【しなの鉄道線625M小諸→長野/信越線130周年記念号】長ナノ(長野総合車両センター)を見る①

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【訪問日】2018年10月13日(土)

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【列車番号】625M(長野行き)

【時刻】小諸8:14→長野9:17

【車両】しなの鉄道115系1000番台S3編成(3両)、クモハ115-1013、湘南色

★車両は国鉄型、交通系ICカード使えない、自動改札機がない、駅設備がボロい・・・何かもが古く”時代遅れ”感が半端ないしなの鉄道線

JR東日本の長ナノ(長野総合車両センター)は毎年10月14日の「鉄道の日」前後に一般公開されている。その事は昔から知っている事であったが、実際に何日に公開されるかと言う情報をキャッチするタイミングがいつも悪くて、行きたくても行く事が出来ない事が長年続いた。

それが今年(2018年)は10月上旬に開催の事がわかった。翌日はJR東海の海シン(神領車両区)の一般公開があったので、これとセットで行く事にした。

↑しなの鉄道ではSuica等の交通系ICカードが使えない(2018年10月現在)。自動改札機もJRと共同使用の長野、篠ノ井を除けば皆無。車両も国鉄~JR東日本から引き継いだ車齢40年の115系のみ。何もかもが「古い」。

「この会社は定期的な設備投資、設備更新をやっていないのか!」と思ってしまったが、小諸駅のホームはボロい今にも剥がれそうな床から新しいタイプの床に更新。跨線橋もリニューアルしていたが、これは新しいものを建替えたのではなくてリフォームに近い。

交通系ICカードは使えないので、普通の紙のきっぷを買う。往復で2,320円。新幹線のきっぷと同じサイズのきっぷが券売機から出てきた。

車両は115系の湘南色。しなの鉄道では塗装が必要な車両しかないため、このように国鉄~JRで好評だった塗装色への再現が容易。他に横須賀色、長野色(初期)、コカコーラ電車(赤をベースにコカコーラの広告が挿入)、一般的なしなの鉄道色・・・といろいろある。特に横須賀色は2~3本あり、これを連結した6両や9両の臨時列車(団体扱いのため専用の旅行商品を購入しないと乗車出来ない)も運行。撮り鉄にとっては”格好のネタ”で、しなの鉄道の線路沿いには撮影希望者が殺到。もちろん”バズーカ砲”(高価なカメラ)だらけだ。

この日(10月13日)、長野~軽井沢~長野~妙高高原~長野で「信越線130周年記念号」が運転。車両はJR東日本から借りた189系N102編成。団体扱いである。そのため、すでに線路沿いには”バズーカ砲”が多数。場所によっても前後するが、各駅周辺には20人前後の同業者が通過1時間前にもかかわらずすでに集結。中には、「触車するんじゃないのか」と思うような場所でカメラを構える同業者も。

”過激”なのが目立つ。これは長野県の県民性を表すのか?とにかく”欲張りたい”と言うか。少なくても山を隔てた静岡県ではあまり見られない現象。そもそも撮影した写真や動画をどのように利活用しているのか?全員に聴いてやりたい今日この頃。

私が思うには、同業者と同じ構図で撮影しても差別化が出来ず、結局は「同じもの」になるから意味がないと思う。同業者と別の構図(それもあまり注目されていない構図を自分で探す)からやるべき。

良く多いただ単に「信越線130周年号運転」と文章を数行、あとは写真や動画をドーン!と言うブログ等の記事が圧倒的多数だが、これは私に言われば本当につまらない、低クオリティーと言うしかない。これ程度の内容でアクセスアップや稼ぐ事なんて無理な話だ。

↑塗装色は湘南色になっていても、車内が大きく変わっているわけではない。床が新しくなっている?とも思ったが、歩いていると滑りやすい。そういう材質を使っているのか?

