【特急ライラック15号岩見沢→深川/特急ライラック35号深川→旭川】北海道の維持困難線区を見る④

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★旭川で特急サロベツ1号と接続する特急ライラック15号は自由席の両数が少なく混雑しやすい

【訪問日】2018年9月16日(日)

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【列車番号】3015M(特急ライラック15号旭川行き)

【時刻】岩見沢(A13)12:25→深川(A24)13:05

【車両】789系0番台のHE103編成、自由席の5号車モハ788-203

↑これはどう見ても「スーパー白鳥」・・・・・・にしか見えないのは私だけだろうか?

2016年3月に「スーパー白鳥」は廃止されて、北海道新幹線になった。余った789系0番台は全て札幌都市圏に移籍。

2017年3月のダイヤ改正から札幌(01)~旭川(A28)の特急ライラックとして再始動した。 2016年(前回)私が北海道に来た時には、札幌~旭川の電車特急は「スーパーカムイ」のみであった。

車両は789系1000番台か785系。両数は5両。指定席が1両、自由席が4両と、ある意味手軽に乗れる特急であった。 これが2017年3月改正以降は、789系0番台(黄緑色の車両)は「ライラック」

789系1000番台(グレーの車両)は”スーパー”が外れて単なる「カムイ」になった。 自由席や指定席の位置や両数も変化。「カムイ」については「スーパーカムイ」と変わらず、旭川方の先頭車1・2・3号車も自由席。 それに対して「ライラック」は、1号車はグリーン車指定席、2号車は普通車指定席になる。但し3・4号車も指定席になる事があって、この場合は自由席は5・6号車は必ず自由席なるが、3・4号車は自由席とは限らない。

なぜこんなにも「ライラック」の指定席両数が多いのか? これは旭川始発の宗谷線や石北線の特急と接続するためだ。

宗谷線は特急「サロベツ」、石北線は特急「大雪」である。

元々は札幌~稚内(W80)・網走(A69)の運行であったが、宗谷線・石北線ともJR北海道が指定する維持困難線区で、ここで使用する車両は今でも国鉄型のキハ40やキハ54が主力。

特急も例外ではなく、極端に古いキハ183系200番台辺りはさすがに撤退したが、函館方面や帯広方面のようにキハ261系1000番台のような新型車両を入れる状況ではない。

私が思うには、函館・帯広・稚内・網走方面の特急をキハ261系に統一した上で、苗穂(札ナホ)に集中配置して共通運用すれば宗谷線や石北線の特急も増発が可能で、キハ183系の置き換えも出来るのではないか?と北海道に居る間、ずっと思っていた。 そういう事は出来ないのか?

「ライラック15号」は札幌駅で他線から接続待ちの影響で3分遅れで運行。やってきたのは上記写真の789系0番台HE103編成。自由席は後ろ寄りの4~6号車。改札口・跨線橋階段からは長い距離を歩く。岩見沢から「ライラック15号」に乗るお客は数えるくらいしかいない。人の流れとしては、札幌方面が主体で旭川方面はわずかなのが実態か?

乗車すると「意外と混む」・・・とメモには記した。だがそれは旭川で別の特急接続があるため、「カムイ」と比べて自由席の両数が少ない事に気付かなかったためだ。 「ライラック15号」は旭川で稚内行きの「サロベツ1号」に接続。指定席券は”通し料金”が適用されるため、旭川で特急券の料金が別々に分かれて極端に特急料金が高くなる事はない。指定席も出来る限り同じ号車の座席になるように配慮されており、旭川駅で同一ホームでの乗り換えとなる。「サロベツ1号」と接続するため、その分のお客が乗っているのだ。

「スーパー白鳥」との大きな違いはないか?と思って探してみたが、車内を見る限り全く変わりない。「スーパー白鳥」そのものである。 外は、サボがフルカラー式に変わった事、先頭部分には道北をイメージする宣伝用のイラストが描かれている程度。このイラストは編成によって全く異なるため、同じイラストを描いた車両は他にない。

