【留萌本線4927D深川→留萌/ほぼ貸切の車内】北海道の維持困難線区を見る⑤

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★石狩沼田→留萌は「ほぼ貸切」になってしまった!留萌線は地元にとって必要とされていない存在なのか?

【訪問日】2018年9月16日(日)

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【列車番号】4927D(留萌線留萌行き)

【時刻】深川13:24→留萌14:21

【車両】キハ54-503

留萌本線も維持困難線区の1つ。2016年12月4日に留萌~増毛を部分廃止。それでも深川~留萌の約50kmが残っているが、JR北海道は2020年頃までに廃止したい方針。しかし、地元側はJR北海道の経営状況悪化や利用状況が良くない(輸送密度は約180人/日程度)事も知っているが、留萌線全線の廃止を認めていない。これは私の憶測になるが、「鉄道が消えると困る」と言うのが地元側の本音だろうか?

↑深川駅に13:13着の留萌からの4928Dが到着。単行であった。2016年廃止直前2~3両に増結していたが、この日は「普段通り」と言わんばかりの単行。乗りきれないほどのお客がいるようなイメージもなんとなくあったので、多くの人が降りて来るかと思いきや、パラパラと10人いるか?いないか?程度。

↑折り返し13:24発の4927D留萌行きとなる。2016年12月4日までは、増毛行きとして運行していた列車。11時台の列車と同じく部分廃止直前は混雑しやすい列車で、2~3両に増結。増毛では折り返し時間が長かったため、同業者(鉄道ファン)が集中しやすかった。

↑車内は空席が相当多い。2年前の状況がウソのようにも思えた。発車直前に人数を数えたら私を含めてお客は7人だけ。

13:19発の札幌行き「ライラック24号」と接続するが、留萌線に乗り換えたお客は誰もいなかった。それにしても車内がとんでもなく蒸し暑い。「JNR」と書かれた扇風機が稼働。窓も一部開いている。北海道の国鉄型気動車は2018年現在も冷房非搭載。この事をすっかり忘れていた。

↑深川~北一已(きたいちやん)

13:24に定刻で深川を発車。しばらくは札幌方面に向かって進み、右カーブして函館線と分岐。窓を開けての撮影が可能なのも、今や北海道だけとなった。本州でも出来ない事はないが、JR世代の車両は空調が効いているので換気用の目的を除き窓を開ける事が出来ない車両が増えた。

しかし、窓を半分くらい明けると風が強く入り込むので、かえって寒く感じる。数センチだけ明ければ十分であった。

↑北一已駅。いきなり農業地帯に入り込んでしまった。函館線から分岐したたった1駅で、こんなにも静かな雰囲気になってしまうとは。北一已駅はそれなりに大きな駅舎であるが、この周辺に多い「農業倉庫」の一角と間違えそうにかけた。

↑北一已~秩父別(ちっぷべつ)。

秩父別駅は近くに道の駅があって、街の中心らしく3人下車。1人乗る。4927Dでは途中駅からの下車客はいたが、乗車客は秩父別を除き誰もいなかった。「誰も使わない」状況で鉄道を残すのは、いくらなんでも無理な所があるのでは・・・。JR北海道が廃止したい理由も十分わかる。乗っていて「なんでこんなにもお客が乗らないか?」が逆に不思議で不思議で仕方なかった。

↑石狩沼田駅。この駅で4人下車。

↑お客は私ともう1人(同業者=乗り鉄)だけ。この同業者も下車すれば、お客は私だけと言う「貸切」になる所だったが、結果的には2人とも留萌まで”通し”だったので、残念ながら?「貸切」にはならなかった。それでも「ほぼ貸切」なのには間違えない。

↑恵比島駅。留萌線では駅自体が観光地として有名で、下車しないお客もこの駅は必ずと言って良いほど車内からホームを見る。しかし、人が居るような雰囲気がしない。並行して通る深川留萌道(高速道路・無料)クルマが非常に少ない。道道(北海道の県道の事)さえも1台しかクルマが通らない。

↑留萌線唯一の交換可能駅峠下で、深川行きの4930Dと交換。さすがに4930Dは「貸切」と言うレベルではなかったが、それでも10人もいなかった。今の留萌線の利用状況は1列車に10人前後しかいない事が多い。そうなれば、バスでも十分であるが、バスでさえも存続が危ういレベルだ。そもそも人の移動が少ない地域になっているのかもしれない。

↑キハ54-503の運転席。車両の構造上はJR西日本のキハ120に似ている所もあるが、大きさ的にはキハ54の方が圧倒的に大きい。いわゆる「国鉄グリーン」と称する壁で国鉄型であることがわかる。もちろんツーハンドルマスコンで、狭い運転室にいろんな装置がある事に気づかされた。

留萌線は淡々と留萌へ向けて進む。運転士から見ても明らかに乗降客が居ない事がわかったため、到着後ドアが開くが数秒でドアが閉まる。本来ならば通過して客扱いしなくても良い状況なのかもしれないが、時刻表上は停車になっているので、それは必ずやらないといけない事だ。地元の人が留萌線を見る事もなければ、列車に手を振る事もない。それを多数見てきた三江線や只見線とはまるで対照的で、

「留萌線の役目は実質的におえてしまったのか・・・」

とも思えてきた。むしろ残っている方が良くないとも見えてきた。それはJR北海道の経営状況もあるが、地元にとっては必要とされていない存在、冷酷なものを見てしまった。

6回目に続く。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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