【岡山→静岡/まさかの事故車】「ひかり482号」三連休最終日帰宅時の上り列車自由席はどこまで混雑するか?
【乗車日】2018年11月25日(日)
【列車番号】482A(ひかり482号岡山発東京行き)
【時刻】岡山18:23→静岡21:32→東京22:40
【車両】JR西日本N700系5000番台K5編成、1号車自由席783-5005
【備考】2017年12月に「のぞみ34号」にて台車異音・異臭事故の当該車両
もくじ
★まさかの事故車!走行中地震と思うような揺れが連発!始発の岡山の時点で自由席が混雑!普段ならありえない事だが
三連休最終日の帰宅時間にあたる上り列車の自由席はどこまで混雑するのだろうか?
「始発ならば座れる」と言う前提で、岡山始発のいわゆる「岡山ひかり」の東京行きの自由席を試した。私の経験上「岡山ひかり」東京行きは山陽新幹線区間はどこから乗っても自由席に着席出来る可能性が高く、新大阪以東の東海道新幹線区間では着席が難しくなる傾向だ。そのため東海道区間のみで乗るならば指定席を買っておいた方が無難だ。この日も既に最終まで東京行きの「のぞみ」「ひかり」の指定席は満席であった。




↑岡山駅は24番のりばから発車。東京行きの「のぞみ」がひっきりなしに来るが、自由席は既に立客を多数乗っている。岡山からもさらに乗るので外からの目測でざっくりと200%近い乗車率になっている。サボの次の停車駅を見ると新神戸。姫路には止まらない。速達性の高い列車であるため、お客が集中しやすい。
一方で18:20着の新大阪行き「こだま748号」(700系7000番台の8両)は特に1~3号車の自由席を中心にガラガラ。一昨日のブログでも書いたが、「こだま」ならば自由席に乗車出来るチャンスは高い。だが時間はかかる。着席にこだわるならば時間を要しても仕方ない。
さて「ひかり482号」はN700系5000番台、すなわちJR西日本所属の16両。編成番号を見ると「K5」。まさか!・・・・・・
前述のように2017年12月に小倉→名古屋にかけて「のぞみ34号」が断続的に異音と異臭を認めながら、「安全上問題ない」としてJR西日本は運転継続したが、新大阪で交代したJR東海は途中の名古屋で車両点検をしたら「運転不能」と判断しそのまま運休となった。この事故を起こした当該編成(車両)であった。
営業に復帰しているので、13号車の台車は当然新品にしている。K5編成の全般検査(車検)の時期がいつか不明であるが、他の車両の台車等の走行機器についても点検しているはずで、不調があれば新品に交換しているはずだ。
だが、実際に乗ってみると他のN7(N700系)よりも台車等の走行機器類からの微妙な異音や揺れが目立つ。
駅間走行中には縦揺れがヒドく、「大きな地震が来たような揺れ」が断続的に続いた。これは他のN7ではありえないことで、N7の中で最も乗り心地が悪い。一応安全性は担保しているのだろうが、「よく営業復帰出来たな!」と。私に言わせればまだまだ走れてもクビ(廃車)が妥当だ。乗っていて気持ち悪い。重大事故を起こしたと言うレッテルを貼るしかないのだ。
あくまでもこれは個人の主観なので、人によって当然差は出て来るが、「事故車」「欠陥車」と言うレッテルを貼りたいのも事実で、それを認識してしまうと他のN7でもありがちな音や揺れでも「異常」とか「乗り心地が悪い」と感じるしかない。
私が思うには、致命的な重大事故を起こしているので乗っていて気持ち良いものではない。鉄道ファンは具体的な車番や編成番号まで知っているのでK5編成=事故車と判断出来るが、普通のお客はまず知らない。JR西日本と製造元の川崎重工の責任が半分ずつくらいあるわけだから、仮に新車同然の部品を搭載してもなんだか私は納得出来ない。一度致命的な重大事故を起こした編成(車両)はまだまだ走行が可能であっても、廃車が妥当と考える。
以前この手の事故をJR東日本が起こした際に、同じような論調をアメブロ(Monolog24)で申し上げたら”JR東日本信者”(JR東日本を愛してたまらない大ファンの事)から強烈な批判を受けて、某掲示板でも炎上騒ぎになった。それは「勝手に”場外乱闘”やってろ!レベルの低いバカな議論には付き合わない!」と私は思っているので気にしてはいないが、いずれにせよ致命的な重大事故を起こした車両はその時点でクビだ。


↑岡山発車前の1号車の様子。既に6割程度の座席が埋まる。「岡山ひかり」で岡山発車時点でこれだけの座席が埋まる事は、あまりない。ガラガラのイメージで新神戸発車時点でようやく一通りの座席が埋まる感じだ。元々は「のぞみ」に乗っていたが、自由席が大混雑だったので着席出来て・速達性もある「ひかり」に移動してきたか?
