【車内非常通報装置と緊急脱出用ドアコックの操作方法】車内非常通報装置作動時に防護無線と連動していないのか? 

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走行中の列車内においてテロ・事件・事故が発生。その際に乗務員に緊急事態発生を伝える手段として「車内非常通報装置」(SOSボタン)がある。使い方は?特徴は?これには大きく分けて2つのタイプがある!だがこれを扱った時に反対列車は通常運転で防護無線と連動していない?さらに緊急脱出用のドアコックの操作方法についても述べる

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もくじ

★車内非常通報装置(非常ボタン)が作動!反対列車は高速で通過!防護無線と連動していないのか?

2018年のある日、静岡地区の東海道線を利用していた。当該列車は先頭から313系2500番台(3両)+211系5000番台(3両)。ある駅に到着直前に急制動(急ブレーキ)がかかった😖
車掌からは「急停車します。手すり・つり革におつかまりください」と放送が入った😖乗務員室からは車内非常通報装置が作動した際に鳴る音が聞こえてきた😖

【313系は急制動(急ブレーキ)使用時に急停車する旨の自動放送がない😱】

↑JR東海の標準的な車両である313系は、急制動(急ブレーキ)使用時に「急停車します」と自動で放送する装置は搭載されていない😱この車両はワンマン改造されたタイプ(3000番台等)を除き一般的な放送(駅名連呼等)でさえも車掌が放送形のため、そもそも自動放送がない😫車掌のとっさの判断もあったのだろうが、「急停車します」の放送は車掌の肉声による😫

【車内非常通報装置が作動する理由は?🤔緊急事態であると認識すべき😖】

車内非常通報装置が作動する理由としては?🤔

★お客の誤操作若しくは悪戯

★急病人の発生

★事件・事故が発生

★ケンカ等の車内秩序が維持出来ない事が発生

・・・が代表的なものである。他にも例を記すとキリがないのでこれくらいにするが、いずれにせよ緊急事態であると認識すべきである😖後術するが、テロ行為や火災の場合は自分自身に被害が及ぶ可能性が高く、一刻を争う(5秒・10秒で事態が極端に悪くなることも多い)😫出来る限り、事件事故が起きた車両から離れる事が理想だが、超満員で身動きが出来ない事や単行(1両)運転の場合はそうは言っていられなくなる😫

基本的には車内非常通報装置が作動すると危険な場所(地下線内、トンネル内、鉄橋の上、見通しが悪い場所等)を除き急停車しないといけない。車内非常通報装置が作動しても即刻その場に停車するとは限らない😫あくまでも安全な場所まで移動しそこに止まる事になる。

【車内非常通報装置には大きく分けて2タイプある😳】

↑①「通話型タイプ」(画像左側の赤いSOSと書いた装置

最近の車両で多いのが「通話型タイプ」。これはSOSと書いたボタンを強く押す。少しすると赤く光るので、赤く光ったら乗務員と直接通話する事が出来る😌その際に車内で発生した緊急事態を伝える事が求められる。

なお、SOSボタン(車内非常通報装置)を押すと概ね安全な場所に緊急停車する😖

乗務員は状況の確認を行うが、基本的には音声が前提となるため、リアルタイムで動画で確認する事は一部の最新鋭車両(例えば新幹線N700Sなど)に限られる。そのため必要に応じて車内に出向いて確認する事になる。最近は業務用携帯電話(スマホ、タブレット端末も含む)を所持した状態で車内に出向くため、その場で指令所などの関係各所に報告・応援等を行う事も可能になっている。

②「警報式タイプ」(画像の「SOS→」の右側にある「非常の場合は下のボタンを押してください」の表示)

これは国鉄型やJR発足初期に製造された車両に多いタイプ。アナログな仕組みで車内非常通報装置(SOSボタン)を押した所でも、乗務員に言わせてみれば「車内のどこで・何が起こったか」現場まで行かないとわからない😫しかも「現場」を見つけないといけないため、発見までに時間がかかる事が多い😫これは単に車内で緊急事態が発生した事をブザー(ベル)で知らせるだけの装置である。

