【札沼線新十津川、下徳富、南下徳富】北海道の維持困難線区を見る⑰

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【訪問日】2018年9月18日(火)

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【場所】札沼線(学園都市線)新十津川駅、下徳富駅、南下徳富駅

【備考】クルマ移動。留萌本線峠下駅からは国道233号→国道275号経由で約45キロ約45分。札沼線非電化区間は北海道胆振東部地震の影響によりこの日は運休。

★クルマで峠下から新十津川へ思ったよりも遠くない。1日にたった1本しか来ない札沼線末端部の各駅を訪問

留萌本線峠下駅の様子を見てクルマに戻ると正午。慌ててエンジンを回しSTVにラジオを合わせる。普段はradikoで聴いているラジオも北海道に来てカーラジオで直接STVを聴くのは格別。カーラジオから聴こえてきた「洋二と明石の無口な二人」(平日12:00~12:15)は「本当にやっている!」と半ば感動であった。それは次の土曜日(9月22日)の「日高晤郎ショーフォーエバー」(8時~17時)でも同様だった。

国道233号を道なりに国道275号と合流する所まで進む。国道233号はどこまでも続く北海道らしい農地に直線的な線形。いわゆるバイパスではなくて、一般的な国道なのであるが北海道は都市部から離れれば離れるほど、交通量が少ない+線形が良いのでスピードが出しやすい。逆に言えば北海道では交通事故の原因はスピードオーバーが多くを占めるのであるが、天気や風景も相まって「開放的な感じ」になってつい普段よりもスピードが出る。クルマの流れも速い。平均車速は70km/h程度で、これが”道の流れ”であったりもした。

碧水(へきすい)から国道275号に入る。当別町から沼田町にかけては札沼線が並行していたが、新十津川~石狩沼田については1972年に廃止済み。残りの区間は電化区間と非電化区間では大きく性格が異なる形となっており、前者は電車による運転で運行本数が多く両数も長くJR北海道の屋台骨を支える所もあったりする。一方で非電化区間は対象的に”スーパーローカル線”で最も多い所で1日に6本(片道あたり)だけで、末端部の浦臼~新十津川に至っては1日にたったの1本(同)と「廃止寸前レベル」になっている。

JR北海道は廃止したい方針で、沿線の新十津川町や浦臼町は札沼線の北海道医療大学~新十津川の廃止を認めた。恐らく2020年3月頃には廃止になるだろう。それまでに非電化区間の駅を1つでも多く訪問しておきたい。

だが、列車は1日にたったの1本。特に下徳富、南下徳富、鶴沼に関しては列車以外の方法で訪問する事が絶対条件になる。そのためクルマを使ったこの日これら駅を全て訪問する事にした。この日(9月18日)は北海道胆振東部地震の影響で非電化区間は運休中であった。

★コスモスが駅全体に咲く新十津川



↑まず到着したのは新十津川。新十津川町の中心部にあって、国道275号の交通量も多い。駅舎前にクルマを止めるが、横には西日本方面からのクルマが何台か。ここは北海道である。道外のクルマもそれなりに見るがそれは東日本が主体で、西日本となるとかなり珍しいものとなる。いうまでもなく同業者(鉄道ファン)である。

「日本一早い最終列車が出発する終着駅 札沼線終着駅しんとつかわ」

と自虐めいた看板がお客を迎える。2016年に来た時にはこの看板がなかったが、最近になって新設されたのであろう。札沼線を乗り歩くと必ず来るのが新十津川。函館本線の滝川駅とそんなに離れていない。約4キロ徒歩60分程度で、北海道中央バスの路線バスも一応あるが本数は少ない。

↑コスモスが駅全体に咲いていた。心地良い風も吹いていて、居るだけで見ているだけで気持ち良い。

↑新十津川駅の駅舎は観光案内所が入居。9:00~16:00で営業。

↑新十津川に列車が来ていた同じ時期の頃の写真(2016年9月23日撮影)。列車は1日に1本9:30~10:00頃までしかいない。この時に同業者はもちろん、地元の人もたくさん集まって列車を見送る。

