【留萌本線秩父別、北秩父別、石狩沼田】北海道の維持困難線区を見る⑮

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【訪問日】2018年9月18日(火)

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【場所】留萌本線秩父別(ちっぷべつ)駅、北秩父別駅、石狩沼田駅

【備考】クルマで移動

函館本線の伊納からは国道12号→道道57号→国道233号の順番で進む。

国道12号の旭川市~深川市にかけては神居古潭(かむいこたん)と称する峠であり、歴史的な史跡もあるようだ。あまり詳しい事はわからないが、キツイ峠と想像していたが、実際に走ってみると60km/h前後出せる快走路で交通量も多い。函館本線の札幌~旭川を並走する関係だ。

↑秩父別に着くと列車が来ていた。慌ててホームに。やってきたのは10:17発の4926D深川行き。3人が秩父別から乗る。車内を見ると10人前後しかいないから、平日午前中でもこれくらいしかお客が集まらないのは、なかなか厳しい状況と言うしかない。

↑秩父別駅もこれでもか!と言うくらい「ちっぷべつ」と書いた縦書きの駅名表。必ずしも縦方向だけではなく横方向についても設置。

↑ホームには花壇があり、花が咲いていた。恐らく地元の人が手入れしているのだろう。これがあるだけで何かホッとする自分がいた。ホームの高さは低い。かさ上げされていないのは秩父別に限った話ではなく、全道的に言える。

↑元々列車交換出来たような作り?に見えるが、今や不要な部分は木・草にお押されている。横書きの駅名表はホームの端のわかりにく所に設置。留萌線では駅番号除外線区のためこれについては何も書いていない。

↑駅舎の中はやはり無機質な白い壁に黒いコンクリートに数席分のベンチがあるだけ。留萌線ではきっぷ販売の自動券売機は途中駅では存在しないため、列車が着いたら路線バスと同じく整理券をもらって乗車する。

↑よくわからないのが、列車の留萌線以外にもバスも設定すると言う案内。北海道胆振東部地震の影響によるものではなく、2018年6月~12月にかけて運行する便で、深川7:41発2320M岩見沢行きに接続するダイヤ。留萌線では4922D(深川7:49着)があるがギリギリ間に合わない。2320Mに接続するためにわざわざJR北海道がバスをチャーターするほどで、それだったら4922Dの時刻を変更すれば良いのでは?と思う。どうやらこのバスは定期券所持のお客限定で、普通乗車券や各種企画きっぷでは乗車が出来ないらしい。

↑駅舎は立派。しかし実際に使って良い場所は狭い。

↑秩父別駅周辺の様子。住宅街や商店になっており秩父別町の中心部。近くには道の駅もあるので、それなりに人通りは多いが北海道はどこもかしこも駅に近寄る人が少ない。留萌線の途中駅の中では比較的利用者が多いが、数字に直せば1日平均53人前後と決して多いとは言い難い。駅を出て左側の道は「JR駅西通り」と称していた。変哲もない1本道であるが、留萌線が廃止になった時にこの通り名が存続するのか?

★「スーパー板切れ駅」北秩父別

約2,5キロ離れた北秩父別へ。道道282号線を通る。クルマならばたったの5分で着けるのであるが、留萌線の線路が見えてきて田んぼのど真ん中にある踏切を渡るとここが目的地だと言う。

↑一見すると走りやすい道路で周囲には田んぼ以外何もないように見えるが・・・

↑駅があった!よ~く見ないと存在すら気づかない。それが「板切れ駅」なのである。

↑本当に必要最小限の設備しかない。いや「板切れ駅」にしてはまだ立派な方なのかもしれない。線形的には直線のためスピードも出しやすい。近くに利用が期待出来そうな住宅や公共施設等があるわけではなく、「誰が使うんだ?」と思うしかない所にある。そのためか1日に数本は各駅停車が前提の普通列車でさえ通過してしまう。

北秩父別駅の場所や雰囲気、一応待合室もあるが完全木造・・・と駅全体を見ると「スーパー板切れ駅で天然記念物レベル」と思うしかない貴重でビックリ過ぎる駅だ。「板切れ駅」は国鉄時代仮乗降場だったものがほとんどで、JR発足と同時に駅に格上げになったものが多い。それでも利用者数はほとんど期待出来ず、北秩父別の場合は1日平均1人と言った所。

★歴史が止まった駅石狩沼田

道道282号を道なりに進むと沼田町の中心部になる。それなりに大きい町である。北秩父別からはクルマで8分で到着。しかし、町中心部や駅周辺はビックリするほど人通りが少ない。11時前なのに静まり返っている。

↑駅舎は立派。だが老朽化がかなり目立つ。駅頭には北海道胆振東部地震で運休していたお詫び文が掲示。地震による直接的な被害はなかったが、全道を襲ったブラックアウトと称する現象により大規模停電が発生し、信号機が正常に作動しない等の事があって運転出来なかった。留萌線については比較的短い方で、道東の釧網線はさらに9月22日まで、根室線の滝川~東鹿越は9月26日まで運休となった。

↑駅舎の中は立派。きっぷ売り場らしきものもあって、なんとなく人の気配がしたが、石狩沼田駅ではきっぷ販売が行われているのであろうか?

↑ホームは現状1面1線の使用。どう見ても反対側にはホームと線路の跡地があるが、現状では使用停止状態。1994年までは列車交換が可能な構造で、いわゆる国鉄配線の駅であったと言う。

札幌と沼田を結ぶ「札沼線」はこの駅まで来ていたが利用不振で1972年に新十津川~石狩沼田は廃止。バス輸送に切り替わっているが、最近はバスも利用状況が悪くバスでさえも廃止される有様。この後札沼線廃止区間(新十津川~石狩沼田)と並走する国道275号をクルマで走ってみたが、ここも60~70km/hは平気だ出せる快走路で交通量も多い。平日昼間だったのでトラックやダンプも目立つ。廃線跡は農地に転用されほとんど残っていないらしいが、少なくてもこの区間ではクルマさえあれば移動に不便を感じることはない。これが北海道の維持困難線区と称する地域の交通実態である事を痛感された。これは鉄道に乗っているだけではわからないものだ。

16回目に続く。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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