その場に緊急停車する事、携帯電話等外部に連絡できる手段を確保した上で現場に向かうのは上記①通話型タイプと変わりない事だ😌

【緊急停車した東海道線列車の車内ではどのような取り扱いが?🤔しかし反対列車は止まらない?😱】

話を冒頭に戻す。緊急停車した東海道線列車。車掌は左右の乗務員室の窓を開けて周囲の様子を確認している。前後から列車接近しない事や車外で異常がないか?🤔
そのまま車外に出るかと思ったが、普通に車内に出てきて非常通報装置が扱われた場所に急いだ。313系側で扱われたため具体的な場所がすでに分かっていた😌
車掌は211系側に乗務していたが、そちらにはどこでそれが扱われたのか場所がわかる装置があるのだろうか?🤔
それとも313系側の運転士が運行情報画面等の装置で場所がわかったため、それを車掌に知らせて確認に行かせたのか?🤔

すると車掌がそれが扱われた場所へ確認に行っている間に、反対側の線路では貨物列車が何事もなかったかのように通過😲😱

「車内非常通報装置作動と防護無線は連動していないのか?」

と言う疑問

防護無線とは、周囲の列車に緊急停止を知らせる信号の事だ。今回のように本線上で緊急停車した場合や事故等が発生した場合は、併発事故(二次事故、三次事故)防止のためこれを扱うはずだ🤔

私が聞いた事ある話では、東武鉄道の場合は車内非常通報装置作動=防護無線も同時作動。そうなれば、反対側から列車が来る事はありえない。
この時は、少なくても反対列車が動いていた事から防護無線は作動していない😱

すなわち、JR東海の場合は、車内非常通報装置と防護無線は連動していない。防護無線を作動させる場合は別に乗務員が操作する必要があるようだ。
JRグループではこれが基本のようにも思う?が、どうだろうか?
私よりも知識等が豊かなみなさんの意見を伺いたいと思う。
なお、この時はお客の誤操作によるものだったらしい。約10分遅れで運転再開した😅

★緊急脱出用の非常用ドアコックについて

↑列車のドアは通常、乗務員の操作によりドアが開閉する。地域・路線によってはドア付近に「押しボタン」があって、旅客が任意のタイミングでドアを開閉出来ることがある😅これを「半自動ドア」「スマートドア(JR九州はそのように称している)」と言い、主に寒冷地(東北や北陸など)に多い🥶いずれにせよ、機械的にドアが開閉するため、旅客が手で開けるという事は国鉄型の半自動ドア(現存する車両だと新潟の115系など)を除き、基本的には出来ない。

しかし、事件事故等の一刻を争う時に車外に緊急脱出する時もわずかながらある😖それが火災であったり、大地震による津波の襲来、テロリストが車内に現れお客を攻撃する等である😖その際に知っておきたいのがドアコックの存在である。しかし、これも車両のタイプ、鉄道会社の考え方により千差万別なのが実態だ。

基本的にはドア周辺に設置されている事が多い。JR東海の313系の場合、ドア上の駅名案内表示器の右側にある。JR東日本のE231・E233系等も同様である。他にドアの床下(見えにくい場所なので気付かない事が多い)であったり、座席と座席の間にある壁に設置してある車両も少なくない😲

↑非常用ドアコックの中身は画像の通り😲蓋(フタ)を開けて赤いレバーを手前に引くとドアは手動で開ける事が出来る😌但し逆に赤いレバーを奥に戻すと急スピードでドアが閉まるので”指つめ”には十分注意が必要だ😫