岡山を発車。車掌からは指定席が満席である事、自由席も混雑しているので座席に荷物を置かないように・・・と放送。
相生18:41~18:50、「のぞみ52号」と「さくら564号」に抜かれる。1号車に乗ってくるお客は居ない。
次の姫路では到着前に本線上に止まる。どうやら先発の「さくら564号」との間隔が詰まっていた。姫路での停車は案外短く19:02~19:04であったが、すぐに後続の「のぞみ184号」が抜いて行く。この時点で2分遅れ。姫路からの乗車が多くこの時点で約8割の座席が埋まった。やはり多客のため全体的に遅れが目立ちだす。下り線では広島行きの「のぞみ117号」とスライドしたが、1~5号車にはお客がビッシリと立つ。
西明石19:14~19:20、「のぞみ54号」に抜かれる。この先浜松までは「のぞみ」と並行ダイヤで”逃げる”必要がある。
新神戸には19:29~19:31、手前のトンネル内で停車。これも先発列車との間隔が詰まったためだ。スライドした広島行きの「のぞみ191号」は自由席の乗車率がちょうど100%。山陽新幹線の下り列車の一部は空席も発生していた。
★東海道区間では断続的に乗車率100%以上
新大阪には19:42~19:45でホームを見ると、11月23日(金)の朝に名古屋駅で見た状況と同じ。自由席を中心に次の列車を待つお客が多く、反対ホームに止まっていた新大阪始発の「のぞみ416号」は既に自由席は立客も出る有様。
JR西日本→JR東海に乗務員が交代し発車。車内の案内表示は「ICOCAポイントサービス」のような柔らかいものはなくなり、毎度おなじみの理系企業の宣伝が目立ちだす。新大阪発車時点で一部のお客は座れなくなり、客室内+デッキの合計で15人程度が立つ。乗車率に直せば120%程度である。後乗り車掌(最後尾に乗務する車掌の事)が車内巡回で2号車まで進んで行ったが、逆に言えば車内巡回がまだできるレベルの混雑。これが150%程度の乗車率になると、それも難しくなる。
京都19:57~20:00、10人前後が下車。山陽→東海道に向かう列車は新大阪以外にも京都や名古屋と言った駅でも一定数の下車が期待できる。一部の座席は空くため、それまで立っていたお客が着席。一時的に車内が空いた感じがする。
しかし、国際観光都市京都。東京へ帰るために乗るお客は少なくない。ほとんどは「のぞみ」に流れるのだろうが、浜松、静岡と言ったのぞみ通過駅は「ひかり」しか選択肢がなく、「こだま」も本数が少ないので(1時間に1本)「ひかり」の速達性の高いためどうしても「ひかり」にお客が集中しやすい。京都から乗ったお客は着席出来ず、客室内+デッキの合計で40人が立った。この時点で乗車率は160%となる。
京都発車時点で立つと名古屋まで止まらないので約35分立つ事になる。米原20:16、岐阜羽島20:25に通過。
ある事に気付いたが、JR西日本の車両でも実質的にはJR東海の車両と全く同じ。違いは車内音楽と車番くらいで、車内案内表示機の表示方法もJR東海と変わらないし(次駅名がパッと表示)、700系7000番台のような駅名表示が上から落ちる感じで表示する事もない。車番の書体もいわゆる「国鉄文字」でJR東海では標準でも、JR西日本は独自の書体が標準だった。しかしN7になってからは同社独自の書体がなくなってJR東海に合わせる形となった。
名古屋20:37~20:40、20人ほどが下車。下車した分が乗ってきたのでトータルでは乗車率に変化がない。それでも座席を立ちあがってトイレに行くお客が多い。11月23日の「ひかり493号」ではそれが出来る状況ではなかったので、立客が出ているとはいえまだマシなレベルの混雑か?それでも乗車率160%は異常な混雑。
浜松、静岡までのお客も多いので繁忙期には臨時の「ひかり」を出すべきではないか?
