【特急も維持困難?まさかの乗車率1割!74D特急オホーツク4号網走→旭川】北海道の維持困難線区を見る⑫

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【訪問日】2018年9月17日(日)

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【列車番号】74D(特急オホーツク4号札幌(01)行き)

【時刻】網走17:25(A69)→旭川(A28)21:14

【停車駅(乗車区間営業停車駅のみ)】女満別(A67)、美幌(A65)、北見(A60)、留辺蘂(A56)、生田原(A53)、遠軽(A50)、丸瀬布(A48)、上川(A43)、旭川(A28)

【車両】①キハ183-1554+②キロ182-504+③キハ182-502+④キハ182-512+⑤キハ182-507+⑥キハ183-1556、普通車自由席は3号車の一部と4~6号車

★特急列車も維持困難?乗車率まさかの1割!超ガラガラの特急オホーツク4号

↑女満別空港からの連絡バスで網走駅に着くと16:30。網走駅前にあるビルをよ~く見ると「東急マーク」。

「網走交通」と書いてあるが、元々東急電鉄の資本が北海道の北見や網走にある事は知っていたが、私が知る限りではすでに撤退と。私の間違えかもしれないが、東急マークがある以上は少なくても東急系列の企業が網走にあると言う事を示すのは紛れもない事実だ。余談になるが、網走には元々名鉄資本の企業(確か網走バスが該当すると思った)もあったが、今は名鉄が撤退しており過去のものとなっている。

↑北海道中央バスの高速バスが網走駅前を通過。札幌~網走を結ぶ高速バスだ。前回も述べたが同区間は9往復/日運行。3列座席のスーパーハイデッカーなので、利便性、快適性、金額で言えばJR北海道よりも有利な条件と言えよう。

↑網走刑務所をイメージした網走駅。常に改札は実施していない。列車別改札。この日の段階で釧網本線(B)は北海道胆振東部地震の影響で摩周~網走で運休中。そのため釧網線列車がやって来る事はない。

網走~旭川は約237キロ、4時間もかかる長い乗車となる。今やJR北海道の特急で車内販売は一部を除き存在しない。事前に食事に調達をしておく必要がある。網走駅では駅弁が売っているが、すでに品切れであった。GoogleMapsで近くのコンビニを調べて、北海道に来たのでセイコーマートに。

↑17:05に改札開始。発車までの20分でホームやキハ183を撮影しておく。2枚目の写真は釧網線方面。線路自体は石北線とつながっており、直通運転が可能。普通列車の一部で直通列車があるが、この日は石北線列車は全て網走止まりであった。網走駅も「ザ・国鉄」と言えるような駅だ。

↑キハ183系を撮影していると、17:12発の4665Dが到着。

↑愛し野(A62)~西女満別(A66)で乗った4661Dとして運行した、キハ54-517とキハ40-1791が切り離されて、別々の所に止まっていた。ポツリとある存在が寂しい。国鉄時代はもっと多くの車両があったのだろうが、今や石北線・釧網線共に本数が少ないので、設備の広さの割には余っている所が多い。

↑キハ183系特急「オホーツク4号」は堂々の6両。JR北海道の特急では珍しく自由席の割合が多い。グリーン車のハイデッカー構造は元々札幌~函館の特急「北斗」で使っていたものを、石北線特急に移籍。2018年7月からこの形になっている。

↑乗ったのは自由席の5号車キハ182-507。大きく改造されていない昔からあるタイプ。あえてこの車両を選択した。

↑6号車のキハ183-1556は、789系0番台・1000番台と似たような座席。モケットが違うだけで、実質的にはJR型の車内。探してみると国鉄型のそのもの車内が残っていたので、そこを好んで座った。

↑網走~呼人(A68)。網走湖に沈む夕日。こんなに湖面に輝く夕日は初めて見た美しいもの。北海道は自然の営みによる景色がどこよりも素晴らしく平均的見られると感じた。

網走発車時点では改札が近いためか?6号車自由席で10人程度乗るが、5号車は北見まで”貸切”であった。美幌で6号車に2人乗る。旭川・札幌方面行きの特急はこの日の最終列車であるが、思うようにお客が増えない。緋牛内(A64)で4667D網走行きと交換。これも2両。何気に2両が多い。

18:15発の北見では、数人しか乗らない。北見市内の国道39号は交通量がそれなりにあって、移動需要そのものがないわけではないが、やはりJR北海道は選んでもらえずクルマが主体。3連休最終日の最後の特急なので、本州ならば自由席だと立客多数でもおかしくないのに、特急「オホーツク4号」は自由席も空席だらけ。車内の人数を数えても10人なんとかいるか・いないか。

