【労働環境がブラック】バス運転士の待遇改善しないと今後も事故が多発する!

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★1日15時間拘束、13日連続勤務・・・等の”激務”が当たり前のバス運転士。事故が起きても当然の環境を直せ!

今や単体では日本最大のバス会社である神奈川中央交通、通称「神奈中」(かなちゅう)が運行する路線バスで、運転士が一時的に意識を失った事によりバスが正常にコントロール出来なくなり、前後のクルマやバスに衝突して大破した結果、お客1人が死亡6人がケガをすると言う重大事故を起こした。

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運転士が意識を失った理由は、「睡眠時無呼吸症候群」(SAS)の症状によるもので、治療中であった。その他の健康状態には大きな問題はなく、神奈中はこの運転士の乗務を許可。事故当日は1時間以上の休憩をしているため、この日に限って言えば休憩時間は法定時間通りなので、形式的には問題ない。

しかし、ネット上では「元神奈中運転士」と称する人物による投稿が相次いでいる。相当な「ブラック(企業)」で、「拘束時間が1日15時間は当たり前」、「連続勤務が13日程度あるのも当たり前」、「1人あたりの乗務する便数が以前よりも増加」、「慢性的な人手不足」・・・等の声が現実を物語る。

どこまでが事実なのか?不明であるが、このような事は神奈中に限った事ではない。

極端な話が、全国のほとんどのバス会社が同じような労働環境である。

10年くらい前の話で今はどうなっているか?わからないが、しずてつジャストラインの運転士の勤務実態を知る事が出来た。(一部私の予想も含む)

それによると、朝6~7時台に出勤し、朝ラッシュ時の便に乗務。同社の規定では「3時間乗務したら営業所に戻って休憩できる」としているので、概ね9~10時台には営業所に戻れる。その後は休憩となるが、休憩時間がとにかく長い。短くても3時間程度で、次に乗務するのは早くても12~13時台発の便からで、その3時間後には営業所に再び戻ってこの日の勤務終了となる。すなわち15~16時台には”あがり”となるわけだ。

しかし、昼間はそもそも客数が少ないので便数も少ない。客数が増えて便数が増えるのは16時以降の夕方や夜間となる。そのため9~10時台からの休憩が極端に長く、次に乗務するのが15~17時台発の便になる事も珍しくなかった。そこから3時間乗務するので、”あがり”は18~20時台となる。翌日も、その翌日も同じような勤務で、4日に1回しか休みがない。当然カレンダー通り休みが来るわけでもない。給料も安い。正社員で手取りが約21万円、年収が350万円前後。

最近(2018年時点)聞く話では、「早番」(朝5・6時~15時頃)、「中番」(10時~19時)、「遅番」(14・15時~22・23時)に分けており、以前のように拘束時間が12~15時間になる事は少なくなっているらしい。また客数の減少により日曜・祝日は大幅な減便や完全運休する路線も少なくないため、運転士の人数の割には出勤する人が少ない(=日曜・祝日は休みが取りやすくなった)・・・と私は予想している。この辺はしずてつジャストラインの関係者に聴きたい。

「これでやれるか!」

と言う話である。それは体力的な事(なかなかしんどい)、金銭的な事(仕事に見合った適正な給料とは言えない)・・・を考えれば、離職者も多くて当たり前。だから、求人誌を見ていると通年募集が出ている。

これはしずてつジャストラインの事例であったが、他社であっても同様であろう。傘下が大手私鉄であっても。神奈中は小田急の傘下である。

そもそも、国の基準がブラックすぎる(悪すぎる)のではないか?

例えば「13日の連続勤務が可能」、「ハンドル時間(運転時間)が1日9時間まで可能」・・・とか実態に合っていない。後者は長距離の観光や高速路線が該当するが、それはそれで仕方ない。フォロー策として「翌日は前日の運転終了時刻から12時間以上開ける」と言うルールがあってよい。現状はもっと短い(確か8時間以上だと思った)ので、「これだけの時間で前日の肉体的な疲れが取れるわけないだろ!」と言ってやりたい。

前者は普通の会社ではありえないこと。今や10日間連続勤務でさえも、発覚するとすぐに止められる。無理矢理でも途中(5日目くらい)で休みが入る。今はそれが当たり前。そういう世間一般的な「当たり前」がバス運転士に適用されないのは、「事故を起こす仕組みを国が作りました!」と言っているようなものだ。

乗り物の運転士(バス、鉄道、ヒコーキ、タクシー、船舶等)は一律「5日間以上の連続勤務は禁止」にしてしまえば良い

こういう職業はとにかく体力勝負。どんなに体力があっても、休みなしで7日も8日も勤務した所で、疲れは絶対にあるし、疲れが原因で事故を起こす事は十分あり得る。事務職や営業職とは全く違うのだ。

「現実的には10日間以上の連続勤務をしないと会社が回らない」と言うのは都合の良い言い訳。

★私の提案

①乗り物運転士の連続勤務は最大4日まで。少なくても4日に1日は休みを取る。

②前日乗務終了後から翌日乗務開始までの休憩時間は少なくても、12時間以上取る。これはヒコーキでは当たり前。

すなわち、国のルールが「ブラックすぎる」ので、「新高速バス」と称するルールで多少緩和されたがまだまだ不十分。もっと大胆な緩和、とにかくゆっくりと休憩が出来るルールを作るべきで、それが作れなければお客が死亡するような事故は、今後も多発する事は間違えない。なぜならば、バス運転士はとにかくどこも疲弊しているのだ。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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2件のフィードバック

  1. 忍者てつ丸 より:

    こんばんは
    まさにKH8000さんのおっしゃるとおり、労働時間の厳格化をやれば良いと思います。
    ただ結果的にバスや飛行機が大幅減便することになりますが、そこはみんなで考えるしか無いですね。
    ちなみにバストラックの運転手の減少対策は自動運転だのと、書くメディアを散見しますが、
    ニートラムやゆりかもめみたいな専用軌道と、一括制御できるシステムを作るならともかく、
    一般公道ての自動運転なんて、100年経過しようが不可能だと感じます。

    • KH8000 より:

      コメントありがとうございます。
      私も一般公道の自動運転は否定的な考えです。
      技術的には出来るかもしれないけど、その時の状況(人の飛び出し、無理な他車の追い越しや割り込み、あおり運転、急停車など)に確実に作動出来て、事故が起らず安全に対応出来るか疑問です。機会なので誤作動や突発的な故障によって制御不能になる事もあると。
      一言で自動運転と言っても、クルマにハンドルがない形状もあるらしいので、そういうクルマだと運転者が危険回避できないだろ!と思います。

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