車内表示機を見ると、「さわやかウォーキング」の宣伝、「ウェッジ」(グリーン車の車内で配布されるビジネス雑誌。JR東海が監修しており一部書店でも販売)の宣伝も。私は死んでも「ウェッジ」は読まないが。ニュース配信の新聞社も中日新聞。名古屋到着時に新しい情報に更新されたためだ。
三河安城20:48に通過。豊橋の手前で一気にスピードが落ちてきた。このまま行けば止まりそうだ。どうも下り列車でお客の服をドアに挟んだまま走行している事がわかり、当該列車を止めてドア点検。上り列車は徐行で対応するためであった。ドアのトラブルは車掌泣かせの事で、長い16両全てのドアが完全に閉まっているか確認するのは基本中の基本とは言え、死角も多いし見えない場所も多いので服などの細かいものを挟んでしまうのも無理はない。「それが出来ないなら車掌失格だ!」と言う諸氏もいるだろうが、ならば新幹線駅で列車監視してみると良い。8号車付近に立ってみて、後ろの1号車や前の16号車のドアがITVを使ってでも細かく見えるか?と言うと、かなり見えない。それだけ長い両数のドア閉めは大変な仕事なのである。
私も静岡駅で東京へ向けて発車する482Aを見送った際に車掌のドア閉めから発車までの作業を見たが、やはり死角が多い。列車監視は車掌2人とホームの立ち番駅員(輸送主任)の合計3人で行う。
浜松には21:10~21:16でこの時点で5分遅れ。やはり多くのお客が下車し1号車からも30人近くが下車。時間的に遅いため乗車人数は少なめで15人程度に留まる。多少車内は空いて立客は10人程度までに減る。これは「ひかり」ならではの状況である。
静岡には21:35着。やはり1号車からは30人近くが下車。立客はほぼなくなったが、2~5号車は相変わらず混雑しており各車10~15人が立っていた。
一方で次発の21:52発「こだま684号」はガラガラで到着。やはり「こだま」は空席が目立つ状況が鮮明になった。
★まとめ
朝の時間帯よりは極端な混雑はなかった。理由としては帰宅時間が分散した事による。よくある三連休ならばそのような輸送実態になるが、年末年始やゴールデンウィーク等になると、下手すればどの時間帯に乗っても混雑分散も期待出来ず、ずっと乗車率200%で最終まで続く事もあり得る。
それでも今回の「ひかり482号」は最大乗車率は160%に達したので決して空いていないし、途中駅から乗ると着席が難しい。特に東海道ではその傾向が強まる。岡山・大阪方面から浜松、静岡へ行ける列車は限定されるため、「ひかり」が特に混雑しやすい。
やはり時間はかかるが着席にこだわるならば「こだま」にした方が無難である事が改めて分かった。
これからの年末年始期間でも同様の事が言える。みなさんにとっては、今回のブログ、昨日(12月6日のひかり493号乗車報告ブログ)、一昨日(12月5日の混雑時に自由席着席出来る裏ワザブログ)と併せて参考にされると幸いだ。
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