【お客にも負担を求めざるを得ない】JR北海道運賃値上げか?

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もくじ

★JR北海道運賃値上げか?運賃値上げは当然!客離れ防止のために「お得感」がある割引きっぷも積極的に行うべき

JR北海道の島田社長は関係者との会合の席で、「運賃の値上げを検討している」と発言。2018年6月の記者会見でもその旨を発言。具体的な時期としては2019年10月予定の消費税増税と同時で、消費税増税分プラス運賃分を値上げするとしている。

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↑JR北海道のほとんどの路線は非電化。普通列車は車齢30年以上の国鉄型キハ40が形を変えず今でも活躍を続けるのはファンとしては”聖地”。 しかしお客は乗らない。ガラガラが当たり前。ガラガラ=収入にならない。だから会社経営がキツい、路線廃止と言う話になるのは、当然の流れだ。とは言っても鉄道は赤字だからと言ってすぐに廃止できない。一応の”延命”を図るためには、お客が増えない中では運賃の値上げはやらないといけない事なのだ。


「平成29年度決算について」(JR北海道ホームページ)」


↑JR北海道は平成29年(2017年)度の決算を公表。 これによると、JR北海道の収入そのものは増加している。増加の理由としては、外国人客の増加、空港アクセス輸送が好調である事、札幌都市圏の利用が堅調のため。副業部門では、ホテルや不動産が好調で、連結決算では前年比12億円増加の1,737億円となった。 そのうち、鉄道運輸収入は728億円で前年とほぼ同額であったが、北海道新幹線に関しては79億円で、前年より約23億円減収。

↑函館~新函館北斗の「はこだてライナー」と新函館北斗駅の冬の様子。これでも雪は少ない方であるが、列車がしっかりと走行出来る理由は除雪がなされているためだ。ホームもお客が入る部分は除雪されているが、ホーム端などのお客が入らない部分は”雪捨て場”になっているか、除雪されずに大量に雪が残っているのが現実。

↑北海道新幹線も雪の対策は万全。本州に入って奥津軽いまべつ駅は北海道以上に雪が多かった(2018年1月3日)。これだけの雪を除雪するので、除雪費用が高額になるのは言うまでもない。

冬季は全道的に雪との戦い。冬季の除雪費用は相当必要だ。近年は「ゲリラ豪雪」と称する現象もあるとおり、除雪費用が増加している事が、JR北海道の経営をさらに悪化させた。

平成29年度決算では、連結で416億円の赤字。単体だけに限って言えば、ナント525億円の赤字となった。

除雪費用以外にも老朽化した施設の修繕、その他設備投資もあるため、収入以上に出費が多い状況だ。 これは、平成30年(2018年)度予算でも同じ状況が続く見込みで、連結では400億円の赤字、単体だけでも495億円の赤字を見込む。

まさにJR北海道の経営は自転車操業状態。いつ倒産してもおかしくない。

JR北海道を積極的に利用するか、間接的な方法でも良いので収入アップさせないと、北海道旅客鉄道の倒産は現実的で、しかも北海道の鉄道網も維持出来なくなる。

これも以前申し上げた事の繰り返しになるが、北海道以外に住む人が定期的にJR北海道に収入を入れるには、IC乗車券のKitacaを利用するしかない。手数料収入と言う形で間接的な形になるが、1円でも多くJR北海道の収入アップに貢献するべきである。 JR北海道の事についてブログ等で論じているのであれば、それはやらないといけない事だ。

一般に交通系ICカードを使用した事により、そのカードを発行している鉄道会社等が得られる手数料収入は、使用額の3%程度と言われている。 例えば、500円の買い物をすれば、15円程度が手数料収入になる。
ぜひ、やっていただきたい。


島田社長は、運賃据え置きでは今後さらに増加する修繕費、設備投資費出せない事、JR東海のように東海道新幹線と言うベラボウに稼ぐ路線のベラボウな利益で在来線の赤字を穴埋めすると言う事が出来ないので、赤字の穴埋めについても値上げ分の運賃から充てたい考えだ。 それが正しい選択。 むしろ、今まで運賃値上げしないで経営で来た事自体が奇跡的だとさえも思う。


具体的な値上げ額は不明であるが、現状よりも数パーセント程度の値上げになるのではないか? 国鉄時代みたいに、運賃を一気に50%も上げる事は考えにくい。そんなことしたら、余計に客離れが加速するだけで、余計に赤字が増えるだけだ。


お客にとっては「お得感」を打ち出さないと利用してもらえなくなる。北海道は全国屈指のクルマ社会で、札幌から釧路、知床、網走と言った長距離でもクルマ移動が当たり前なのだ。クルマへの転移がどんどん進んでしまう負の連鎖を生みかねない。 最近では、JR東日本と連携して「えきねっと」商品の発売が始まり、この記事を作成した段階で見た状況では、「スーパーとかち」のきっぷを定価の半額で売るセールもやっている。

この事を通年積極的にやらないとJR北海道は選んでもらえないだろう。運賃値上げと同時にやらないといけない事である。

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KH8000

ご覧くださいまして、ありがとうございます。 当ブログは鉄道・バス・ヒコーキ・船について、読者の皆様が”乗りたくなる”公共交通機関の魅力をお伝えします。 実際に私が乗った時・撮った時の感想などについて「乗車記」「撮影記」として、各地の秘境駅や注目の鉄道駅に直接訪問し現地で知り得た事を「現地調査」として、”他所よりも詳しく”、鉄道系YouTuberに負けぬほどの勢い・情報量・知識・感動体験を当ブログでお伝えします。 私はJR全路線全区間乗車(JR完乗)済みで、鉄道友の会の正会員(一応某支部の幹部・撮影会などの行事についても詳しくお伝えします)です。当ブログのフォロー(ブックマーク)は誰からも大歓迎です。

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