利用者は少ないが、新十津川町にとって札沼線列車は大切なもの。これが消えてしまう事がほぼ確定的となった今は、残りわずかな期間となった札沼線の記録を残し新十津川と言う街を楽しんで帰りたいとも思った。

★当駅を宣伝するポスターがあった下徳富

次の下徳富(しもとっぷ)までは約5キロ。歩けば1時間以上もかかるがクルマならばたったの7分であった。新十津川駅近くからの町道?を道なりに進むだけだ。

↑下徳富に到着。駅前は片側1車線の道路。民家が点在するが基本的には農地で

↑農業倉庫が多い。機械を稼働しているのか?「ブーン」と言う音が鳴り響く。だが誰かが作業しているような気配がない。人の気配もない。自動でやっているのだろうか?

↑立派な大きな木の下にあるのが下徳富駅だ。札沼線非電化区間しては比較的大きな立派な駅舎だ。

↑駅舎の中。いろんなポスターが貼られてあるが、ほとんどが札沼線やJR北海道の促進関連のもの。「日本をつなぐ、ブランドです」のキャッチコピーは全国のJR特急のヘッドマークが写っている。今(2018年)時点で消滅した特急もあり、ラインナップからすると今から15年前(2000年代前半)に作られたものだろうか?

他にも下徳富駅を宣伝するポスターや札沼線を宣伝するポスターも!ローカル線の駅をピンポイントで描くのは珍しい。あくまでも下徳富駅の宣伝用ポスターは下徳富駅だけでしか見られないようで、札幌市内等の都市部で見られないのが残念だ。そこに貼るだけで集客効果は多少なりともあると思う。

↑ホームは駅舎よりも高い所にある。ホームは砂利で高くあげられた構造で(盛土?)小さな階段でホームに登る。

↑ホームに上がってみた。稲穂の実った田んぼ。心地よい風を浴びて本当に気持ち良い。

元々はもう1線あったような?構造にも見えた。田んぼの横に駅を横付けしたような作り。この駅も1日に1人いない駅だ。やはり駅がなくなるよりも路線がなくなるため、最後まで残ってくれるだろう。

★「スーパー板切れ駅」の決定版!”板切れ”以外本当に何もない、日本一簡素な駅?!南下徳富

クルマでたったの4分で着くのが南下徳富駅。

↑南下徳富に到着。目の前に見えたのは田んぼの稲穂だけ。建物がない。

↑田んぼのど真ん中にある駅は北海道に限らず、全国どこでもあるがその中で最も強烈な印象なのが南下徳富駅だ。「今度札沼線に行ったら絶対に行きたい駅」と思っていたので、クルマではあるが今回行く事が出来た。とにかく「本当に何もない」。人工物が鉄道と道路以外何もなく、自然のまま。

でも秘境駅としては言い難く、国道275号から1キロ以内だしそれよりも札沼線側にある町道?農道?は片側1車線で開けた地形のため走りやすい道。周囲には民家と言う民家もなければ、農業関係の建物さえもない。

「誰が使うの?」

と思う所に駅がある代表格と言える。留萌線の「板切れ駅」には最小限の駅舎、それも屋根つきの待合室程度はあったが、南下徳富駅にはそれも何にもない。完全に吹きさらし。風も抜けるので天気が悪ければ列車を待つ事自体がしんどい。

↑やって来る列車は1日に1本。駅の掲示物はこれだけで、隣の下徳富みたいに当駅を宣伝するようなポスターが掲示できるような場所がない。

↑ホームから南下徳富駅周辺を見てみる。本当に素晴らしい駅。何もない。何もないのが良い。いろいろあり過ぎる駅もそれで味があるが、何もない駅の方がボーっと出来て、ここに気持ちい涼しい風が吹けばなお良い。ちょうどこのような天候であった。こんなにも簡素な駅は日本一なのでは?!レールを見ると列車が何日も通っていないため、錆びはじめていた。

18回目に続く。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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