窓側は全て埋まっていたが、通路側はそれなりに空いていた。とりあえず通路側の座席に着席し、美唄(A16)で下車客もいたので空いた窓側の座席へ移動。 砂川(A20)、滝川(A21)でも多少の下車客がいたが、基本的には旭川までの”通し”。道北・道東への輸送を担っているのが「ライラック15号」で、単に札幌~旭川だけの輸送ではないのだ。同区間の電車特急はかなり性格が変わってしまった。

わずかの停車時間で深川を発車。自由席を中心に10人程度が下車居てほぼ全員が改札口へ向かった。「ライラック15号」からは留萌線の留萌行き(13:24発の5927D)に乗り換え可能だが、実際に乗り換えたのは私だけ。

↑留萌線は2016年12月4日に留萌~増毛を廃止したが、深川~留萌はなんとか残った。それも安泰ではなく2020年までに留萌線全線を廃止したい方針であるが、学園都市線非電化区間とは異なり、地元が廃止を拒否しているためJR北海道の思うように進んでいない。 廃止直前は2両に増結するほどお客がたくさん乗っていたが、一部区間が廃止になってから2年が経過した留萌線に乗ると、ある意味では嬉しい、ある意味では厳しすぎる現実に直面した。詳しくは次回とする。

★旭川で宗谷線・石北線優等列車と同時接続するライラック35号はさらに混雑

【列車番号】3035M(特急ライラック35号旭川行き)

【時刻】深川(A24)19:36→旭川(A28)19:55

【車両】789系0番台のHE105編成、自由席の5号車モハ788-205

↑深川19:19発の札幌行きの特急は本来「ライラック44号」として運転するが、この日は節電期間中のため同じスジで「臨時特急」と称していた。

列車番号を見ればわかる事で臨時扱いの9044M。 車両は本来の時と同じ789系0番台であったが、節電する事が目的のため気動車にしていたのが特徴。

この日は偶然電車であったが、減便している時間帯のため深川の時点で着席出来ないほど自由席が混雑。 気動車であれば、キハ183系やキハ261系(1000番台?)の登場であるが、電車特急のスジにのれないような気がする。気動車にした事によって遅れが生じそうだ。

深川19:36発の「ライラック35号」も自由席は4~6号車の3両。特に6号車は満席であった。これが札幌発車時点では立客も出ていたに違いない。5号車の通路側で偶然空席があったのでここに着席。次の停車駅旭川までは約20分であるが、神居古潭(かむいこたん)と称する峠越えとなる。これが特急「カムイ」の列車名の由来でもある。長いトンネルも連続。高速で進行するが、車内は完全に静まり返る。 チケットフォルダーにあるきっぷを見ると、札幌~旭川で割引になるきっぷが多い。具体的な名前は不明だが。

旭川で下車する際には、全てのお客が足早に下車したため狭いドア付近は混雑。なんとかかろうじで「自動放送のアナウンス担当は大橋俊夫でした」と聴こえた。大橋氏は月曜・火曜・金曜の13:00~13:30に全国の県域単位のFM放送で「デイリーフライヤー」と言う番組を担当。当然同じ人がしゃべっているので、JR北海道の自動放送並みに落ち着いた洒落た雰囲気が持ち味だ。

↑旭川では反対側のホームに稚内行きの宗谷3号(左)が停車中。2017年3月のダイヤ改正から宗谷線特急は全てキハ261系基本番台のみとなったが、元々の車両数が少ない(14両しかない)ので思うように増発も出来ない。列車本数を確保するためには、どうしても宗谷線内だけの運転(旭川~稚内のみ)を設定しないといけなくなる。札幌~旭川については、「ライラック」で連絡する”連絡特急”でやるしかない。

”連絡特急”は近鉄が有名で、基本的には対面ホームでの乗り換え。特急料金も”通し”になる等サービス面でもお客が不便にならないように配慮。近鉄特急とは実施した理由が大幅に違うが、”連絡特急”を充実しないと今や維持困難線区は特急すら運行出来ない深刻な状況であることを、みなさんには理解されたい。

↑さらに別のホームには石北線北見行きの臨時快速8585Dも。この快速は実質的に特急の代替で土日祝日を中心に運行。この時にはキハ54のようだったが、キハ40の時もあるようだ。 しかし、これら列車に乗り換えたお客は少なく、「宗谷」は1両に数人程度しかいないありさま。ほとんどが旭川までのお客であった。

 5回目に続く。

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KH8000

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