【故障認めて運転継続・保安装置切って運転ありえない】台湾特急「プユマ」脱線転覆事故について

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★2005年福知山脱線事故を思い出させる内容・・・台湾で”看板列車「プユマ」の脱線事故は、現段階で不明な点も多い

【日時】2018年10月21日(日)台湾時間16時50分頃(日本時間17時50分頃)

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【場所】台湾北東部の新馬駅構内

【当該列車】台北発の台湾東側の台東行き、特急「プユマ」号。台湾では”看板特急列車”。日本で言うならば中央東線の「あずさ」、北陸線の「サンダーバード」、日豊線の「ソニック」に相当するか?

【事情】新馬駅通過時に緩く曲線上となっている所を、本来65km/hで走行しないといけないのに、大幅な速度超過(一部報道では130km/h以上)で曲線を曲がり切れず、8両連結の列車全てが脱線、5両が転覆(横転)した。お客18人が死亡し、190人以上が負傷。事故直前の樹林駅で制動装置の故障を認めて、検査員を乗せていたが、日本のATSに相当する保安装置を切って運転を継続していた。事故直前には急制動が3回あったとも言う。

【私が思う事】2005年の福知山線脱線事故にどうも似ている。これは福知山線(JR宝塚線)塚口→尼崎において、曲線の制限速度が70km/hだったのに、直前の駅で停止位置不良(オーバーラン)が発生し数分遅延。この遅延を回復するために通常よりも速度を上げた結果、事故現場の曲線を116km/hで走行し、曲線を曲がり切れずに脱線したと言うもの。

今回は制動装置の故障との報道で、速度を上げた結果(通常速度で走行か?)制動装置が作動しなくなり、本来減速するべき曲線で制動不可能になり、結果として速度超過により曲がり切れず脱線したか?(あくまでも私の憶測。これが事実と言うわけではない)

日本ではありえない事が2つあった。

  1. 制動装置故障がわかっていたのに、運転継続
  2. 上記1があった上で、スムーズな運転が出来ない理由で意図的に保安装置を「切」にしていたこと

↑この状態で運転継続する事は日本ではありえない。

1の制動装置故障の段階で、運転を中止。その場で完全に故障が解消しない限り運転再開はしない。故障の原因がわからない(現場で修理不可能)と判断した場合は、その場で運転を中止して、お客は後続列車に乗り換えor代替バスを用意する事になる。2017年12月にJR西日本が山陽新幹線で台車から異音や異臭を認めながらも、3時間にわたり運転継続し、他社管内であるJR東海の判断で運転中止して大問題になった事が記憶に新しいが、今回の台湾の件も同様だったと思う。山陽新幹線の時はたまたま脱線等の旅客が死傷する事故にならなかったが、今回は旅客が死傷する事故に発展したのも、ある意味”運”なのだろう。

2についても日本ではありえないこと。どの鉄道会社も保安装置を「切」にした状態で、本線で旅客を乗せながらの運転は原則として認めていない。例外的に運転する事はない事はないが、そのたびに必ずと言って良いほど事故が起きている。運転士の判断で意図的に「切」にした状態で運転して、旅客が死傷する事故に発展したら、運転士個人に対する責任も極めて重く、懲戒解雇は当然、その他刑事責任・民事責任の追及も当然。鉄道会社の社会的責任も果たせなくなると言って良い。そうなれば、客離れにつながる事は確実で、今回の台湾の鉄道会社は大きな会社(国営?)らしいので、日本のJRや大手私鉄に相当するだろうから、そう簡単に倒産はしないだろうが、小さな会社ならば倒産してもおかしくない事案である。

どんな状況であろうが、保安装置を「切」にして運転する事自体が絶対にダメである。それが認められる事がおかしい話である。

【最後に】情報が錯そうしており、事故の実態もよくわからない。原因究明となれば1~2年はかかるだろうから、今の段階では憶測でしか話が出来ない。「原因はこれだ!」と断言するのは今の段階では適切ではない。しかし、故障を認めながらも運転継続、保安装置を「切」にして運転継続が問題点で、これについては改善しないといけない事である。

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KH8000

普段当たり前のように乗っている鉄道、バス、クルマは、意外と深い所まで知らない人が多いのではなかろうか? 例えば「何で大雨が降ると電車が止まってしまうのか?JRは簡単に止まるのに、私鉄が止まらない!その差は何か?」と素朴に感じるみなさんが知りたい”今話題のネタ”を、テレビ・新聞・SNSよりも詳しく、わかりやすく、深くしゃべり倒す!

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2件のフィードバック

  1. 匿名 より:

    初めてコメントします。アメブロの方で読者登録したものです。
    ご指摘の通り故障を知りつつも運転継続をしたのと、保安設備をオフにしたなど、日本では考えにくいです。
    ただ福知山線事故やその昔餘部鉄橋事故みたいな、列車を遅らせる止めるにした場合、
    運転士や車掌が処罰されるからと、無理矢理運転させる風潮が、この台湾の組織(国鉄か民鉄かわかりませんが)あるのかもしれません。
    ハードだけではなく、その辺りのソフトも含めて検証する必要があるかと思います。

    • KH8000 より:

      コメントありがとうございます。アメブロから新ブログへの閲覧ありがとうございます。

      現段階では人為的なミスというか、故意に保安装置を切って走らせた結果、起こるべくして起きた事故という印象です。
      ご指摘の通り、台湾のこの組織の風潮や車内風土とかパワハラが酷い等の事があって、異常があっても止められなかったのかもしれません。ソフト面で問題があったんだなと思います。
      昨日から運転再開していますが、十分検証出来ていないので時期尚早。エライ人が「安全だ」と言っても説得力ないです。

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