【留萌本線真布、恵比島、峠下】北海道の維持困難線区を見る⑯

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【訪問日】2018年9月18日(火)

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【場所】留萌本線の真布駅、恵比島駅、峠下駅

【備考】クルマで移動

★「立派なスーパー板切れ駅」真布。周囲には”田んぼだらけ”本当に何もない!

石狩沼田からは道道1007号等で次の真布(まっぷ)へ。この駅も「板切れ駅」なのであるが、GoogleMapsを見ていると周囲は「田んぼだらけ」。これが峠下付近まで断続的に続く。これだと利用が期待出来ない駅だらけだ。

↑真布駅に到着。片側1車線の直線的な道路。クルマは数分に1台しか通らない。本来ならばクルマは駅周辺の適当な空き地に止めるのであるが、真布駅にはそれがない。

↑真布駅も「スーパー板切れ駅」。北秩父別駅と良い勝負なのであるが、周辺の雰囲気的には真布駅が好きだ。雲が多い晴れであったが、雲の隙間から見える青空が透き通っていて「北海道に来て本当に良かったな!」と思った。

↑真布駅も必要最小限の設備しかない。だが「スーパー板切れ駅」にしては作りがしっかりとしている。いつまでも居たかったが、クルマは路上駐車しているので、たったの4分で離れるしかなかった。

★「明日萌駅」で認知されている?恵比島駅

本来ならばカーナビを設定して次の駅に行くのであるが、次の駅だけはそれが不要だった。道路看板には至るどころに「明日萌駅」(あしもいえき)が目立つ。これに従って進めば良い。道道867号等を通り約5分で着く。

↑恵比島駅も人が少ない地域。真布駅との違いは田んぼ中心から山が中心になる。昭和の懐かしい建物が多数残るのも恵比島駅の特徴だが、ほとんどが廃墟となっているのが悲しい。

↑恵比島駅は味わいある木造駅舎。「ザ・木造駅舎」だ。駅前は砂利道。連絡道路までやや離れており、駅と言うよりは広い民家の感じも。この日は平日だったのでクルマやバイクで訪問している人はいなかったが、土日祝日になればそれなりにいるのだろう。



↑ホームは1面1線。元々列車交換が出来た?と思わせる様子も。

1971年までは「留萌鉄道」と言う私鉄があって、貨物扱いもあったためその跡地なのであろうか?留萌線としては1986年まで列車交換も出来た。

恵比島駅は1999年に放送されたNHKの連続テレビドラマ小説「すずらん」の舞台となった駅で非常に有名。このドラマでは「明日萌駅」として登場し、ドラマで登場したセットが今でも残されている。

↑これがドラマで使用されたセットなのであるが、普段は入る事が出来ない。

↑列車を待つ女性が駅舎(セット)の中に・・・。人形なのであるが、何も知らずに近づくと「おーー!」とビックリする。ある意味では不気味。

↑利用出来る駅舎は車掌車改造のもの。パッと見た限りではこれが「元車掌車」と言う事がわからない。他駅の車掌車と比べれば中の作りは立派。さすが観光目的の駅ならではである。

↑11:33発留萌行きの4925Dがやってきた。地元のお客1人が下車。車内からはやはり恵比島駅の様子が気になるお客が多くカメラが向けられる。

↑4925Dは2両連結していたが、実際に乗車出来るのは前1両で後ろ1両は回送のため乗車出来ない。運用としては留萌到着後切り離して、回送車が留萌12:18発4928D深川行きに、営業車が1時間残って13:30発4930D深川行きになる。つまり回送車は4928Dにするために留萌へ”送り込み”なのだ。

★留萌線途中駅唯一の交換可能駅が峠下。駅周辺は意外にも殺風景過ぎる秘境地帯!

次の峠下までは約7キロほど離れており、今まで廻った留萌線の他の駅よりも駅間が長い。道的には恵比島駅近くにある道道549号を道なりにひたすら約7キロ進めば良い。思ったよりもキツイ道ではなく、60km/h出せる快走路。しかし峠下に着くまですれ違ったクルマが1台もない!

↑峠下駅に到着。駅近くが峠?っぽいようの感じ。そもそも何峠を示すのか?わからない。

↑峠下駅も立派な駅舎。道道から駅舎に向かっては砂利道。1998年まではタブレット閉塞をしていた関係で有人駅であったが、それ以降自動閉塞に変更したため駅も無人となった。だがそれでもJR北海道にとっては運転上、管理上重要な駅である事に変わりなく、保線関連?の人が休憩できるようにも見えた。

峠下駅周辺も「何もない」。駅周辺には人家が全くなく、クルマ通りすらない。アクセスは極めて容易で道道549号以外にも、高規格道路のE62深川留萌自動車道(北竜ひまわりインターが近い)や国道233号も通る。

↑駅舎の中。きっぷ売り場があった形跡がなく、他駅同様に無機質な感じ。防犯カメラがあるのは今のご時世で、「板切れ駅」にはさすがにないが、ちゃんとした駅舎のある駅にはもはや”標準装備”である。駅には「駅舎出入口のドアを閉めるように」とある。夏は虫が、冬は雪が入り込むためだ。確かに虫が多くて、マムシが目立った。

↑峠下駅は「対向式相対型ホーム」。この構造は蒸気機関車時代の名残で、全国的にみられる。今やこの構造を活用する必要はなくなり、上り・下りでのりばが違うため、乗車する時にはのりばをよく確認する必要がある。駅舎前のホームが留萌行き、駅舎から離れたホームが深川行きである。

蒸気機関車時代は給水塔や車庫もある大きな駅で、草むらに隠れてなんとなくその名残も感じられる。当然今は近寄る事が出来ない。線路も合計すれば3~4線分あるが、現状使用の線路はホームに面した2線分のみでそれで十分と言えるレベルだ。

峠下駅の利用者数は駅周辺の「秘境地帯」と言う事もあってか、2011年以降1日平均1人以下が続く。JR北海道は1人以下の駅を積極的に廃止しており、峠下も駅自体を廃止して石北線のように信号場に格下げしてもおかしくない。留萌線では駅が廃止がどうのこうのと言うよりも、路線の廃止か存続で揉めており、JR北海道は2020年までに廃止したい方針だが、留萌市や沼田町、秩父別町は廃止を認めていない。あくまでも「存続」で模索しているが、末端部分の留萌~増毛を2016年に廃止しているので、「存続」は極端にお客が伸ばせない限り無理と言うしかない。峠下駅みたいにお客が1日に1人もいないのであれば、駅どころか路線バスも走らせられないのが正しい答えと言うしかない。それは残念であり鉄道ファンとしても見たくない事であるが、それが現実なのである。

17回目に続く。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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