運転席の前には拡大コピーした時刻表が貼ってあるが、これは北陸新幹線金沢延伸以降から。長野駅でしなの鉄道線~北しなの線の乗継客もいるだろうから、その案内をわかりやすくするための一環と思われる。

625Mは全区間車掌が乗る。しなの鉄道線では長野~篠ノ井~戸倉は必ず車掌が乗るが、戸倉~軽井沢、北しなの線はワンマンが基本。運賃は駅で収受する都市型なので全てのドアが開く。こういう運行形態であるからこそ今や交通系ICカードが必要と私は考えるが、今の所導入計画はない。導入出来るだけのカネ、維持出来るカネがないためだ。

★「信越線130周年記念号」撮影。鉄道マニア相手に商売しているようにしか見えないのが残念

↑長野に到着。5番のりばには9:38発の軽井沢行き「信越線130周年記念号」(JR東日本189系N102編成、団体扱い)が入線。軽井沢方の先頭では記念式典(偉い人の挨拶、吹奏楽の演奏等)開催。写真にはないが同業者がメチャクチャ多い。恐らく300人くらいは居る。当然いろんな構図から撮るので、あっちに行ったり、こっちに行ったりと忙しく、いろんな人が乱れ動く。

ところで189系N102編成を使った臨時列車を運転する目的は何なのだろうか?

JR九州の唐池会長が文化放送の「TheNewsMastersTOKYO」(平日7:00~9:00)に出演。そこで唐池氏は「鉄道マニアを相手に商売をしてはダメ。例えば記念きっぷを1,000枚限定で販売すると1,000枚しか売れない。しかも買ってくれるのは鉄道マニアだけだ。儲けも1,000枚分が限界なのはわかりきっている。鉄道マニアを相手に商売するのではなく、地元の人が乗りたくなる列車を提供するのが我々の商売で、地元の人が楽しんでもらえるコンセプトでD&S列車を弊社は走らせている」(2018年10月11日放送分より)

現場でこの事を思い出した。「信越線130周年記念号」は一体誰に対して商売しているのか?

189系、信越線に対して敬意を払うと言う意味はわかるが、それだけなのか?鉄道マニアを相手に商売しているようにしか見えないのが今のしなの鉄道。悪く言えば「商売が下手」。

旅行客の集客、地元の人の利用促進は当然あろうが、単発的な企画であったりもするので、その時は集客が図れてもリピーター化されるか?と言う疑問。鉄道マニアはリピートするのかもしれないが、所詮撮り鉄はしなの鉄道に乗らない(=お金を音なさない)のでメリットがない。例えるならばアメブロやSNSでアクセス数がガンガン来ていてそれなりに人気なのに、自分の懐にはカネが1円も入らないのと同じ。あくまでも鉄道は公共的な側面も持ちつつ、民営会社だから利益も追求しないといけない集団だ。このバランスが重要で、これが崩れるとJR北海道みたいなことになる。

私が思うには、唐池氏が言うように地元の人が乗ってもらう鉄道を作らないと意味がない。しなの鉄道線はそんな事はないと思うが(輸送密度は約8,000人/日)、沿線の人口規模から言えば10,000人以上はあっても良いかと。あとはしなの鉄道線のサービスの悪さ。駅員の態度が悪い(今の始まった事ではないが)、設備がボロい、バリアフリーが積極的でない(名目上はやっているのかもしれないが、駅は段差が多く階段の傾斜もキツイ駅が多い)を考えると、日頃から積極的に使いたいとは思わない。

この逆がJR九州であるが、設備がボロイ点も目立つが駅員の態度は極めて良いし、魅力的なサービスも多い(連結子会社も含めて)。

だから、何のために「信越線130周年記念号」とか115系臨時列車が走っているのか?と。こんなの走らせたらすぐに鉄道マニアですぐに完売するし、鉄道マニアではない地元の人が乗るにはハードルが高い。少なくても「気軽に乗れる列車」とは言い難い。当日は撮り鉄が沿線に集結し道路は渋滞する、マナー違反は多い、カネは落としてくれない(地元の名産品を買わない)・・・と”最悪の極み”。悪い所だらけなのではないか。

それでも「ろくもん」と称するレストラン列車が不定期ながらも長い期間運転しているので、一般客も集客は多少は出来ていると思うが、それはその時の流行に左右されるのは言うまでもない。

毎日(毎週末)鉄道マニアではなくても、地元の人が気軽に楽しめる列車がないと、しなの鉄道に限った事ではないが地方の鉄道は生き残って行けない。地方はクルマ社会だし、所詮撮り鉄も列車には普段から乗らない。普段乗らない人を乗らせる商売をやらないと意味がないと思った。

誰に喜んでもらうために「信越線130周年記念号」が走っているのか?大いに疑問の中、長ナノ(長野総合車両センター)へ向かった。

2回目に続く

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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