ドアコックが開いている画像は、2020年12月に静岡鉄道のご厚意で行われた鉄道友の会主催例会A3000形撮影会の際に記録(撮影)させてもらったものだが、私も鉄道ファンを何十年とやっているが、ドアコックが開いている姿は初めて見た😲一般の利用客であれば、下手すればドアコックの存在すら知らないだろう。ドアコックが扱われるのは、鉄道ファン向けの鉄道会社の施設における撮影・見学会の時か、営業列車で事件事故が発生した時だけである😖

【ドアコックを取り扱う時の注意点😖】

「①走行中はドアコックの蓋(フタ)が開かない、ドアコックのレバー操作が出来ない」

↑考えてみればこれは当然である。走行中にドアコックを操作して自動で施錠🔓されているドアが開く事になるので、車内から旅客が転落する人身事故に発展してしまう😫

これが自殺に悪用される事もあり、2009年3月に掛川~浜松間を走行中の東海道新幹線「のぞみ」の車内から旅客がドアコックを扱い車外へ飛び降りた事故と言うか事件があった😱これを機にJR東海は全旅客車両に対して5㎞/h以上で走行している状態では、ドアコックの蓋(フタ)が開かないように施錠🔓するようにした。止まっている時は蓋を開ける事は出来るが、その場合も即座に乗務員室に警報音等で知らされて、直接理由を聞きに行く事にしている。

ここまでガッツリやっている鉄道会社は少数派だと思うが、走行中にドアコックの蓋を開けてもそのままドアコックのレバー操作が出来るタイプ、蓋を開けた段階で力行(アクセル)が入らなくなる車両(止まるしかない)など、各社各様にあるようだ。

いずれにせよ、少しでも走行している時には、切迫した緊急事態でもドアコックの操作はしてはいけない。仮にドアを開ける事が出来ても今度は車外に転落し、死傷する可能性が高くなるためだ。ドアコックの操作は完全に停車してから行うのが大前提だ。

「②駅以外の場所で車外に避難する場合は、進行方向左側の線路がない方向へ」

↑これも決して難しい事ではない。駅に避難する場合は直接ホームに降りれば良い😌

では駅以外の場所(駅間)だと、大前提は反対側に線路がない方向へ避難する事だ

単線区間であれば左右どちらからでも良いが、複線区間の場合は進行方向左側のドアから避難すると良い😌

問題は複々線区間。こちらは両側とも線路があり、列車本数も多いので「いつ・どこから列車がやって来てもおかしくない」のである😱理想は乗務員から案内があれば・・・だが一刻を争う時にはそうも言っていられない。その場合は車外に出る前に左右を確認して反対列車(または後ろから追い越す列車)が来ないか?見てから避難すると良い。線路に出たら、速やかに線路外に進まないといけない。そうでないと別の列車と触車の(ぶつかる)危険性があるからだ😖

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KH8000

ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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6件のフィードバック

  1. 忍者てつ丸 より:

    おはようございます。
    私もこういったシステムについては詳しく無いので、ネットで検索しましたところ、命中とまでは行きませんてしたが、
    興味深い記事がありましたのて、リンクを貼ります。

    https://toyokeizai.net/articles/amp/125705?display=b&amp_event=read-body

    これを見るに、まず非常ボタンを押された場合、各会社や車両により車掌の判断が異なるようですが、
    基本はただちに停止か次駅まで走らせ停止かを判断し、対応するようです。
    そのため即時に列車防御無線を自動発信はしないと思われます。
    してしまうと周辺列車だけではなく自車も無条件に停止してしまい、発車が遅れることになりかねませんね。
    ただあくまでも私の憶測ですから、正解は別の方へお任せします。

    • KH8000 より:

      お調べいただきありがとうございます。
      週刊東洋経済の鉄道関係よく読みますが、この記事は知りませんでした。
      少なくてもJR東海は東武・相鉄と同じパターンです。多客時であっても駅間で非常ブザーが押されれば駅の直前であってもその場で緊急停車します。国鉄型やJR初期の車両は車内通報装置がないので、車掌が確認に行きます。過去に何回かあって疑問に感じたので記事にしました。
      東武は非常ブザー発砲と防護無線発砲は連動しているはずです。お客が非常ブザーを押せば強制的に防護無線も発砲されるので周囲の列車も緊急停車すると言う事です。JRは本文にあるとおり必ずしも防護無線までは連動していないようです。

  2. 村松 より:

    KH8000さんが遭遇されたときは「この時はお客の誤操作によるもの」
    だったのですか。やっぱり。・・・鉄道は公共交通機関ですから、誤操作がイタズラだとしたら、前後・対向列車への影響や、また車内にはほかのお客も当然乗り合わせているということを考えれば、ボタンなど操作すればどうなるか(遅れが発生して迷惑)解り
    そうなものなのに。私も、駅で列車を待っていたら「踏切の非常ボタン」が扱われ、
    数分列車の到着が遅れた、ということを経験しました。踏切のものも時々イタズラで
    操作する輩がいるんですよね。上記のようなことがつづくと乗客離れが起きる懸念さえ
    あると思えます。

    • KH8000 より:

      本文に記載のないこと以外にも、お客が急病で車内非常停止ボタンが押された事がありました。313系からだったので車内電話で押した人が事情を説明して、確認後に運転再開して次の駅で待っていた救急隊に病院へと言う事も。
      これはこれで正しい使い方で、駅にある非常停止ボタンもホーム転落等があれば、躊躇う事なく積極的に押すべきです。逆に押さない方が責任であり、罪なので。
      誤操作だとトイレで多い事で、「水を流すボタン」と「非常停止ボタン」が近い所にあって、形や色も似ている所があるので誤扱いがあってもおかしくない。313系は特にそう。最近は後者はフタがあってこれを明けないと押せない構造に変更しているものも多いです。
      イタズラについては、その時はダイヤが乱れても、今のご時世あちらこちらに防犯カメラはある、何か不正があればスマホで写真や動画が撮影されてすぐにSNSやブログで拡散と(私なら絶対拡散させるが)・・・考えれば警察に逮捕がオチなので、そうなったらJR東海は100%損害賠償(イタズラによるダイヤの遅れに対するもの)を請求するし、鉄道営業法の定めにより法的責任、その他諸々の社会的責任も負われるので、イタズラした奴はしっかりとした責任を取らせて、その責任内容を多くの人に知ってもらえれば、イタズラする奴もいなくなるのが普通です。

  3. 匿名 より:

    基本的には、まず、止めることを優先しますが、防護無線は、乗務員が作動させます。ATSなどのように自動で止めてしまうことは、有意ではないので、どこもやってないと思います。因みに、新幹線の非常停止装置も実は、運転士側のモニターのパイロットランプが点滅し、運転士が停止動作させると聞いたことがあります。因みに、踏切の警告灯などは、踏切の非常ボタンを押すと点灯しますが、あれは、踏切の異常を知らせるものです。扱われた場合は、その手前で停止させる決まりになっているので、沿線火災で扱うと電車が停止(自動ではない)して危険なので、扱ってはいけません。

  4. 匿名 より:

    防護無線はその名の通り二次災害等を防ぎ自他の列車を防護するためのものです、ですから線路上に支障がある場合などに発報されます、一方で車内非常通報装置は車内でのトラブル(急病人や喧嘩)を乗務員に通報するためのものです、車内での喧嘩などは他列車の安全になんら影響を及ぼしませんので防護発報する必要はありません、また理由がなんであれ本線上で列車が停車しても閉塞信号が赤を現示するため追突する危険性はありません、無閉塞運転を行う場合もそう行ったことを想定してすぐ止まれる速度で行われることになっています。
    車内の通報装置が扱われることはままありますのでそのたびに防護無線が発報されてしまっては大変な支障となりますのであまり現実的ではないように思います。

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