石北線最大の利用者が期待出来る北見でわずか数人しか乗らないようであれば、「特急オホーツク4号も維持困難」と言うのが現実なのには、ショックであった。実質的には石北線内ではこれで利用状況が確定してしまった。まだ旭川まで180キロ3時間も残っているのに。

留辺蘂では乗降なし。北見行きの3583D特別快速きたみと交換。単行でたったの10人しかお客がいない。次の停車駅生田原では1人下車。暖色系の温かい感じがする駅舎だ。まさに「家に帰ってきた」ような。

安国(A51)では19:05~19:12まで運転停車。網走行きの特急「大雪3号」と交換。本来は19:09発であるが、大雪3号が遅れたため3分遅れた。「オホーツク4号」と同じくらいの客数しかいない。駅近くにはセイコーマートやわずかな住宅がある程度。

遠軽には19:19~19:22まで停車。スイッチバック。運転士が交代する。遠軽駅周辺は案外栄えていて、大きなマンション、コープ(スーパー)、クルマ通りも多い。

↑空席が多い自由席。反対側の座席を回転させて、ボックス席にしてしまう。5号車には私以外に2人お客がいたが2人とも考えている事は同じ。車内巡回に回る車掌(行きの「オホーツク1号」と同じ人)もボックス席にしているからと言って、ダメとは言わない。こんなにお客が少ない超ガラガラであれば誰だってボックス状態にしたくなる。車掌は空席の向きを変えて行く。

丸瀬布では車内も、駅も、街も、人の動きが消えた。ダイヤに従い形式的に止まっただけで、実態は止まらなくても良いレベルだ。次の白滝(A45)は通過。ダイヤ上の次の停車駅は上川で、59分67キロ止まらない。「白滝シリーズ」は信号場がたくさんあるが、運転停車は1つも存在しなかった。

一応石北線の数字を言っておくと、輸送密度は約1000人/日。実際に乗車してみると感覚的にはもっと少ないように感じるが、数字だけで見ると他の維持困難線区と比べれば多い方。「オホーツク」「大雪」は新エンジン搭載・マクラ付き座席搭載とは言え、種車は国鉄型のキハ183系がまだまだ頑張っている。車齢的には30年オーバーであるが、本来は新車に交代したい所を新車が投入出来る状態でないため、あと10年くらいは走ってもらわないと困る。キハ261系などの新車は今の石北線の状況やJR北海道の状況からすると、投入できない。とりあえずは新車レベルにリニューアルして”ごまかす”しかない。

いや、特急も維持困難なのかもしれない。路線だけではなくて、列車も。そうなれば特急から快速に格下げ・・・も考えられるが、道央とオホーツクを結ぶ使命がある列車のため簡単には快速格下げは考えにくい。それでも、車齢や利用状況を考えれば「札幌直通」(特急オホーツク)の廃止はありうる。全て石北線内だけで完結する特急にして、札幌~旭川は「ライラック」等の電車特急でリレーとなるのが当たり前になるかもしれない。そうなれば北海道の列車網の大転換と言える。

この日の特急「オホーツク4号」は石北線内だけで言えば、乗車率はナント1割!指定席の細かい状況は不明だが、恐らく自由席とそんなに変わらないはずだ。自由席の4号車や6号車の様子も簡単に見たが、10人程度。これだと4両でも十分な輸送量であるが、なぜ6両なのか?と考えると、札幌~旭川の函館線は地震の影響で夜間を中心に電車特急カムイの本数が減っていた。それをカバーするために自由席の両数を増やす形で全区間長い両数(つまり6両)で営業している・・・と私は見た。

白滝は19:57に通過。人の気配がなく、月しか見えない。上越信号場20:14に網走行きの「オホーツク3号」と交換。こちらと同じくらいの客数。上川には定刻の20:36発。1人だけ乗った。

↑21:00の旭川到着前の5号車。ご覧のとおり空席しかない。デッキに出てみると寒い。国鉄型はキハ183系に限った事ではないが、空調(暖房)が入っていない事が多い。この時間の旭川の気温は13度。日中は25度もあったので、夜との気温差が大きいのも北海道の特徴。旭川で下車すると、やはり自由席には多くのお客が乗ってきて自由席が一気に埋まった。

13回目に続く。

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普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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