日井駅(CF07)→春日井市三ツ又ふれあい公園→春日井市落合池→海シン(神領車両区)→神領駅(CF08)を歩く。歩いた時間は約2時間、8キロ

↑春日井駅は思っていたよりも大きな駅。ホームに面してない所にも線路がある。神領車両区の入庫や出庫に使われているのだろうか?

↑10:17発の高蔵寺(CF09)行きの3121M普通は211系を中心にした10両。JR東海の在来線で10両も連結するのは中央西線とJR東日本から乗り入れてくる東海道線熱海~沼津のE231・E233系車両が普通列車では最長。サンライズエクスプレスは14両、貨物列車は26両あるが、JR東海自社の旅客列車だけでこんなにも長い両数連結するのが当たり前のように見られるのは、中央西線ならでは。
改札口を出てコースマップをもらう。これに従って歩く。しかし、実際には参加者が多いくて、順路を示す看板も多数あるので”人の流れ”に付いて行けば迷う事もなければ、コースマップを見なくても一応はゴールまでたどり着ける。実際には具体的な場所の確認等でコースマップやGoogleMapsも見るのだが。

↑国道19号を横断してしばらくすると川に出る。これを土手沿いに進むように看板が立っており、進むと「三ツ又ふれあい公園」と言う所を歩く。



↑愛嬌タップリの埴輪!みんながみんなほほ笑んでいる。今年最も癒された瞬間であった。写真で見てもこの埴輪たちには癒されて気持ち良くさせてくれる。良いものに出会えた!

↑2時間ほど歩き神領車両区に到着。名古屋地区の車両基地公開ではさわやかウォーキングのコースマップ提示は不要。そのまま入口から自由に入場可能だ。決して面積は広くない。海シン自体はJR東海の中でも大きな車両基地の1つであるが、一般公開する場所は極一部となる。

↑これがイベント内容。ただ単に鉄道車両の展示や鉄道の仕事体験だけで終了するのではなく、自社の音楽部や地元の高校吹奏楽による演奏、現役社員によるインタビュー等のエンターテイメント的な感じも持たさせているのが特徴。よく他社でありがちな、車両や車両基地の中だけドーン!と見せて終わりとは、大違いなのだ。あくまでも「地域密着」「鉄道の仕事を広く一般の人に知ってもらう」事を目的としている。

↑神領車両区一般公開の「大義名分」となったのが、さわやかウォーキング合計参加者500万人記念である事。それを祝う式典も実施されたが、このパネルを見ると結構歴史があるイベント。当初は名古屋地区のみの開催であったが、徐々に静岡地区でも開催。今や集客力があるイベントに成長し、毎回参加者も多い。400万人達成が2015年なのでたったの3年で100万人も集客できたのはすごい。昨今の「健康ブーム」も影響しているのだろうが、単に有名な場所を歩いて終わりではなく、その日だけ開催の外部の祭りやイベントを上手く絡ませる所も「上手いコース設定」だと思う。その代わり大混雑するが・・・。JR各社ウォーキングイベントはあるが、JR東海のさわやかウォーキングは夏を除き通年毎週末実施しているため、他のJR各社以上にしっかりした内容になっている。

↑このようなキャラクターも居るが、細かい所までは全く知らなかった。名古屋地区と静岡地区では登場するキャラクターも違うとは!


↑普段あまり見る事が少ない、工務用の車両。線路走行も可能なはずであるが写真のトラックが本当に可能なのか?確認するのを忘れた。線路の保守点検をする際に使うものである。単に展示だけではなく、実際に動かしてもいた。

↑383系ももちろん登場。他の車両(後術)とまとめて見られる場所は並ばないといけないので、先に並ばずに見られる場所から383系を撮影。2両のA202編成のみで、他に313系1300番台(?)のB504編成(2両)も。しかし、B504編成は383系に隠れているためハッキリと見えないのが残念だ。




↑実質的には「撮影会」(一応JR東海公認)が行われていたので、列に並び順番を来るのを待つ。待っていて目の前にあったのは313系8500番台B201編成。これは2018年10月~12月開催の愛知ディスティネーションキャンペーン(愛知DC)特別仕様車。愛知DC関連のイベント列車として普段入らない線区にも入っており、私が知る限りでは武豊線にも同形式同番台で恐らく初入線を果たしている。

↑愛知DC特別仕様車の横には「ドクター東海」こと、キヤ95系も。これは何回も見た事があるが、B504編成同様に特別仕様車に隠れているためやはりハッキリと見えない。
「撮影会」では、まず383系と振り子車両についての説明。普段神領車両区で整備業務を担当している社員からだ。クイズ形式で、「カーブでスピードを上げるにはどうしたら?」と言う問題に答えは「車両を傾ける事」。結構意外だったのが特急「しなの」において名古屋~長野で130km/h走行出来るのはたったの5%の区間しかなく、あとは曲線による速度制限を受けると言う。
私が特急「しなの」に乗ったのは、もう10年くらい前になるが(撮影は毎年やっているが、乗車はご無沙汰)木曽地区(中津川~塩尻)を除き130km/hをやっているものだと思っていた。よ~く考えてみれば、篠ノ井線も曲線だらけで速度が出しにくい線形である事がわかる。
社員による説明が終わるといよいよ「撮影会」。実際に383系振り子実演を!普段は意外にも見る事が出来ない貴重な機会だ。

↑まずは実演前。何も傾いていない正常な状態。

↑左に傾いている時の様子

↑右に傾いている時の様子。
これは理屈になるが、国鉄が開発した381系は「自然振り子」と称したもの。曲線に入ると車体が傾きだすのであるが、曲線に入ったと同時に傾くのではなくて、曲線に入って少し遅れたタイミングで傾きだすいわゆる「振り遅れ」と言う現象により乗り心地が極めて悪い特徴がある。そのため私もそうだが車内では”ハライモドス”(この業界用語の意味がわかるかな?)お客が続出したと言う。
一方で383系等のJR世代の車両は「強制振り子」等と称したもので、事前に車両側にどの地点に何度の曲線があるか?等の情報を入れておいて、ATSの地上子データを参考に曲線地点に差し掛かると同時に傾きだすため、「振り遅れ」が解消されて乗り心地も向上・・・と言うのが特徴だ。
確かに381系と比べれば格段に乗り心地は良くなったが、私は乗り鉄でありながらも車酔いしやすいため、10年前に383系に乗った際にも”ハライモドス”寸前であったため、あまり良い思い出はない。

↑最後には、313系8500番台B201編成愛知DC特別仕様車を編成で撮影しておく。JR東海がここまで気合を入れて?!車体全体に塗装やラッピングする事は皆無に等しいほどなく、この写真は歴史的な極めて貴重なモノになったに違いない!と思っている。この写真はスマホで撮ったが私の中では構図にしろ、色合いにしろ、全てが完璧と思える1枚だ。

↑ゴール看板を撮影し、スタンプをもらっておく。意外にもこれを撮影したり、キャラクターと一緒に私が写る事もほとんどないが、たかがゴール看板でもこれを見るためだけにタップリ歩いてきたと思うと、達成感がある。
この日はこれで終了し神領駅に戻り、帰宅する事にした。翌週の美濃太田には行かず、翌々週の伊那松島に行く事にした。
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